2021.12.18.sat. お留守番くるみ君。
昨日、くるみ君は押入れの中で毛布のネコノスをつくり、しーん、と気配を消していた。あれ? もしかしたら別のところにいるのかな、と思ってネコノスをさわると「シャー」という威嚇。久しぶりのシャーちゃんだ。
姿の見えないくるみ君に向かい、行ってくるよ、とちゃんと伝えて出かけたのに、帰っても姿を現さなかった。しばらく家を空けることがなかったからか、私がうちにいるのが当然だと思っていたのに、何日もつづけて長時間いなくなるのが原因かもしれない。
帰ってからも寄りつこうとせず、隠れるように逃げまわるし、鳴いて話しかけることもなく「シャーちゃん、おいで」と言ってもだめ。仕方ないのでチュールで釣って少し態度が和らぎ、やっとシャーちゃんからみゃーちゃんになったのだった。
黙ってちょっと遠出をすると、だいたいいつもこういうことになるのだけれど、そんな長時間でなくても、つづくと足し算になるのかな。猫の足し算。寂しい気持ちが消化されずに積み重なっていくみたいな。でも、お布団の中にも速攻で入ってきたから、寒かっただけかもしれないけど。
それでも、大人になって寂しがりにはなったような気もする。ちびっ子のころは、寂しいなんてこともなく、庭に出してたから、出かけてもトンボやチョウチョをとって遊んだり(キラキラした残骸でわかった)、ひとりでも平気だったのにな。まあ慣れというのもあるかもしれない。
いまは、ミニ暖炉の前で気持ちよさそうに毛づくろいなどしている。しかし今日も、くるみ君の足し算はつづく。
◎写真は『サランドバディ』から、『羊たちはねぐらへ帰る』8号の作品