【TKO木本、7億円投資トラブル】からFXトレーダーの私が学ぶこと
今、世間を賑わしているTKO木本の7億円投資トラブル。全容は明らかになっていないが、おそらくはポンジスキーム系の事件だろう。本人は事務所(松竹芸能)も契約終了となり、被害者も多く出ているそう。
流行りの仮想通貨が絡んでいたり、FXトレーダーの自分としては『身内トラブル』のようなもので見ていて穏やかな気分ではない。
ポンジスキームというのは何かというと、投資の実態がないあるいは集めた資金に対して過少な投資しかしておらず、利益など出ていないのに集めたお金の中から過大な配当や解約でお金を払い、最終的には必ず破綻するというシステム。(ねずみ講と同義とする者も多いけど、似ていて非なるものである。)
例えば、あなたがとある投資に1000万円預けました。「毎月10 %還元します!10ヵ月で元は取れ、あとは全てお客様の利益です!」なんて言われて嘘かと思えば本当に毎月100万還ってくる。これはすごい!と周りに広まり瞬く間に規模が大きくなり、ピークに達したところで胴元に逃げられる。1000万預けても返ってきたのはせいぜい200万で結局大幅マイナス。詐欺と気づいたときにはもう遅い。
簡単に言えばそんな仕組みだ。
こういう事件が起きた時、自分は大衆の反応を観察する。そしてその反応はいつの時代も変わらない。
木本を悪と疑う人、成功者の没落を喜ぶ人、ファンとして残念がる人、心配する人、様々だ。
その中には、「投資なんか関わるものじゃない」と豪語する人もたくさんいる。言うならば、「だから言わんこっちゃない」系の人達だ。
自分も昔は、そっち側の人間だった。絶対に投資なんかやらない。危ないことはやらず安全な道だけを歩み、固い人生を送ろう。と思っていた。
でも無理だった。痛い思いを避け続ける人生を送るなど無理だと悟った。この世界に安全な道などないのだ。逃げれば逃げるほど怪我をする。だったら立ち向かうしかない、と思った。
だから、今の私は投資や仮想通貨そのものが悪とは思わない。そこにつけこむ詐欺師が悪なのだ。そしてそういった【悪】は投資界隈に限らずどこの業界にも跋扈(ばっこ)しているものだ。
TKO木本についてはテレビでたまに見る程度だったけど、名前くらいは知っている程度。好感も嫌悪感もない。これは木本にとって『試練』なんだろうと思う。本当に辛いだろうと思う。自分だけならともかく、他人の人生まで責任があると思うといたたまれない。職を失くした上に、7億規模の大金と人間関係の損失。有名人だけにそれだけでは済まないだろう。
それを考えると、先週に私がたった1日で出してしまったFX損失の600万などかわいいものだ。つい3日前の話だ。
これ、自分で損切りせずにその日の引けまでずっと保有していればマイナス600万どころかマイナス1000万になり、そしてなんと最終的には大逆転のプラス1500万にはなってました。(でも自分のルール上の損切なので仕方ありません。)
ただ、種明かしをすれば私、このトレードで損はしていない。原資の40万はすでに回収済みなので、あとはゼロになるかどれだけ伸ばせるかという勝負をしていた。
ドル円の天井ショートのタイミングをずっと前から狙っていて、12時間もずれたのは悔しいけど、感想としてはもっとトレードうまくなってやろうって思うだけ。(以前は自分の想定より何日もずれたりしてて本当に下手くそだった。。。)
今はどんどん、成長してる。大損失からの立ち直りもどんどん速くなってる。何度無一文になっても不屈の精神で蘇った経験が自分を強くしてくれているのだと改めて思う。
もちろんこのトレードは現実に600万損してるし、大失敗トレードなのでこの週末は自分へのペナルティとして猛反省検証中です。遊ぶ暇などありません。もう20時間以上も色んな検証や反省やって頭が狂いそうになったので、休憩がてらこのブログ書いてます(笑)。このブログを書き終わったらまたFXの世界に戻ります。
昔は一撃50万とか喰らったらショックで数日凹んでた。
何も考えられなくなってた。
夢も希望もない昔から比べれば、今はどんな困難も乗り越えられる。
人間はお金に弱い。でも資本主義のこの世界でお金に関わらない人生なんて送れない。
人生経験上、生きていくなら立ち向かうしか選択肢はないのだ。
【苦痛から逃げる】のではなく、【苦痛を受け入れてどう行動するか】が大事なのだと思う。
だから私は銃口を向けられても、怯むのではなく立ち向かっていくようなトレーダーであり続けたい。
絶対にあきらめない。
それこそが不器用な私にできる、プロスペクト理論の壁を壊す唯一の方法。
大丈夫。昨日の自分は負けたが、明日の自分はきっと勝てる。
木本さん、大復活待ってます。お互い頑張りましょう!!