【漫才:夏休みの宿題(11)】
スパンキープロダクションの芸人による『リレー台本』という企画をやってます。
内容は「スパンキーの芸人数人でリレー形式に台本を書き足していってひとつのネタを完成させる」というものです。
今回の参加者は全6人で、全員を2周(12ターン)で完成となります。
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【コンビの設定】
A→ボケ(二十代半ば、中肉中背、見た目の特徴無し)
B→ツッコミ(二十代半ば、中肉中背、見た目の特徴無し)
【漫才:夏休みの宿題(11)】
コント入る
A「先生ごめんなさい、夏休みの宿題何一つやって来ませんでした」
B「何一つ⁉︎一つも手を付けなかったのか」
A「はい」
B「イカついなお前…何か理由でもあるのか?」
A「夏に誘われて遊んでいるうちに己を見失ってしまったというか…」
B「詩的な表現したって無駄だよ!言い訳になってないよ⁉︎」
A「B29の飛来なんかもありまして…」
B「おじいちゃんが書いた絵日記に寄せなくていいよ!全国民が目撃してないとつじつまが合わないのよ!」
A「でも【ゆるキャラ作成】だけは頑張って、僕の作品『犬』が市長から表彰されました!」
B「あったな、そんな宿題!じゃあ君は確か…米田くんだ⁉︎」
A「あの草間弥生を抑えての大賞ですよ?」
B「すごいけども!」
A「それに僕は夏休みを通して大人になったんです」
B「どういうことだ?」
A「それは転校した中村のお母さんに聞いて下さい」
B「まぐわったオバさんのことはいいよ!本当にやったのその宿題⁉︎」
A「いっときは宿題代行サービスに手を染めそうにもなりました。でも、その誘惑を何とか断ち切りました」
B「…やって来て無いからね、宿題⁉︎それで宿題全部やって来て初めてかっこいいのよ!」
A「そんな歪んだ制度のために金を落とすことは、教育の崩壊を助長することになると思ったからです」
B「賢いな⁉︎そんな頭があったらやってこいよ宿題!」
A「ええい、さっきからゴチャゴチャと!これでも食らえ!」
B「うわっ!なんか飛んで来た!」
A「これは僕の鼻クソを高速で飛ばしてくれる道具さ!」
B「鼻クソ飛ばし棒はもういいよ!というか自由工作とか勉強以外のことは結構やって来てるんだな⁉︎」
A「はい。立派に育った僕の朝顔を見てください」
B「持ってきたの?」
A「えぇ、この朝顔のツルをこうやって…アンタの首に巻きつけるためになぁー!(ツルで先生の首を絞める)」
B「ぐわー!」
コント終わる
B「…いや何してんの⁉︎なんでそんな先生に対して攻撃的なの⁉︎」
A「まぁ茶番はこれぐらいにして…」
B「茶番なら最初からやめとけ!」
A「なんでこんな話を始めたかって言うと、夏休みの宿題って、大切なメッセージが込められてると思うんですよね」
B「大切なメッセージ?」
✳︎次はいよいよラスト!ボーカルさんです‼︎