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そこにイマスよ

夏は怪談と言う事で、実際に自身で体験したのは2度。1度目は高校の部活帰りの事。時間は夜の9時頃だったと思う。JR竜野駅で降りて自転車漕いで約15分。家に辿り着く手前でヒトツだけ峠を越える。もしかしたら峠と呼ぶにはレベルが低いかな…。ただの坂ですな

現在は旧道として存在している鳥坂峠
向かって左の墓の周りの山ももっと高く木も生い茂っていた。

その坂の名は確か鳥坂峠トリサカトウゲだったと思う。坂も峠もどちらも正解(笑)

周りの人は皆「トッサカ」と言っていたので自然に僕もトッサカと言っていた。普段は勢いをつけて立ち漕ぎでなんとか越えれるのだが、本物のケツバットを三発ほど喰らった日にゃそらもうケツから太ももが痛くて漕いで上がれなかった懐かしい思い出が甦る。懐かしいな~。

ちょうど坂の頂上が見え始めた時に何やら青くボワッと光っている塊のようなモノが浮いているのが見えた。恐いという感覚ではなかったが、「えっ何?あれ?」と思い見ていると左の方へゆっくりと動いて見えなくなった。その間に向こうから車は来なかったので車のライトの光ではないのは確かだ。
自分がその頂上についた時にはその青い光りは見えなかった。

家についてから、その話しをすると母から「そこの○○さんのお婆さんが今日亡くなったんや」と聞いて、何か関係があるのかなと思った。確かにちょうどその頂上から下りかけた所に民家が2、3軒あるのだが、ホントにその事との関わりがあったのかどうかの確証はない。結局今もその正体は不明なままだが不思議な青い光りの塊だった。


そして自身の2度目の体験は30歳の頃。もうあと何日かで結婚式を迎えるある朝の事。

実家の自分の部屋でいつもの如く朝目を覚ます。寝ぼけ眼のまま寝返りをした時すぐそこに全身白い着物みたいな服を来た人が立っていたのが寝起きでボヤけた視界に入った。
女の人に見えた。

えっ今の誰?と思いもう一度見た時にはもうその人の姿は見えなかった。その時も恐いという感覚は全くなかった。それから何年か経ってから、そういう見えない力をお持ちの方の話しによると、御先祖様の一人が結婚のお祝いに来られてたのではないかと教えてくれた。しかも男性だと。これもここまでの話しなので、なんの確証もないが見えたのは確かだ。そんな大した事はないのだが僕の不思議な体験はこの2回だ。ましてや、その見えない人が喋りかけてくるとか、その人に自分から近寄って行って喋りかけるとかは全くないし考えられない。

のだが……いるんだな~実際にこれが。
このnoteで何時も記事を読ませてもらっているOhzaさん。

この記事を読ませてもらって、僕も書いてみます。

今現在、僕の仕事仲間のY君が同じような体験談を教えてくれる。ある時は実際に見せてくれた。

仕事の合間に軽く掃除していると、その埃が渦を巻くようになるんだそうな。あっ来たなと感じるらしいのだ。すると耳というよりもそのY君の心に色々と話しかけてくるんだそうな。
「親方、この職場とかこの会社に末○とか○末とか末のつく名前の方っていましたか?」ってY君に聞かれた。

いたんだなこれが。その人はとっくに辞めていないし、在職期間がY君と被っている事はないので絶対そのY君がその人を知る訳はないのは確かなのだ。

「おったで昔に。でもなんでその末○さんの事を知っとん?」ってY君に聞くと、仕事中にその見えない人が話しかけてくるんですよって教えてくれたので、すぐ信じた。

で、その見えない人には何て答えたん?って聞くと……
「お前、さっきから末○末○ってうるさいんじゃ。ワシに言われても知らんがな。うるさいからあっち行け!」って言うたら、すう~っとどっかに行きましただとさ。僕はそんな経験がないので、もうびっくり。そんな人と普通に喋るんやなと。

ところで、その人は何処から来るんかわかるん?何処に居るとか?

昨日はそこにイマしたよって通路の片隅のちょっと壁のくぼんだ所を平気で指差すY君。

どっへぇ~     ギョギョ~        マジで?
あっ    ハイ。
それからこの工場には結構おられますよ。年代の古い人から子供まで。っておいっ。
それも普通に教えてくれた。僕もそういう世界の事は信じるし、そういう話しも好きやからええけど。


ある日の仕事終わり。一緒に歩いて更衣室から駐車場まで歩いている時にも普通に言う。
何十メートル先を見て「そこにイマスよ」と

ちょうど工場の正面玄関の向かい側の来客用駐車場の横の芝生の辺を指差すか差さないかの瞬間、あっ居なくなりました。で、またその瞬間正面玄関の自動ドアが空いた。まだ自分達もその自動ドアのセンサーが届く位置ではないし。誰かが出てくる事も入って行く事も見えなかったし。ドアの内側に誰かがいたのならその入り口の電気がついているはずだがついてないし。これはたまげた。あら不思議。そして実際その場で体験した。

そのドアを通り過ぎた時Y君が「あっ戻って来ました。さっきの所に今イマスよ」って。

ちょっとお願いしてみた。
「今、僕の目の前でメンチ切るように近寄って行って、こないだの末○さんの時みたいな言い方で話してるの見せてくれへんか?」

「わかりました。」って平気で返事くれた。

僕には見えないその人にY君は近寄って行く。ガンを飛ばしている。今ここにイマスとその人との距離も解説してくれながら。

僕には一人しか見えてない滑稽な感じなのだが。Y君はその人と何やら話している。そして「ええからもうアッチへ行け」って言ってるのはハッキリ聞こえた。

Y君がこっちへ戻って来て教えてくれた。相手の見えない人は「なんじゃコイツ。いきなり喋りかけてきやがって」みたいな化現な表情してましたわ。なんか納得いかん感じやったけどどっか行きました   だとさ。

すっげぇ   すっげぇ   すっげぇわ!

でも、こっちから行くというのは余りやりたくないんですよね。中にはたちの悪いのもいるから入ってこられたらかなわんのですって教えてくれた。

そんな危険も背負いながら僕の願いを聞いてくれてありがとね。もうこんなお願いはせんようにするわって返した。


このOhzaさんの記事にもありますが、やっぱホンモノの人は普通に平気にそんな人と話せるんやなと感じます。自分から確かめに行くとか。スゲェですぜ。


そこにイマスよ

終わります。
読んでいただいてありがとうございます✨


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