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とある商社パーソンの日常(最近の海外出張で考えること)

私の総合商社における初出張は入社3年目のことでした。遅い方ではあるものの、事業投資先管理系の部署ではわりとよくあることだと思っています。
初出張を皮切りに、徐々に出張の頻度も増えていきました。(実力がついてくるということもありますが担当業務の変更の影響が大きいです。)若い時は出張のプレッシャーあり、地球の裏側への弾丸出張などの時は体調をキープするのも大変でした。フライト内で打合せの準備をしたり、交渉のシミュレーションをしたり、ソワソワしていることが多かったように思います。(別の機会に書こうと思いますが、この頃に自分はANAではなくJAL派であることを認識しました笑)今思い返すと出張に行くようになった頃の出張は、交渉難易度は高くないものの、ナーバスになっていましたし、友達に話がしたくて仕方がないくらい浮かれていました。
数年前までは出張頻度は何に数回で海外滞在期間は累計30日程度でした。(一年程度の長期出張の経験もありますが。) それが2年前の部署異動に伴い、一変しました。
コロナ禍に伴う入国制限が残っている時期でしたが、現場に人を派遣して客先との交渉やトラブルシューティングが必要な業務を担当している部署であり、管理職(下に担当者がいる)ではあるものの、マンパワーや交渉難易度の観点から出張しまくることになりました。税金の取り扱いから半年以上海外にいることへの配慮が必要である中で、ここのところは年間160-170日程度国外に居ると言う事態が継続しています。
いかにも商社マンっぽいと感じられるかもしれません。フライトは基本的にビジネスクラスであり、世界中を飛び回って客先やパートナーと面談したりビジネスの現場でアクセルを踏んで、夜もブレーキを踏むことなく、客先を接待して、翌朝までに東京の本社にレポートを出して、また翌日も同じことを繰り返す、、、、、これも商社マンっぽいのかもしれませんが、身体的には結構しんどいです笑 何より、1番大変なのは、家族です。私には妻と子供がいて、妻もフルタイムで働いています。そんな中で一年の半分程度家を空ける事態が発生しています。フルタイム共働きの子育て世帯の奥様方に想像できる方がいらっしゃいますかね?おそらく吐き気に見舞われるのではないかと思います笑
このような事態はサステナブルではなく、私も仕事に集中できなくなってくる為、出張要否をきちんと考える、リソース•マンパワーのかけどころを変える(担当者変更や追加)といったことを考えて、上司や部下と相談しながら体制整備を進めています。
何が言いたかったかというと、①経験を重ね、難易度の高い出張を任されるようになってきているものの、精神的なストレスは感じにくくなってきており、成長を実感しているということ、②会社における立場や家庭の状況が変わり、出張の捉え方が変わってきていること(具体的には、会社にとっても社員にとっても仕事の前に家庭を守ることが最優先であり、客先との関係は考えつつも管理職の立場で出張の負担が一部の社員に集中しないような体制を整備を進めるようになっていること)、③組織体制の整備は未だ途上の段階にあり家族には負担をかけ続けている中、それに耐えてサポートし続けてくれている家族にとても感謝しているということです。

ではまた。


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