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モノで人生を豊かにする。
僕はモノが大好きです。
車、バイク、腕時計、鞄、靴、ペン等々、お気に入りのモノに囲まれて暮らしています。
昔は定職に就かず日本縦断の旅とか海外旅行とか行ってたのですが、家族が出来たり定職に就いたりしてるうちに「別に数泊数日の旅行そんなに好きじゃないかも('ω')?」と思い、それからはわりと今の時代に逆行する「経験よりモノ」になってきた気がします。
で、色々モノを買ってきたわけですが、当然「これじゃなかった」とか「良いと思ったのに気に入らなくなった」とか「飽きちゃった」などなど、失敗も繰り返してきました。
なので僕が思う「人生を豊かにするモノ選び」の基準を今日は書いて行こうと思いまっす。
1.長持ちするモノ
そもそも僕は昔から「お気に入りのモノが使えなくなって捨てる」ということがとってもイヤでした。
なのでここ15年くらいスニーカーを買ってません。
それに付随して「買った時が一番美しいモノ」もあまり好んで買いません。ハイブランドの製品はその傾向が強いので、まず買いません。
好ましいのは経年変化する革製品で、使えば使うほど美しくなっていくものが大好物です。
革製品は結構奥が深くて、顔料仕上げのものは大抵「買った時が一番美しい」ですし、クロム鞣しもエイジングの美しさではコンビ鞣しやタンニン鞣しに及びませんので、革製品を購入する際は革そのものにも注目します。
2.質感やデザインが良いモノ
僕は質感オタクなので、ここもこだわります。
デザインが良くても質感が好ましくないモノやその逆もあまり選びません。
好みで言うとセラミックやカーボンよりは、アルミやステンレス等の金属素材の方が好き。
鋳造か鍛造かだと鍛造。削り出しも魅力的です。
メッキが剥げてきたなんてのはむせび泣くほど嫌いですし、フェイクレザーなどめまいがします。
買う前はカッコいいと思ったけど買ってみたらなんかダサかったかも、なんてことも昔は多かったのですが、美術館に行ったり本を読んだり勉強したりしているうちにセンスが身に付いてきたので、あまりそういうことは起こらなくなってきました。
3.歴史的・文化的背景(ストーリー)を持っていて、それが自分の好みと合う。
いわゆる「ロマンがある」とか「ストーリーを持っている」とも言えます。
記事冒頭の写真にある腕時計、ブライトリングのスーパーオーシャンヘリテージは僕が去年購入したモノですが、実を言うとこのストーリーの部分が弱かったなと感じています。
デザインや品質、長持ち云々をクリアするモノは世の中に沢山溢れていますが、その製品やその製品を作る会社の持つ歴史的・文化的背景――いわゆるストーリーまでをも好きなのか、は自分にとってかなり大事なことなんだなと気付かせてくれたのがスーパーオーシャンと言えるかもしれません。
そのモノを日常的に使用する、ということは自己表現の一つでもありますから、そのモノが持つストーリーもまた自己と合致していて欲しいものです。
また大切な人からの贈り物、みたいな世界に一つのストーリーも素敵だと思います。
4.愛着が持てる
当然1~3を網羅すれば必ずと言っていいほど愛着が湧きます。
車やバイクなら洗車、革製品ならメンテナンス、時計だと磨いたりと、お金だけではなく手間や時間も掛けることになります。
こうして愛着は日々深められていき、それらに囲まれて使うたびに気分が良いと、人生はモノでも豊かになるなと感じます。
というより、そもそもモノでも経験でも真剣に向き合えば人生が豊かになるのです。
なんとなく京都に行ってなんとなく寺を巡るより、歴史を学んでから史実を知ったうえで寺に行く方が有意義であり豊かなのと同じことです。
5.使用感・機能性が良い
優先順位は低いですが、使用感や機能性が悪いモノもあまり選びません。
ただ、使用感を重視しすぎるとたいていの場合1~3が犠牲になりますので、優先順位は劣ります。
逆に言うと、そこまでこだわりが無いモノに関しては使用感や機能性に特化してるかもしれません。
例で言うと契約用の珠玉のペンは持っているのですが、普段はジェットストリームの多機能ペン。
サッとバイクに乗りたい時のジャケットはレザーではなく化繊のプロテクター付きジャケット。
普段の仕事着は無印のジーンズとシャツ。大切な時はオーダースーツ。
と、こだわるモノとこだわらないモノを分けて使っていて、こだわりのないモノに関しては使用感・機能性を優先させています。
6.失敗を恐れない
経験でもモノでも失敗を恐れないことは大切です。
○○に旅行に行ってみたけど、もう行かなくても良いかな。なんてこともあるでしょう。
モノも同じで買ってみたけどなんか違ったな、はしょっちゅうあります。
何が違ったのかを掘り下げて考えることで、色々な自分を知るチャンスになり、自分を知ると自分が好きなモノをチョイス出来ることが増えていきます。
気に入っているモノがあればそれの何が気に入ってるのかを考えて、気に入らなかったモノがあればその原因を考え、どんどん自分自身を知っていくことで人生が豊かになっていきます。
僕の失敗談ですが、昨年誕生日プレゼントにアップルウォッチを買ってもらったのですが、全く付けてません。
周りが「良い」と口を揃えていうのでどんなもんかと買ってみましたが、僕には合いませんでした。
スポーツの時にでも付けていこうと思っていますが、如何せん充電切れし続けているので「スポーツをする前日に忘れずに充電する」というタスクのハードルが結構高いっす。
と、こんな感じでモノを選びをしております。
逆にこういうモノ選びをすると失敗する、というのも簡単に挙げておきます。
1.他人軸で選ぶ
他人から評価されたい、羨ましがられたい等々の理由で選ぶと長く大切にしていくことはムズカシイと思いますし、あまり人生が豊かにならないと思います。
まあこれはモノに限りませんね。
好きでもなく興味もないのに他人に羨ましがられたいからってニューヨーク行ってもそんなに楽しめないんじゃないかな。多分。
2.値段で選ぶ
高くても安くても、値段で選ぶと「自分の中の珠玉の一品」になる確率は低いかも。
値段というのはそのモノの社会的価値ですが、自分軸で見た時は手に入れるためのコストでしかありません。
こと「お気に入りのこだわりのモノ」を選ぶ際は、値段に購買意欲を左右されるべきではありません。
とはいえ高過ぎて買えないモノもありますから、その時は素直に諦めます('ω')
3.衝動買いをしない
人間、興奮するとIQが下がるものです。笑
衝動買いしそうになった時は時間をおいて本当に欲しいか考える時間が必要です。
ただ限定品や在庫残り僅かなど、タイミングが大切なモノもあります。
そういう時のために「自分が本当に欲しいモノ」を見極める力を養っておくことは必要だと思います。
でも自分の人生を振り返って、買わなくて後悔したモノってあんまり無いんですよね。
無ければ無いで、日々は当たり前に豊かに過ぎていくものですから、所詮モノって人生にとって必要不可欠なものではないということでしょう。
モノはあくまで人生を彩る一つのパーツであり、そこまで執着するものではないというスタンスも大切かもしれません。
という感じで、モノ大好きな僕のモノ選び100選でした。
記事内にも書きましたが、モノや経験そのものが人生を豊かにしてくれるわけではありません。
モノや経験に対する自分の姿勢が人生を豊かにしてくれると思います。
自分自身を知ること、自分に誠実であること、自分の人生に真剣になること。
そういう姿勢があれば、モノでも経験でも人生を彩ってくれると、思っております。