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多くの人は意識してない。相手と上手くいく会話は『どの位置』で話すかによって決まる

職場でのコミュニケーションは大切ですが、話し掛た時、何だか委縮されたことはありませんか。

「ちょっといい?」

と上司や先輩、後輩に声を掛けても身構えられてしまうことがあります。
勿論、仕事を押し付けられると感じ警戒心が働く場合もあるでしょう。

しかし、現段階では話の内容は伝えていません。
なぜ、身構えられてしまうのでしょうか。

これは話し掛ける位置に原因があります。

私達には、他人と接する中で心地よい距離感という物があります。
そして、この距離感の基準は自分の手の届く範囲です。

さらに距離感とは、相手との関係性でも変わりますよね。

家族や兄弟、大切な人であれば距離感が近く、他人や苦手な人に対して距離感が遠くなります。
このような自分にとって心地よい距離感という物を、心理学用語で「パーソナルスペース」と呼びます。

あなたに話し掛けた上司や先輩、さらには後輩はあなたをどのような存在と思っているでしょうか?
親や家族の様に感じてもらえる関係性なら距離感は近づいてきますが、このような関係性を築くことさえ大変なので、身構えられてしまうのは心理的に当然なのです。

では、あなたが話し掛けた時はどの位置から声を掛けたでしょうか。
正面に立って話し掛けたのではないでしょうか。
相手との関係が確立していない状態で正面から話し掛けた時、相手は警戒心を持つように心が反応します。

話の内容を伝える前に身構えてしまうのです。

それでは、どのような位置から声を掛けると警戒心が薄れるのでしょうか。
それは左右からです。
正面や前方というのは視界の広さも加わり、手の届く範囲が広くなります。
また後方は警戒心が薄い位置ですが、手が届かない事もあり相手は恐怖心を感じる場所です。

ですので、話し掛ける時は相手の警戒心が薄く、手も届く範囲で自分を守ることができる「左右」から声を掛けるのがベストの位置です。

マンガやアニメでは、何かをお願いする時、肩を組んでお願いするシーンがあります。
実は、あの映像は声かけをする時には理に適った行動だという事が分かります。

コミュニケーションを良くするために、相手との話す位置まで注意できる繊細な人は相手を考えて行動できる人とも言えます。
相手の為に行動できれば、相手からも歩み寄ってくれることに繋がりますので、声を掛ける位置を意識してみてくださいね。

左右からのコミュニケーションを取る行為は、あなたが会話の主導権を握ることと同意ですよ。

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