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【転校】~君はまだパパと呼ばない。23話~

私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。

だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。

しかし、今では大切な私の娘です。
血のつながりは関係ないんだなと思っています。

相変わらず、私の事を父と呼びませんが
新しい家にはすぐに適応していました。(野菜以外)

結婚前から預かったり、お泊りをしていたからかも
知れません。
1学期が終わりに近づき、私と妻は転校をどうするか
話し合う事が増えました。

コロナで入学が遅くなったとはいえ、慣れ親しんだお友達や
小学校で仲良くなった友達。
更に、慣れて来た学校生活をまた新しい学校にする事で
娘に負担をかけないか?市町村も変わる事で
授業に遅れが出ないか?
逆に、1学期で転校した方が仲良くなる前に
転校させた方が良いのか?心配は尽きませんでした。

私達の場合、まず2人で考える。
大人が考えられる部分を話し合い潰して行く事から始めます。
これは、結婚する前からの事。

そして、2人で解決出来る問題を把握したうえで
娘の気持ちを聞きます。
子供なので、コロコロ気持ちが変わったりしますが
それでもとりあえず聞いてみます。

授業の遅れも問題ないということでしたので
娘に転校について聞いてみました。

すると、以外な答えが返ってきました。

「学校変わってもいいよ」

意外でした。
妻の実家のおばあちゃんとは離れたくないと泣き
精一杯の抵抗をした娘。
それが何年も通っていた保育園からのお友達もいる
学校は変わっても問題ないと。

後々、分かって行くことなのですが
その時はとても驚きました。
本当に良いのか、何度も確認をしたぐらいです。(笑)

私たちの心配をよそに、アッサリと転校を受け入れた娘。
彼女には驚かされてばかりです。

妻と私達は、子供で合ってもとりあえずは
意見を聞くようにしています。
ちゃんと理由まで。

それは歳月を重ねるごとに、説明も少しずつ
上手くなっているので後々良かったなと感じています。

この時は理由は教えてくれませんでしたが
後日教えてくれた理由も私達が理解出来る
内容で話してくれました。

子供だからと、聞かないのではなく
聞きながらお互いの気持ちを伝えあう事が
いつまでも出来ればと思っています。

続く。

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しんごぉ。
沖縄でラジオパーソナリティ、アーティスト、動画編集
デザイン、イベント関係をしながら活動中。

シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。

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