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2021.8.30.mon. いよいよ部屋中に積み上げられた本が気になりだしてきた。
いくら暑いとはいっても、気配は秋だもの。読書したい気持ちにもなるわけだ。ああ、思いきり読書したい。読書、読書、読書した~い!
って、べつに反対する人もいないのだから、勝手にすればいいじゃないか。なのだけど、それができないもどかしさよ。なぜなら、目がかすんでピントが合わない。とくにPCやスマホをいじったあとは、世界のすべてがブレまくっている。
そうすると、メガネをかけても、メガネの上にもう一つメガネをかけたくなるくらいで、読もうとしてもぜんぜん集中できないのだ。他人から見れば笑い話でも、これは本人にとっては大変な悲劇。まるで人生そのものね。
この前、ちらっと書いたけれど、2年ほど前に母が白内障の手術をした。それまで眉間に皺寄せて読んでいたのが、いまはメガネも必要なくなり、信じられないことに裸眼で新聞を読んでいる(最初は疑ったのだが、ちゃんと見えていた!)。裸族、心からいいなーと思うわ。
母は昔から果物好きだが、最近は母の身体はミカンでできているのではないかというくらい、ミカンをものすごく消費している。まあ好きで食べているのだからそれはいい。ただ、目がよく見えるようになったものだから、目の前の細かいことに集中するレベルが半端なくなってきた。
ミカンの皮をむいてから口に入れるまでの時間もとてつもなく長い。私の場合、皮をむいて、2、3房ずつ口に入れ、あっという間に食べ終わるが、母はまだまだ道半ば。房に残る白い筋を楊枝できれいにとっている。私はその間、洗面所に向かい洗濯機から洗濯物を取りだして二階へ行き、洗濯物を干し終えて居間に戻ってくる。と、ついに完成だ。母は、ツルツルピカピカになった薄気味悪いオレンジの物体をやっと食べはじめるのであった。
私もやや白内障ぎみと言われているのだが、メガネなしで細かい文字が読めるなら、早いとこ手術するというのもありかな、なんて考えてしまう。まあ、世の中の情勢が落ち着くまでは、そんなお遊びみたいなことは控えるしかないだろうけど。それまでは眉間に皺寄せて読むことにするかな。