2021.7.24.sat. 宝石みたいな赤いデザート。
かつてザクロの実を食べたことがあったかなかったか。はて、ちょっとはっきりしないが「すっぱくて種ばっかりで食べるとこないじゃん」と思った記憶があるようなないような……。
ザクロはグレナデンともいうらしい。なんだかスペインっぽい名前でいいなと思って調べてみたら、スペイン語ではグラナダだった。グラナダといえばアルハンブラ宮殿がある土地の名前だ。あの辺りはザクロの木があちこちにあるらしく……。
しかし、このままだとザクロの話で終わってしまいそうである。書いていくうちにはじめに思っていたのと違う話になってしまうのはよくあることで、気づいたところで軌道修正だ。グラナダの話はまたいつか。
それで、なぜザクロだったかといえば、種のまわりを食べるザクロに似てるなというだけのこと。今回の話は写真の赤いデザートのことである。これは採れたての「ゴヤンルビー」。うちで採れたので名前も勝手につけてみたのだが、ルビーのようなゴーヤの種である。ガーネットが柘榴石というのとちょっと似ているな。
熟れたゴーヤをぱこっと、力を入れるほどのこともなく簡単に実は折れて、中から真っ赤な種が現れる。これを冷やしてデザートにした。ほんのり甘くて口の中でちゅるん、と種のまわりの赤い部分が簡単にはがれる。ビタミンCたっぷりで、脂肪の吸収を抑えるナントカいう成分も入っているらしい。
オレンジの実のほうは、薄くスライスして酢の物やサラダにちょこっと加える分には色どりとしていいかもしれないが、青い実に比べるとパンチに欠けるし、心もとない抜け殻って感じだ。
それにしても、今年のゴーヤははじめの2、3個まではそれなりに大きく育ったけれど、あとはどれも手のひらに乗るほどにしかならず、オレンジに色づいてしまう。しばらくはゴヤンルビー専用で楽しむことにしようかな。