2021.7.9.fri. ちょっと片づけるはずが、頭の中も収拾つかなくなっちゃったヨ。
原因は溢れかえる本や雑誌だ。いままで何度も引越しをしてきた私はまるで根無し草。そう、私はデラシネちゃん。転がりつづける石のように身軽に生きていくのよ~と言うわりに引越しのたび、大量の本に悩まされてきた。
デラシネちゃんでも本だけは別、手放すなんて考えられなかったのだ。何かの呪縛があったとしか思えない。しかし、あるとき、その呪縛が解けて「究極のこの人の作品」だけを残してあとは処分した。当時は隣りに図書館があったので、本は図書館で借りればいいではないかと気づいたのだ。
それが、いつの間にかまた少しずつ増殖をはじめた。最初は新書、これなら場所もとらないし資料としても役立つし、なんて言い訳をしながら買い出して、気づけば本箱はいっぱい。処分した本もまた気になって図書館で借り、結局古本屋で探して買い求めたり。そんなことをやっていたら本は増えつづけるさあー。でも、すぐには必要でない本でも、あるとき日の目を見ることもあるし、意外に役に立つことがある。だからなんでも処分すればいいという物でもないのだなといまは思うのだ。
ところで、母の話によると、いまの私のうちは床屋だったらしい。うちはさびれた商店街の道に面して建っていて、ほかにも元商店というつくりの家が何軒もある。だからちょっとした雑貨屋だとかテイクアウトの店だったらすぐにでもはじめられそうだ。まあそんな簡単ではないだろうけれど。
そんなことを考えていると、それもいいかもと思えてきた。手放してもいいやという本たちを店先に並べ、よくわからない置きものとか使わない小物なんかも置いて、小さな蚤の市をやってみようかな。そして、この商店街に住んでいる人たちが同じようにはじめたら、この通りも賑やかになって楽しいだろうなー。なんてもーそーも膨らむのであった。