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日本一の「オンライン予備校」を狙っているわけではありません✍

今はまだ、99%の人が「オンライン予備校」だと思っていますよね??
ちなみに、Amazonを「オンライン書店」だと思っている人いますか??
たぶん、99%の人がNOですよね。
でも、20年くらい前にAmazonが日本に来た時は、99%の人がAmazonのことを「オンライン書店」だと思っていました。

スタディサプリも同じです。
今は「オンライン予備校」だと思っていても、
5年~10年後くらいにスタディサプリを「オンライン予備校」だと思っている人はいなくなります。

≪“スタディサプリ”のご紹介≫

先ず言っておきます。
スタディサプリは最高です👍

なぜなら最高の“ロマン”を持っているからです。

↓↓↓スタディサプリの公式HPに書かれている文章↓↓↓

世界の果てまで、最高の学びを届けよう
「経済的、地理的な理由から発生する教育環境格差を解消し、
すべての人たちに学ぶ機会と楽しさを提供したい」

スタディサプリ公式サイトより:https://brand.studysapuri.jp/about/

めちゃくちゃ最高やん。
自分は北海道の高校生支援を3年やっていたので本当にわかる。
機会が少ない子は本当にいる。
月1980円が安くないという家庭があるのもわかっています。
でも、予備校より安いし、
予備校が無い地域だってある。
北海道の高校生は本当にスタサプに助けられてる。

〇サービスは5つ

  1. 小学生向け学習補助講座(学習補助ってのは学校の授業の補助ってこと)

  2. 中学生向け学習補助講座

  3. 高校生向け学習補助講座

  4. 大学受験対策

  5. 英会話/TOEIC対策

①~③は「学習塾」ってやつですね。
結構小さいところがたくさんあります。
④は「予備校」ですね。
だいたい大手に行きますね。
河合塾とか東進ハイスクールとかね(いまでしょ!)。

⑤はNOVA(👈古い)とかですね。

さらに、
海外版スタディサプリ「Quipper」
ってのもやっています。
インドネシアとフィリピンで広がっています。

「勉強」に関わる様々な事をやって、
なんと会員数は157万人!!!!
っかーっ!!
スゴー!!

〇どうやてユーザーを集めているのか?

皆さんも見たことあるかと思いますが、
CMとかをガンガン流して個人の会員を集めていらっしゃいます。
実はそれ以外にもユーザー集めをされているんです。

・1つ目は高校経由のユーザー集め
スタディサプリの営業マンが高校に行って、
その高校の生徒全員分受注してくる。
という集め方です。
高校生がスタサプをやりたいか・やりたくないかに関わらず、
全員に配布されます。

・2つ目は自治体(県や市)経由のユーザー集め
もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
名古屋市の高校生は全員がスタサプの会員です。
しかも市のお金でね。

〇何ができるのか?:個人(生徒目線)

聞いたことあるし、子ども向けの学習サービスだって
わかってるけど、
詳しく知らない!
なんて人のために少し補足しておきます!

【4万本の映像授業】
聞いたことあると思います。
「神授業」ってやつです。
とにかく感じてほしい!!
自分は英語が超苦手なんですが、
この授業だったら聞けたかも・・・って思います。

スタディサプリ 【英語】90秒でわかる!特別講義 関講師

この映像授業をどう使うかと言いますと、
①学校でわからなかった単元の映像授業を見る(学習補助)
②受験のための映像授業を見る(大学受験対策)

自分の時代に欲しかったぜスタディサプリ・・・

【大学入試の問題】
個別の大学の過去問や、
センター試験の問題など、
勉強した後に実践も出来ちゃう。
そこで間違えた問題を映像授業で学びなおす・・・
最高かよっ!!!!

