おデ部 vs 凸凹メンバー 食べ放題頂上決戦してきた。
その日は突然やってきた。
このお盆休みに発足した「おデ部」。
ただ食べるだけの部活?
ホントの部活じゃありませ~ん。
部長は姪っ子の明日香 小学6年生。
部員は、なぜかムリヤリ入部させられた
私、うえむらしんご 55歳。ただ1人。
2人の共通点は「おでぶ」。
巻込まれ事故やん。いや自然な流れか?
1日だけ?いや1回だけ部活の練習に参加した
んやけど、結構キツくて部長にもついて行けないから、退部させてと直接本人にも申し出てみたけど、バッサリハッキリ断られた。
よって未だに部員扱いされてる。
その、お盆の時に部長のお父さん(弟)と話してた。
スゲェな明日香。
ただのおでぶじゃないな~。
今度、王座決定戦としてうちの伝説の四番
三浦君との凄絶な食べ戦が見てみたいわ。
どっちが勝つんやろな~。
もし実現したら夢の競演やな。
明日香とその話し進めてみてくれへんか?
こっちも早速に話してみるわ。
きっとこっちは心配ないと思うけどな。
で、また日程が決まったら連絡してくれや。
それから約一ヶ月。
9/13に部長のお父さんから電話。
「さぁ言うたらさぁで、すまんけど9/19が
俺珍しく休みなんやけどどうやろ?
もちろん招待してくれるんやろ?家族3人」と。
弟は月曜日が基本定休日なので、できれば
日曜日にと、こちらの希望は伝えていた。
「わかった。せっかく希望通りに段取りして
くれたんやから、こっちも早速に皆に話してみるわ。イヤイヤやけど招待もするがな。」と返事。
兵庫県は緊急事態宣言中である事。
全員集合してしまった場合、大人6人子供1人が集まってしまうという事。
それも考慮して、一応建前上(笑)少人数で座らせてもらう事をお店に行ってから頼んでみる事にして。
まずは、現場の凸凹メンバーに話して……
っと、その前に
この頃色々とあって僕の中では、何事もなかったかのように、連れて行ってやるのは笑止千万だったから、三浦君に課題を出した。
「あんな三浦君、今度の日曜日19日に食べ放題へ久しぶりに皆で行こかと思ってるんやけど、まだ山ちゃんにはこの事伝えてないから、三浦君から説明して約束して乗せて来てもらえよ。一切フォローはせんから自分でちゃんと話ししてな。山ちゃんが行けないとなると自分も行けない事になるでぇ。」
って言い終わらんうちに
「ありがとございます、ゴチになります」
ってかぶし気味に返事された。
ダメだこりゃ 大丈夫かな?
で、もうすでに自分は体ひとつで行く気マンマンやし
(お前、そういうのは必ず、タダで連れて行ってもらえると思ってるやろ?えっ?)
今回は課題も出してるから、この心の声は
漏らさずにしまっておいた。
そして次の日
ちゃんとはなしできますた
できますたって おいっ 「し」や「し」。
ええ?ほんまにか?
どんな話ししたん?
ほれ、しどろもどろやん
それでホンマに大丈夫なんか?
どうも信じられへんわ~
せめてもう一回は、確認しとけよ。
助太刀はせんからな。
(もし二人が話してる時、やばそうやったら
ちょっとだけ話しに入ったってな)
と、裏でこっそり吉に根回ししといて。
あとは、当日ぶっつけ本番で
決戦の会場に選ばれたのは
甲子園でも東京ドームでも埼玉スーパーアリーナでもなく地元にあるスタミナ太郎。
命名「たつの市太郎ちゃんアリーナ」
部長にとっても我々野獣のようなメンバーに
とっても勝手知ったるホームグランドだ。
なんと言っても、寿司と焼き肉が一緒に食べれる。それに何より何処に何があるのを知ってる。地の利を最大限に活かして、みんな遠慮なく食って食って食いまくってちょうだい。
というわけでございまして……
座り方とか配置とか、全く心配無用でした。
お店も、さすがによく考えておられた。
我々野獣4人は6人の席に案内された。
その対角に位置する4人席に弟家族3人が
座る配置になりました。
太郎ちゃんアリーナ様ありがとう!
