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2022.1.25.tue. 知る楽しみ。
姉から送られてきた崎陽軒の黒ごまあん入り月餅。珈琲といっしょに三時のおやつにいただき大満足~。
それにしても、若かりし頃、グラフィックデザイナーをしていて(いまこんな言い方するのかわからんが)、仕事で政治にはかかわらない方がいいということを知り合いからきいたことがある。
その意味を深く考えることもなく、ただ私は、政治ってなんか怖いなーという漠然とした気持ちを抱いたのを覚えている。かかわらないほうがいいと言った相手はどういう意味で言ったのか。でもなんか当時、一般的にもそういう空気が流れていたような気もする。
本当はじぶんの生活と直結しているものなのにな。と、いまは思うけど。学校でも「公民」とか「倫社」って言ったかな、そこで政治とか憲法とか習ったのかもしれないけど、まったく記憶にない。お絵描きだけできればいいや、みたいな。そのくらい政治ってじぶんとは関係ないと思ってたもの。
そんな私が『日本人の憲法言論』(小室直樹著/集英社インターナショナル/2006年初版/2020年第十刷)なんて分厚い本を読んで面白がってるとは。とわとわ~。まあ、半世紀以上も生きてきたら、それなりに社会のことも理解できるようになるものだし(多少もーそーは入ってるかもしれないが)、興味だって湧いてくるってことかなあ。
それにしても、《日本は民主主義国家ではなくなっているし、それどころか近代国家ですらない。憲法という市民社会の柱が失われて、政治も経済も教育も、モラルまで総崩れになってるのが現在の日本だ。》って。小室センセイの前書きからいきなりパンチ食らった感じ。でもこの本、20年も前に出てるんだよねえ。いまもそのままだよなー。
ほえ~、なるほどぉ、と、書かれてることがいちいち初耳状態でびっくり。どんだけモノを知らないんだって我ながら呆れるが、いいのいいの。ほんとに小室センセイの授業受けてるみたいに面白く読めた。何度でも読み返さないとすぐ忘れちゃいそうだけど。この本を教えてくれた神保哲夫氏に感謝!