〇何ができるのか?:学校(教員目線)

なぜ高校全体でスタサプを導入するのか?
なぜ名古屋市が全高校にスタサプを導入するのか?
教員目線でできることを書いておきます。

・授業サポート
神授業4万本を見放題なので、授業の復習や予習なんかを映像でやれちゃうってことです。

・生徒の学習進捗管理(LMS)
らーにんぐまねーじめんとしすてむ
と言います。
クラス担任が
「A君は掛け算までいったけど、Bさんはまだ足し算かー」
ってのがわかるってことです。

・生徒の統計情報
クラス全員分のテスト平均や、
宿題の進捗なんかを見る事ができます。
学年主任とか教頭/校長なんかは、
学年全体分、全校生徒分なんかを見れるんじゃないかな?

いや、先生めっちゃ助かるやつっ!!!!!!

≪リクルートは何を手に入れたのか?≫

会員数は157万人です。
ちなみに前年比2倍越えです。
金額はマチマチですが、最低月980円です。
電卓をご準備ください。

157万人が、
最低毎月約1,000円払うわけです。

・・・・・15億7千万円/月
さすが天下のリクルートさん・・・・・・

ただ、、、
こんなもんじゃない。
こんなもんじゃないんですよリクルートさんが見てる世界っ!!!!

〇手に入れたのは“学習データ”

そうなんです。
学習データが欲しかったんですよリクルートさん。
それが何なのか。
お教えしましょう。

〇スタディサプリ前の学習データ

・個々の学校(例えば高校)

「ウチの生徒はベクトルでひっかかるなー(感覚)。」
「Aさんは家でもちゃんと勉強してるけどB君は全然してなそうだなー(感覚)。」

これは既にデータとは言えないwww
これを、1学年200名くらいの情報が先生の頭の中にあった。
それが、個々の学校が持っていた学習データです。

・個々の塾/予備校

「ウチの塾生で東大目指している人の模試の結果はこれや。」
「マーチ合格した人の苦手な科目はこれや。」

まぁ、塾はある程度データ化していたと思います。
特に予備校は受験成功を目指していますからね。
データがないと受験対策できないですからね。
東進ハイスクールで12万人くらいいるので、かなりのデータが溜まります。

〇スタディサプリ後の学習データ

・全国の高校生が授業の補助で使っているということは、、、

「今年の愛知県の高2はベクトルの授業動画を見る人が多いから、学校の授業で理解できていないんだな」
「逆に北海道の高2はベクトルの授業見てないから教育現場で何かやってるかもな」

・全国の受験生が使っているということは、、、

「東大進学希望者の1日の勉強時間は何時間何分だな」
「March合格者は主に英語と国語を対策していて、同じ動画を平均2.8回も再生しているな」
「センター試験の過去問でベクトルの問題を解けた人は、国公立大学に受かる率が高いな」

こんな会話がリクルート内では繰り広げられるのです。
これがビジネス的にめちゃくちゃ良いんですよ。

≪手に入れた学習データをどう使うのか?≫

手に入れても使えなかったらしょうがないですよね。
ZOZOTOWNは日本一ファッションの趣味趣向や、
Tシャツは何色が流行ってるかとか、
どの世代が何を買うのかとか、
全部握っているんですけど、
リクルートさんが日本一学習データを保有したらどうなっちゃうんですかねー??
予想してみましょう!!

〇参考書はリクルートの独占

そりゃそうですよ。
勉強してる高校生の学習データを何万件も持っているのだから。

参考書に、
「スタディサプリ監修!」
ってついているかどうかで売れ行き変わりますよ。
絶対学習データを使った参考書の方が絶対欲しいもんね。

まぁ一番欲しいのはリクルートが作った参考書ですがね。

〇塾/予備校はリクルートの独占

こっちもそりゃそうですよね。
学習データ何万件も持っているのだから。

「A高校では2年生の数Ⅱのテストでだいたいこの問題が出る」
までわかっちゃうんだから。

「去年明治大学志望していた人は数Cの勉強めっちゃやってた」
までわかっちゃうんだから。

スタディサプリはオンライン予備校ですが、
「やっぱりリアルじゃないと気合入らない!!」
って人はいますよね?
そんな中、
「代々木ゼミナールはスタディサプリの学習データを使って指導します!!」
って言われたらどうですか??
河合塾より代ゼミの方がいいかも・・・
ってなりません??
そんな未来は見えちゃうので、代ゼミはいくらでこのデータを買うかって話になりますよね。

