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2021.5.19.wed. 私がくしゃみをすると、必ず抗議の声をあげるくるみ君は、もしかしたら…
じぶんだって「クシュッ」とか、くしゃみをするくせに。私が勢いよくやるものだから「ウルサイ!」と思わず叫ぶのかと思っていた。くるみ君の抜け毛のせいか最近、私のくしゃみの頻度が増していて、そのたびに「ニャン」とか「ニャッ」とか短く反応するのだが、それがなんだか合いの手みたいな気がしてきた。
そういえば、94歳で最期は樹が枯れるように逝った祖母は、だれかがくしゃみをすると、すかさず「とこまんじゃい」と言っていた。不思議に思ってきくとおまじないだと教えてくれた。ちなみに、祖母は愛知の西加茂郡拳母町(現在の豊田市)の出身ということだが、そのあたりの風習だろうか。もしや、合いの手を入れるくるみ君の「ニャ」は、ばあちゃんが言わせているのか? それか、ばあちゃんがのり移ってるとか?
くしゃみが「くさめ」ということくらいは知っていたが、調べてみたら、くしゃみが出たとき唱えるまじないの言葉とある。くしゃみをすると早死にするという俗信があって、「くさめくさめ」と繰り返し言うとそれを防げるのだということだ。そもそもは「休息万病(きゅうそくまんびょう)」を早口で言ったら「くさめ」になる、ということのようだが……なる? まあ「くさめ」はわかったけど、「とこまんじゃい」はどこからきているのだろう。
先日、裏のおじさん(ばあちゃんの弟の末っ子)のくしゃみがきこえたとき、くるみ君が思わず「ニャ」って言ったのには呆れた。信心深かったばあちゃんが可愛がってた甥っ子に「長生きなさいよ」って守ってるみたいだ。