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2021.5.9.sun. 母の日にふと思い出した名前の話。
いまが一年でいちばん過ごしやすい季節だなあ。緑は美しく、まさに風薫る季節。私の名前も薫。名前をきかれると「風薫る、クンプウのクンです」と答えるものの、じつは私、十月生まれ。
母曰く、なんとなく「マリコ」という名前を考えていたらしい。ところが、五歳違いの姉が「カオルがいい」と耳元でささやいたんだそうな。で、あらいいんじゃない?ってことで、深く考えずにカオルといったら薫でしょ、「馨」でも「香織」でも「郁」でもなく「薫」。要はそれしか浮かばなかったのだそうだ。
ちなみに、父方の祖父は、ひとによく名前を頼まれていたようだ(ほら、前にも書いたようにじいちゃんシャーマンだし)。で、次女の私が生まれたとき、祖父は「また女か」と言ったのだそうだ。母は頭に来ていたようだが、それをきく私もちょっとフクザツである。でもまあ、間違いではないし。そんなことがあったからかどうかは知らないが、私の名前は、五歳の姉が「りぼん」だか「マーガレット」だかの少女漫画からもってきた名前にあっさり決まったのである。
ところで、父の妹の娘であるイトコは家を継ぐということもあり、祖父から立派な名前を賜った。ここでは伏せておくが、ひらがな三文字。漢字一文字なら、苗字とつなげたらそのまんまや。やっぱり私、じいちゃんにつけてもらわなくてよかったわ~。