愛すべき猫をあえて憎らしく描く心の葛藤(なんてな)
『月の瞳 夜の瞳』
ハートがまき散らされてるような、パステルカラーのような
いわゆる「かわいい猫」の絵が苦手だ。
というより憎んでいるといってもいい。
おそらくそれは、猫といえばだいたいこんなでしょ、という
猫に対しての本質を見ない姿勢がいやなのだと思う。
それでつい、やぶにらみの、小憎らしい猫を描いてしまう。
猫には野生の血を少しでも残しておいてほしいと思うのだ。
この絵は、そろそろ上塗りに回そうかと思っていたところ、
友人にもらわれていった幸せなやつであ