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2022.1.5.wed. 素敵な水曜日と、ちびた鉛筆。

久しぶりに『サランドバディ』に戻ってきた。

私が何十年と温めてきたお話。どこかで形にしないと先に進まないなあというので、noteにひとまずアップすることにして載せたのはいいが、facebookで見た友人たちから文字が多すぎるとかいろいろ注文が出た。

それが去年の2月から4月にかけて。いまになると、あんなに集中して短期間にあげることもなかったな、とは思うがあとの祭り。番外編も含めて載せてはみたものの、まだぜんぜんツメが甘いし。それでコツコツ修正を加え、蟻の歩みで進めてきたわけ。

ところが、そのうち展示会だのなんだのと、今度は絵を描く方が忙しくなってしまい、加えて『ネコノス手帳』なんて日記のようなことまではじめてしまったものだから、肝心の『サランドバディ』はあとまわし。しばらく文章のほうはほったらかしになっていた。

そしてやっと、久しぶりにページをめくった。じぶんで書いた話なのに、へえ、こんなこともあったのか、というようなエピソードまで書き加えられてたりして、覚えてないっていうのも新鮮でなかなか楽しいな。少し間を置いたせいか『サランドバディ』の世界が、かえってはっきりしてきた感じ。

もともとあった表現とかイメージが、そのままだとうまく活きなくて、もったいないと思いながらそれはバッサリ削ったり。そんな調子で、修正を加えて、間取りなんかも想像して絵に描き起こすのだけど、そうすると登場人物が勝手に動き出す。キャラクターもはっきり見えてくる。

なんだか『サランドバディ』の世界はすでに出来上がっていて、私はそれを描写するだけなんじゃないかって気になってきた。またちびたB4の鉛筆が、文字を書くにも絵を描くにもいい感じで手に馴染んでくれるのだ。前にも書いたが、長いのより短くなった鉛筆のほうががぜん書きやすい。

◎写真の絵は、魔法使いのボゥシャン・ニールと彼の家。

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