まぁリクルートがリアルの塾作ったらそこに行きたいですけどね。

まぁこんな感じで、教育界隈の市場は全てリクルートにかっさらわれるわけです。

〇リクルートはそもそも人材ビジネスの会社

でしたよね?
スタディサプリの展望は、教育産業市場の2,7兆円のほとんどをかっさらっても終わりません。
そうです。
リクルートの本業、人材ビジネスにも影響を及ぼすのです。

簡単に言うと、

子どもの時にリクルートに登録したデータ(住所など)を、就職活動の時/転職活動の時に使う。

ってことです。
なんかわかりにくいな。。。
スタディサプリが最近始めた小1~3年生講座を例にとってみます。

小学校1年生のA君
A君のお母さんは小学校の授業にA君が付いていけるか心配。
なので、スタディサプリ小学生講座に登録(月1,980円)しました。

この講座に満足していたお母さんは、中学校に上がる時、
「引き続きスタディサプリ中学講座を受講しますか?」
というオススメに対して、1,980円の価値はあった!と思い、
引き続き受講することに。

同様に、高校講座も進められます。
これももちろん受講。
スタディサプリのおかげで大学生になれました。

このタイミングで、スタディサプリから2つのオススメがあります。

「スタディサプリEnglishで英語の勉強をしませんか?(月2,980円)」
「就職活動に有益な情報が欲しいですか?(無料)」

この時A君が英会話やTOEICに興味があればお金を払うかもしれません。
でもほとんどの子は、大学進学できたから一旦スタディサプリとはお別れするでしょう。
でも、就活に有益な無料情報は登録するでしょうね。
個人情報や在籍している大学の情報は既に登録しているので、
「同意する」とかにチェック入れるだけです。

これが、リクルートの人材ビジネスの入り口です。

この「同意する」がすごい。
めちゃくちゃ簡単に、リクルート独り勝ちを作ってしまうんです。

どういうことかと言うと、
「就職活動に有益な情報」を「就活サイトへの登録」にしてしまえばよいのです。
そうすると、毎年毎年就活生に向けてCMを打つ必要がありません。
リクルート社員が大学に出向いて、大学の会員を集める必要がありません。
超超超経費削減です。

もちろんこれだけでは終わりません。
就職内定した大学生には、
「今後転職する際に有益な情報がほしいですか?」:リクナビ転職
「今後も社会人にとって有益な情報がほしいですか?」:新R25
「就職を機に引っ越しますよね?(出身大学と就職先を知っているので)」:SUUMO
になっていくわけです。

人材ビジネス(就職とか転職、あとは人材紹介とか派遣等も含めて)は、
何が何でも“登録”してもらわないと始まりません!!
仕事を探している人がサイトに登録することで、全てが動きだすのです!!だからどんなサイトも
「ユーザー数№1」
とか言ってるんです。
その“人集め”を小学校から始めているわけですから、、、
人材ビジネス市場は教育市場の約3倍、8兆6千億、、、!!!
スタディサプリの先に、人材ビジネスを牛耳ることができるわけです。

株式会社リクルート コーポレートサイト:https://www.recruit.co.jp/

よくよく見たら、コーポレートサイトのど真ん中にスタディサプリあるし、、、

恐ろしい、、、
恐ろしすぎるぞリクルート!!!!!

最後までお読みいただきありがとうございました。
リクルート大好き(尊敬)過ぎて、めっちゃ長くなりました。

またどこかで・・・

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