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2021.10.12.tue. どんより曇り空の火曜日は、空と同化して過ごす。
今朝、夢の中で「ああ、そのことを書こう」と、とてもいいことを考えていてよかったよかったと嬉しくなり、目が覚めたとたん、忘れた。
言葉だったような、食べ物だったような、うっすら片鱗がぴらぴらしていたのだが、まあ忘れちゃっても困らないな、というようなことだと思うので、あっさり諦めた。
そうやって毎日忘れたものたちがつぎつぎと、私の頭の中にゴミや塵のように溜まっているのかなあ。ちょっと嫌だな。そう思うと、ぱたぱたハタキをかけて掃除機でブォーッと吸い取ってきれいにしたくなる。ついでに雑巾がけもして、風通しもよくしたい。
しかし、すっかり片付いたところで、そこに持ち込まれるのは、がらくただったり、使いものにならないようなものたちで、そのすき間に少しずつ塵や埃が溜まっていくのだろうな。それって現実の暮らしと変わらないじゃん。
つまり現実と頭の中のイメージはつながっているということだ。なるほど、それで散らかっている現実を片付けると頭の中までスッキリするというわけか。おなじように考えが煮詰まったときも、現実がお手伝いして実際に窓を開けたり雑巾がけをすることで頭の中も整理されていくということだな。
そういうどうでもいいことを考えるには、今朝のこの曇天はちょうどいいのかもしれない。ところで、「どんより」と「曇天(どんてん)」はつながっているだろうなと思うが、なんで「どん」というのかと思って調べてみたけれど、くもりの「曇」という字が「どん」と発音するということしかわからない。
だいたい「曇」という字の使われる言葉が少なすぎる。「優曇華(うどんげ)」なんて、これは「優曇波羅(梵)udumbara」の略らしいが、インドの想像上の植物で三千年に一度咲くとか咲かないとか。どっちや。
「悉曇(梵)siddhan」これは日本語だと「しったん」と読むようだが、梵語の経典を理解するための研究らしい。どちらも耳ではきいたことがあるけれど、ちんぷんかんぷんだ。中国経由でインドのサンスクリット語からきているということだけはわかった。