席に案内されるやいなや
もうすでに戦闘モードの三浦君の顔。
一緒に食事した人はほとんど必ず二度見する
程、獣のオーラを出しながら食べてくれる
三浦君。これはこれで気持ちええ。
我がメンバーの食べる代表なのです。
食べ放題じゃないと僕の懐刀がもたない。
普通に食事に行くと、帰りの支払いの時に
心臓が飛び出るかと思うんです。
なので僕達凸凹メンバーには食べ放題しか
選択肢を用意したくありません。
そ…れ…で…は…
90分一本勝負で、部長vs三浦君の血みどろの戦。 開始!
さぁいよいよ始まりました
各々、小皿を持って動き出します。
三浦君は大体予想通り、寿司と肉の所へ
ふがふがと目の色変えて猪突猛進。
部長は?僕も部長と行くのは初めてなので
予想ができません。
さて、部長は何を盛ってくるのでしょうか?
いつのまにやらラーメン一杯完食してからの
寿司にロックオンでした。
もの静かにひっそりとしてるけど
山ちゃんも口のまわりをぐちょぐちょにしてほおばってる。
もうこのスタートした時点で三浦君の圧勝な感じが僕の中ではあったんやけど、それぞれの食べるペースが違うので勝敗つけるのが
難しいなと今更ながら審査委員長上村を困惑させた。
三浦君は僕と同じで、初回から全力投球で行ける所まで行くタイプ。ぐわぁっと食べる。
勢いで。
40分過ぎたあたりからペースが落ちてきた。
そして、デザートに手を出し始めた。
それを見て部長がつぶやいた。
「勝った」って。
もうデザート食べてるやんおぬし。
にやっと笑って余裕しゃくしゃくの部長
さすが太物?いや失礼。大物。
部長は、その時食べたい物だけをとってきて
ゆっくりとじんわりとペースダウンする事なく時間いっぱい使って、ずっと食べてるタイプ。
お盆の時と比べると今日はベストコンディションじゃないのか、なんかもひとつあの時の
迫力がない感じもするが。
2人の戦はまさしく
リアル ウサギと亀対決だな
そうこうしてるうちに部長もデザートに
明日香、まだ寿司残ってるやん。
「問題ないで全部食べるから」だとさ。
さすが「おでぶ」。
その言葉通り、きれいにペロッとたいらげた
部長。残り時間は20分。
「さてと締めのわたがし行こか」と部長。
やり方もよく知ってる。
このへんは子供らしいなと思うが
なんとも言えない。
やっぱアンタかっこいいよ!
ワァンダフォ~部長!
この時すでにお腹いっぱいで
もう帰りたい顔してた三浦君であった。
はい!15時15分です。
戦 終了!
ありがとう夢の競演。
ナイスゲームでした。
まずは三浦君と我々野獣チームは
見事完食です。
凸凹メンバーの掟みたいな所でもある
自分で盛ってきたものは絶対残さない。
いつも見事に完食する所はさすがです。
育ちが良いのか悪いのか…ハッハッハッ
そして部長チーム
写真は綿菓子中のものだが
すでに、きれいに完食なされております。
さて問題の決着ですが
やはり雰囲気と勢いでは三浦君。
もっと時間があれば量でも三浦君を越せる
感じで食べ終わっても余裕な顔の部長。
これはこれで、さすが部長。
両者引き分けの握手
ナイスファイトでした。
また、もし再戦できるなら
今度は時間をもう少し長くしてやろう!
部長のおごりでな(笑)
ちょいちょい写真とりながらやけど
僕も腹一杯食べさせてもらいました。
お腹いっぱいです。
帰りにもう一度部長に言ってみた。
「部長、退部させて下さい!」
ダァッメェー
この部活当分辞めれそうにありません。
読んでもらってありがとうございます。
失礼いたします。
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