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【転校してよかった】~君はまだパパと呼ばない。30話~

私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。

だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。

しかし、今では大切な私の娘です。
血のつながりは関係ないんだなと思っています。

転校した学校にあっという間に馴染んだ娘。
毎日楽しそうな笑顔を見てほっとしていました。

相変わらず、娘を迎えに行くと
「しんごさーん」と呼ぶ。

周りの友達は不思議そうな顔をしながら見ている。
そんなある日の帰り道。

娘が、

「転校して良かった!新しい学校楽しい」

と言ってくれた。
嬉しくて、なぜか聞いてみると、以前の学校には
男の子も女の子も苦手な子がいたようだ。

男の子は、娘にはちょっかい出さないものの
前の男の子にいたずらをしたり
授業中騒いだりして子供ながらに好きになれなかったようだ。

女の子は、娘に色々言ってきたり
持ち物に落書きもされていたよう。
新しく買った筆箱の柄に色が塗られていて
娘がしたと思っていたがその女の子がしていたよう。
やめてと言っても聞いてくれなかったそうな。

カチンっと来たが、転校した後に知って
申し訳ない気もした。
学童に迎えに行ったりして冷やかされたりも
したのもあり、ターゲットになったのだろう。

この話を聞いて、新しい学校では父として
何かあれば娘を守ると決意した。
娘は優しく、ついつい相手に譲ってしまったりと
遠慮してしまう性格。
主張の強いには、狙いやすいのかもなと感じました。

そして、当時はそういう目に合いながらも
1人で我慢させてしまったことに反省。
悩み事は言える父に。
信頼してもらえる父になる。
そして、その時に心から

「お父さん」

と呼んでくれるんだろうと信じて
娘の話を聞いていました。

娘よ。話してくれてありがとう。

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しんごぉ↑↑
沖縄でラジオパーソナリティ、アーティスト、動画編集
デザイン、イベント関係をしながら活動中。

シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。

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