【転校二日目。落ち込む娘】~君はまだパパと呼ばない。27話~
私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。
だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。
しかし、今では大切な私の娘です。
血のつながりは関係ないんだなと思っています。
転校初日は思っていた以上の出来に
我が家は安堵感に包まれました。
新しい学校に戸惑いながらも
同級生の子に優しくしてもらったようで
嬉しそうに寝るまで話していた娘。
まさか、二日目に落ち込んだ顔で帰ってくるとは
思いもしませんでした。
朝も、楽しそうに学校へ行った娘。
帰りの時間に合わせて迎えるに行くと。
見てわかるぐらいの悲しそうな顔。
お腹でも痛いのだろうか?
と思いながら、娘を迎えて車で声をかけるも
「うん。。。うん。。。」
と昨日とは全く違ったリアクション。
転校生はやはり、いじめられるのだろうか?
と心配になりながら、帰り道に聞いてみた。
すると、ようやく話してくれた。
理由はこうだ。
「昨日は一緒に帰ってくれた子が
今日は一緒に帰ってくれなかった」
正直、私は
「えっ?こんだけ?」
と思った。
が、しかし生まれてきて6歳の娘には
大きな事だったらしい。
普段なら、こんなことで下向いてんじゃない!
と言いそうですが、妻のように話を聞いてみた。
初めは話したがらなかった娘ですが
次第に色々と気持ちを話してくれた。
聞きながら、娘は
早く、同じ小学校の友達になりたかったんだな。
と気づいた。
1人で帰ることに、子供なりに孤独を感じたのだろう。
私にとっては小さなことでも、娘には違う。
色々と意見したくなることを堪えて
聞くことに徹する。
6歳の悲しい気持ちを受け止める。
私に出来るこの日の行動はこれかなと感じた。
子育てはすごく勉強になる。
色んな事を経験しながら、大きくなってほしいと
願うばかり。
気持ちを色々と話してくれた娘に私は
「何があったか教えてくれてありがとう。
アイスクリーム買ってあげるよ!
悪いことあったけど、良いこともあったね!
気分転換しよ!」
と話すと、
「チョコのアイスが良い。」
と、小さくつぶやき
僕の手を握り、スーパーへと歩くのでした。
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しんごぉ↑↑
沖縄でラジオパーソナリティ、アーティスト、動画編集
デザイン、イベント関係をしながら活動中。
シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。
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