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2021.11.7.sun. 日曜の朝に想うこと。

今朝はいつにもまして静かな朝だ。日曜日ということもあるのか、6時をまわってやっといまバイクの通り過ぎる音がきこえた。高橋書店の手帳によると今日は立冬。冬の入口に立った感じ。

今朝の地震で目が覚めて(地震じゃなくても揺れるうちだけど)、ラジオをつけたら名前の話をしていた。そのアナウンサーは9人きょうだいの末っ子で、だいたいそうなると又造とか末吉とか、そんな身もふたもない名前をつけられるようだけど、その人は「繁栄」と書いて「しげよし」と読む立派な名前をもっている。ぜったい読めないキラキラネームも負けちゃうぜ。

読み方はアレだけど、なぜ繁栄なのかと、そのアナウンサーは名前をつけてくれた父親にきくと「おまえが繫栄するのではない。ひとの役に立つよう、ひとの繁栄のために生きるのだ」という、なんかすごい想いでつけたらしい。しげちゃんにとってはプレッシャーだなと思うけど、アナウンサーというそれも公共放送で働いているのだから、まあがんばったな、しげちゃん。

それに比べて、私の名前は比べるまでもないが、以前にも書いたように5歳年上の姉が「りぼん」だか「なかよし」だか知らないが、マンガからもってきた。そこには「ひとのために」なんて思想はこれっぽっちもない。私が私がって、じぶんの幸せ、じぶんの楽しみをツイキュウしてきたのがこの私。ちゃらんぽらんチャランポランタンな人生だわ。

そう考えると名前って大事だ。私の祖父はひとに名前をつけることもしていたが、大丈夫だったのかな、と不安になる。何しろ従妹につけたのがあの名前だものなー。まあ立派に育ってるけど。

『今昔物語集』をベースにした夢枕獏の『陰陽師』の中に、名前を呼ばれて応えてしまい、鬼に抗えなくなってしまうという話があった。今昔のほうには見当たらないので、夢枕氏の創作かもしれないが、名前に縛られるというのはあるかもしれない。それにしてもマンガみたいな私の人生、オーララ!


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