どうか自分を休ませてあげて下さい
先日、絶望の表情を浮かべた妻からこんな相談を受けました。
「最近人に不満を持ってばかりで、漫画を読んでもイライラするし、SNSを見てもイライラしてしまって、こんな自分がイヤだ」
分かる、分かるぞ……すんげー分かる。
僕もそういう時、ありマッスル。
でも大丈夫、それって「自分が不満だらけの人」なのではなくて、
「ストレスが溜まっているだけ」
だったりするのです。
妻に関して言えば、最近新しい仕事が忙しいし、パーソナルトレーニングを始めて食事管理も頑張ってて、ちょっといっぱいいっぱいになってストレスが溜まってるのかも。
多分皆さんも、毎日毎日、本当によく頑張ってると思います。
毎日のやるべきことがあって、自分だけのリラックスした時間がなかなか取れなかったり、やりたいことが出来なかったり、やりたいことが出来な過ぎてなにがやりたいのか忘れてしまったり。
でもストレスって本当に怖いのです。
僕の体験談になりますが、前の結婚生活の時に仕事と家事と育児、それに前妻の不安定なメンタルや怒りによってストレス性の鬱になったことがあります。
酷い時は動けない・喋れない状態で、不眠になり、ストレス性の腰痛で座れなくなり、歯ぎしりで歯が割れたりして、そのうち自殺願望を抱くようになりました。
前妻は「そんな状態じゃこっちが困る」と、日に日に出来ることが減っていく僕を責めていたし、僕自身も「父として夫として、こんなんじゃダメだ」と自分を十分に休ませることをせず、頑張らなきゃと思ってました。
安定剤、睡眠薬、鎮痛剤、胃薬などなど、毎日たくさんの薬を飲んでおりました。
今考えるとすげーこえーわ。死ぬぞ。
離婚してからは腰痛も不眠も歯ぎしりもきれいさっぱりなくなったんですが、そういう経験のおかげで僕は「自分のストレスの兆候に気付く」というスキルを習得しました。
冒頭の「SNSや漫画にイライラする」はストレスの兆候ですから、すぐに休むべきです。
ストレスは油断していると、心と身体を確実に蝕んでいきます。
最悪、死に至るものです。
もしあなたの大切な人が「健康診断でガンって診断されたけど、まだステージ1の初期段階だから問題ない」と何も対処しなかったら、顔面蒼白にしつつ「今すぐ病院に行って治療して!!」と言いますよね。
「問題ない」じゃねぇよ!と。
でもストレスに関しては、沢山の人が「まだ頑張れる、まだ大丈夫」ってやっちゃいます。
休むことへの罪悪感とか、たいしたことをしていないのにこんなんで休みが必要な自分が情けないとか、やるべきことややらなきゃいけないことがありすぎて思いっきり休めないとか。
そう、実は休むことってちょっと難しいんです。
ちょっと難しいことなので、ちゃんと練習しましょう。
自分を休ませてあげることは、とても大切ですから。
経験上の話ですが、休むことへの罪悪感は休み慣れることで薄れていきます。
まだまだ大丈夫なのに休むのはちょっと……と考えてしまう場合は、考え方のチェンジを。
ダメになってから休むのでは遅いので、まだ大丈夫な時に休んでください。
SNSとか友人とか家族とかに「なんかイライラするな」と思った時には遅いくらいです。
(ストレスが溜まった時の感覚は人それぞれなので、よく休んで「良い状態」の時を知っておくのが大切)
やるべきこと、やらなきゃいけないことが沢山あるから思いっきり休めない、休んでいてもそのことを考えてしまう場合は、まずタスクを書き出して。
今すぐやってみましょう!すぐ終わりますよ。
書き出したら、タスクを整理します。
期限があるものとないもの、今日絶対にやらなきゃいけないもの、明日か明後日までのもの。
綺麗に書かなくて良いですよ、どうせ一週間以内に捨てるメモです。
だんだん頭の中のタスクが見える化されて整理されてきましたね。
そして「いつ、どのくらい休むか」を決めましょう。
例えば半日か、一日か、三日くらい何もしたくないのか。
僕は本当は一週間くらい何もしたくない('ω')
朝から晩まで休みたい、と決めたらタスクを振り分けてフリーの一日を作りましょう。
料理洗濯なんかやらなくても誰も死にませんから一日やらないのも全然OK。
仕事もコロナやインフルエンザになれば突如数日休むんですから、僕たちが一日二日休むくらい本来問題ないのです。
休日中は、仕事やPTAやナントカさんからのメールやLINEや電話、したくなかったらしなくてOKです。
スマホの電源を切って、代わりに本を読んだりゲームしたり、散歩や登山、ドライブ、カフェ、お昼寝、好きなことを好きなだけしましょう!
タスクは整理してあるので、休日中に考える必要はありません。
考えてもタスクは一つも減らないし、楽にもなりませんから。
さっきも書きましたが、休むことは意外とちょっと難しいです。
そして、休み続けることも、ちょっと難しいです。
休み続けることで見えてくる、新しい自分もあるので、是非ともまずは休んでそれを継続してみてください。
休むことで出会える新しい自分は、きっと素敵な「ありのままの自分」です。
この記事を読んでくれた人が少しでも休めて、穏やかな日々を過ごせますようお祈りしています。