2022.1.21.fri. 大きいつづらと小さいつづら。

大きいお饅頭と小さいお饅頭、どっちにする？って、同じ大きさなのに不思議だわ～。なんてことを考えてしまった。ただ、おやつに茶饅頭を1個いただこうと思っただけなのに、わざわざ器を変えて撮影してる私って、ヒマなのか？

日本の昔話『舌切り雀』に出てくる強欲婆さんの大きいつづらと、謙虚なお爺さんの小さなつづらは、じつは同じ大きさなんだけど、お爺さんがすごく大きくて、お婆さんがすごく小さい人だったから、本当は同じ大きさだったんだそうな。なんてな。で、これからが本題。

朝、寝ながらラジオをきいていて、和菓子職人の水上力（みずかみ　ちから）という方が、「和菓子はお茶の家来」というような話をしていた。主はあくまでもお茶である殿様であって、サムライである和菓子は主張なんてしちゃいけないのだと。

この方の話から、合点がいったことがある。前々から、私は ” 抹茶入りスイーツ ” ってやつがダメなのだ。抹茶が嫌いなのではない。お茶はお茶として、お菓子はお菓子として、別々ならば喜んでいただく。

だって、水上さん曰く、「お茶は殿様」だよ。家来はついてくるもので、一緒になっちゃいかんだろー。ああ、まったく同感だわ～。抹茶入りなんて邪道だ～。しっしっ、あっちいけ。

この件、ずーっともやもやしていたのだ。まあ、水上さんは抹茶入りスイーツのことは言ってなかったんだけど。でも、そういうことになるよな。としても、世の中には "抹茶入り" というのが何だか知らないがつぎからつぎと出てくるから不思議。そんなのひとの好みでしょ、って言われてもなあ。誰がはじめちゃったのかなあ。じつに残念だわ。私みたいなのって、いまや少数派なんだろうなー。でも、いつもそっち側だからもう慣れっこだけどな。