俺が引きこもりから海外に行って社会復帰した話。3

そんな実家に住んで親のスネをかじってるだけのホームレス予備軍の俺。

働きたくても働けない。
まさか自分がそんな状態になるなんて。

へラヘラしていた俺の顔からはだんだん余裕が失くなって行きました。

ますます家に引きこもる毎日。
それでも体を動かしたいときは
昼間は顔を知られてる近所の人に会いたくないから
深夜徘徊する毎日。

金もない。
母親とはケンカする日々。
父親はシカトしていました。

もう取り返しがつかなくなっていました。

無職になって約1年が過ぎようとしていた頃、
母親にNPOの自立支援団体の寮に入らないか?と提案されました。
そこで半年間のプログラムを経て寮生活をしながら社会復帰を目指す。

最初は抵抗があった。
だって自分はそういった所やそこに行く様な人を心の何処かでバカにしていたから。

まさか自分がそうなるなんて。
人間落ちるのはあっという間。

それでも他にやる事も思いつかなかった俺はその自立支援団体にお世話になることを決めました。

東京の辺境にあるニート引きこもりや障がいを持っている人を支援する施設。

初めての場所。
俺は母親に連れられて地元から電車で一時間半かけてそこへ行きました。

そこは本当に東京なのかと思うほど都会の喧騒から離れだ田舎。
米軍基地がある場所。
人も少なくゆっくりとした時間が流れていました。

そして支援施設のドアを開ける俺と母親。
対応してくれたのは30代くらいの男性。
年齢の割にすごく落ち着いている印象を受けました。

何十何百という俺みたいな人間を見てきたのだと思います。

早速、入寮が決まりこれから半年間、自分が過ごす事になる部屋に案内されました。
5畳くらいの小さな一人部屋。

布団を実家から運び込んで最低限の荷物を用意してその寮生活は始まりました。
不思議と入寮が初日の夜はぐっすり寝れたのを覚えています。

さあ、就労訓練の開始です。

翌朝7時頃ラジオ体操をして朝の活動スタート。
その後朝食を取り午前中と午後に分けてプログラムをこなすというスケジュール。

最初はアイスブレイク。
つまり自己紹介。
ここで初めて自分以外の引きこもりと出会う事になる。

同機の訓練生は約10人程。
年齢は下は18歳から上は38歳くらいまで。


The引きこもりっぽいインドアゲーマー
中学から不登校の俺と同い年の奴
働けそうなのになんかこだわりが強い奴 
長年引きこもりになってそのままズルズルおっさんになってしまった人
睡眠障がいでまともに働けない人

色々なバックグラウンドがある人がいました。

そこでの生活は最初の三ヶ月はは畑仕事などリハビリから始めて、残りの三ヶ月間をその支援団体と繋がりがある外の就労場所で行う。
働く体力がついたら就活をして決まれば卒業といった流れ。 

最初は畑仕事さえ疲れる始末。
そりゃそうだ。
疲れるに決まってる。
それでも続けた。
外で就労した後、体力がついたので近くのハローワークで就活することにした。

仕事は八王子にある個人事業でやっている防災設備の点検業者。
一人親方ってやつですね。

そこでまた面接に行きました。
あっさり決まる。

人生二度目の正社員雇用。
母親の力を借りて八王子で部屋を借りそこで
また人生再スタート!


はい!社会復帰完了!

とは行きませんでした。。
またすぐに挫折を経験する事になります。

続く。

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