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#14「私にとってのアナザースカイ」 ---------------------------------Melbourne
私にとってのアナザースカイ。
間違いなくオーストラリアのメルボルン。
ここは自分の人生で初めて、努力が結果として出た場所で、
「本気になれば俺でもここまでいける」
と圧倒的な自信がついた場所。
留学決めたのは今思うとただの現実逃避と、就活を蹴った自分に格好がつかなかったから。あとはなんとなく「チャレンジ」してみたかった。
そんな気持ちで、当時の本職、スロットで金をためて、留学へ。
その時、地元の「地車祭り」(あの岸和田で有名な)の青年団の綱長(組織のリーダーみたいなもん)をやっていて、その人生一度きりの綱長人生の半分を僕は留学という形で、地元から出ることになる。
この状況が「志の高さ」になり、自分を奮起さすものとなり、
今の自分なりの「成長の方程式」になる。
まぁろくに勉強しなかった俺はもちろん英語なんてしゃべれるわけもなく、
とりあえず兄貴(京大生の天才)が行ってたオーストラリアでもいってくか。
となりエイジェントへ。
担 「どこにします?」
俺「どこでもいい」
担「なんかしたいことあります?」
俺「まぁ身体つくらなあかんから、バスケしたいなー」
担「・・・・」
俺「あっ。ここにする。」
と指をさしたのは、ストリートのバスケットコート。
これがたまたまメルボルンやった。
今思うと海外なんてどっこにいったってバスケできる環境なんかあるよな 笑
まぁこんな感じで、メルボルンに行くことがきまった。
メルボルンの語学学校についた僕はテストを受けることになる。
学力でクラス分けをするわけだ。
・・・いやいや。
問題読まれへんがな。
これを勉強しにきとんねんこっちは。
ということでペーパーテストは白紙でだし、0点。
次にインタビュー。
T「 How do you want to be?」
俺「・・・I want BIG MAN」(でかい男になりたいと言いたかった)
クラスは4段階あって
1 エレメンタリークラス
2 プレインターミディエット
3 インターミディエット
4 アッパーインターミディエット ・・・やったかな?
インターのクラスの子らを見た時は正直、
「え?こいつらなにしにきてん?もうベラベラ喋れとるやんけ、
茶化しやん。だる。」
くらいに思ってた。
1クラス8週間のプログラムで4週間で一回テストがあって、その結果で進級がきまる。
こっから中野の不屈の闘志からの爆裂街道がはじまる。
結論、4週間でエレメンタリーから進級し、
プレインターで4週目のテストでは不甲斐ない結果に終わるが、
8週目のテストで首席でインターにあがることができた。
・・・ここで僕の残りの留学生活のリミットは5週。
インターで一回しかテストを受けれない。
正直、ここで終わりたかった。首席を取った時点での奇跡と自分が努力したことを成果としてあげることができて、満足したかったし、気持ちよく去りたかった。
当時の仲間にこの正直の思いを話したことのときである。
俺「インターの最後のテストでボコられてかえるん嫌ですわー。このまま帰った方が格好つくしさー。インターレベル高すぎてびびる」
仲間「そーやなー。もし真吾がインターで80以上(進級合格ライン)とったらみんなで最後に旅行行こう!とらへんかったら最後の旅行なし!!」
俺「は??まじゆーてんすか?えぐいっすよ?それ?」
仲間「まじ」
・・・ということで、みんなの旅行をかけて僕のラストランが始まった。
結果
インター四週目のテストで
首席で卒業が決まった。
この結果みた先生方みんなが、言ってくれた。
「僕らはこの結果を見てミラクルだとは思わないよSHIN、当然の結果だ。君は誰よりも努力をし、素直に学び続けた。君は生徒の鏡だよ」
涙が止まらんかった。
もちろん、ベラベラベラベラしゃべれるわけじゃない。
そのレベルの中ではトップやっただけ。
でも大切なことはそこじゃなかった。
point1 目指す目標の高さが違った
まず周りのみんなと覚悟が違うかった。学び始めた時点で、俺は青年団の子らをおいて留学にきていたので、帰った時に中途半端な自分を見せたくなかった。本気でやりきって一番取ってきた自分を背中で見せたかった。だから旅行行ったときに話せたらいいな。くらいのレベルではなく、ネイティブな発音で、かっこいい「ジャパグリッシュ」ではない英語にしたかった。
point2 素直に受け入れること
多分まわりの人は自分のなんとなくの知識があるなかで、学んでたんやと思う。でも俺はなんにもしらん真っ白のキャンパスから描き始めた。しかも先生の言う通りの英語をそのままつかう意識をした。素直にインプットして徹底的にそのままアウトプットした。
point3 仲間を巻き込むこと、宣言すること
一人で目標設定するんじゃなくて、周りの人をまきこんで、しかも目指すものをみんなに宣言しちゃったことで自分の逃げ道を少なくする。
point4 予祝する
意識的に予祝をしてたわけではないけど、大阪に帰ったとき、みんなにどんな話をして、どんな顔であいたいかっていうのをずっっと考えた。なりたい自分像を明確にしていた。
この留学での成功体験が今でも自分を支えてくれる。
たまたま点数がとれたんかもしれん。
たまたま当てずっぽうの記号問題もきっとあってたんやとおもう。
もう一回やったらあかんかもしれん。
でもこの体験はきっと神様からのプレゼントなんやと思う。
よー頑張ったな!誰よりも早く学校行ったな!学んだな!
日本でも頑張れよ!って。
メルボルン。僕に自信を与えてくれた大切な場所。
そして今の嫁に出会ったのも、メルボルン。
fin