【苗字変更はOK。娘の謎】~君はまだパパと呼ばない。22話~
私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。
だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。
しかし、今では大切な私の娘です。
血のつながりは関係ないんだなと思っています。
結婚し、父になったと伝えた夜。
泣きながら断固として認めなかった娘。
しかし、不思議だったのは。
苗字をすんなり受け入れた事。
結婚して、妻の旧姓から私の苗字になる事を伝えた。
これも嫌だ!!というと思っていたが。
ここは、「分かった~(・∀・)」
と返事をした。
かなり、拍子抜けした。
僕が吉本芸人だったら、確実にコケていた。
私は妻が私の苗字を名乗っていたり、書類を私の苗字で
書いているのもくすぐったい気持ちだった。
実際慣れるのにはかなり時間がかかった(笑)
しかし小学生になったばかりの娘には、関係無かったようだ。
むしろ、あれだけ迎えに来ないで欲しいと言ったり
パパとは認めないと言っていた娘。
それが、学童ではしんごさんとお母さんが結婚したから
しんごさんの苗字になったんだ~と
まるで新しい自分にでもなったように
得意げに友達に話しているではないか。
ただ、そこにはやはり「父」ではなく
「しんごさん」と紹介している。
そして、周りに
「名前変わったなら、お父さんでしょう?」
と聞かれると
「違う」
と答える。
そのたびに、学童の先生と私は気まずい空気になるのだった。
家に帰り、宿題、夕飯やお風呂に入れたりと一緒に
住み始めてから少しずつ娘の相手にも慣れて来た。
娘も、私と暮らす事に慣れて来たが。
私達の関係は、父では無く
「おかあさんのお友達のしんごさん」
から変わらずにいた。
ほんの少し変わった事といえば
「苗字が同じ、おかあさんのお友達のしんごさん」
という事だった。
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しんごぉ。
沖縄でラジオパーソナリティ、アーティスト、動画編集
デザイン、イベント関係をしながら活動中。
シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。
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