Day 14 人生を選ぶ
雨はいつか止むし服はいつか乾く
天気は選べない。
なのでどうもこうもしない。
人間にとって
都合のいい天気とわるい天気があるだけ。
いい天気も悪い天気もない。
雨もそうだ、
評価じゃなく体験するもの。
レッスン第2週は
感情を浄化する水の週、
最終日にふさわしい雨の日。
沈丁花の花びらが落ちている。
Day14
自分の人生を選ぶ
今日のフレーズ
被害者意識を捨てる
テレビやネットのニュースは
暗くて不安がつのるものが多い。
CMや商品コピーの多くが
不安感や不足意識をかきたてる。
そのほうがわたしたちの関心を引くからだ。
「人生は豊かで感謝にあふれている」
と言われるよりも
ブッダが説いた「人生は苦なり」
四苦八苦のほうが納得して
心を落ち着かせるときがある。
思い当たるから。
生苦（生まれる苦しみ）
老苦（老いる苦しみ）
病苦（病気の苦しみ）
死苦（死ぬ苦しみ）
怨憎会苦（嫌いな人と出会う苦しみ）
愛別離苦（愛する人と別れる苦しみ）
求不得苦（得られないものを求める欲の苦しみ）
五蘊盛苦（存在そのものの苦しみ）
生まれなかった子がいて
生きたかった人がいて
人生を終えたい瞬間があって
世界は公平ではなく
不条理と理不尽が目の光を潰す。
「しかたないよね」
苦しい時間に遭うたびに
やられっぱなしの気分をあらわす
語彙がどんどん増えていく。
「自分に力がないから」
「環境がよくないから」
「あの人がああだから」
「物騒な世の中になって」
わたしは絶望より希望を担当したいし
アンパンマンとともに愛と勇気を
伝えつづけたいけれど
反面こわいのだ。
「あなたはいいよね」と思われるのが。
あなたと違って自分はこうだからと
あなたは人生の苦しみをろくに知らないと
不幸を主観で比べられるのが。
「わたしだってね」と
不幸サイズ合戦をしたくなる
わたしがわたしを何度落ち込ませてきただろう。
いかに大変か
いかに不遇か
いかにしんどくて苦しいか
考えるほど焦点があたって
世界は黒く焼けていく。
☆
6年ほど前に見た光景
歩道を歩いていた20代くらいの男性が
パッとしゃがんで拾ったゴミを
ジーンズの後ろポケットに突っ込んで
足取り軽く歩いていった。
名前も顔もわからない、だけど忘れられない。
ゴミを拾う人でありたい。
そしてできることなら
歩道のゴミを見つける現実性と
歩道脇の花壇の美しさを知る理想の目の
どちらも持っていたい。
だから思い当たるかずかずの苦を
生かす道をどうにかさぐりたいのだ。
もしこの世界が
愛や感謝を信じにくい場所なら
信じる冒険をしたい。
雨はいつか止むし、服はいつか乾く。
選べない天気を
どうもこうもしない代わりに
スタンスを選ぶ。
出来事は変えられないけど
向き合い方は変えられるから。
雨を腐すスタンスも
雨に感謝するスタンスも
選べる。
さいしょは半信半疑でもいい
スタンスを乗りこなせるようになった頃
行きたかった場所に近づいている。
被害者スタンスをやめて
自分と向き合うと決めた人から
自由な人生が手に入る
いや違う
とうに自由だったと気づける気がする。
起きた事をなかったことにしない。
この出来事にどんな意味を見つけようか
脳内お花畑を愛でながら
人生を選ぶ。
そんなことを
雨を浴びながら考えていたら
ドンピシャな言葉はっけん。
スピリチュアル・レッスンすっげーな
午後は映画館に行って
ふだんなら選ばない映画を観た。
監督とスタッフと出演者と保護者すべての
人生の冒険のワンシーンが
120分に詰まった作品だった。
映画化にいったい
どれだけ心を砕いたんだろう。
どれほど疑心暗鬼と勇気を
完成までやりとりし続けたんだろう。
信じるを諦めなかったから
今日わたしは観れた。
エンドロールが終わり館内が明るくなる。
ほぼ記憶がなくて
ほぼ思い出せない制服姿のわたしが
つないだ命がここにいて
立ち上がりリュックを手にしていた。
作品の特殊性から今のところ
DVD化や配信予定はないそうだ。
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・自分らしさを再発見 / 新発見したい
・いまの自分のバイオリズムを把握し生かしたい
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セッションのご感想
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