人気漫画『キングダム』をFXトレードの戦略に応用してみた!
前回はHASTFOREXのトレードを紹介しましたが、今回はFXトレードで私が使ってる『負けないための戦略』のお話。
今この記事を見てくれている人はFXやトレードにゆかりがあるという前提で話をすすめます。(FXトレード完全初心者だと理解が難しいかも、、、)
なぜ『キングダム』なのか?
人気漫画『キングダム』を知っていますか?
中国の春秋戦国時代において始皇帝が主人公であるシン(信)と共に中華統一を行う物語。
マンガだけでなくアニメや実写映画も好調のようですね。(コロナ自粛で最新作映画は見に行けず。。。)
政、王騎、騰、呂 不韋、麃公、桓騎、王翦、廉頗、楊 端和、李牧、蒙武、汗明、龐煖。。。
さらっと書いただけでも主人公の『信』が色褪せてしまうほど魅力溢れるキャラクターがたくさん出てきます。
それについても熱く語りたいところですがそれはまたの機会。
キングダムの最大の見どころは『合戦』のシーン。
化け物みたいな将軍達が熾烈を極めた戦いを繰り広げるのですが、豪快なだけではありません。
知略が素晴らしいのです。
軍師がいて、陣形や謀略など戦法、そして時には運によってそれがまた戦局に流れを生み、合戦そのものがまるで生き物であることがわかります。
自分はこれを見て、相場と似ているなと思いました。
相場も流れがあり、明らかに状況が急変したりすることもあります。
1時間足大陽線確定のはずが、最後の10分で上髭大陰線になるのを何度も見たことあるでしょう。
「ここは絶対に割らせない」「日中なのに窓が開いた」「ゾンビみたいに上がっていく」などローソク足確定の形成一つをとってもそこには三者三様の思惑がひしめいている事が見てとれます。明らかに優勢や不利だった状況が大口や機関投資家の介入一つで大きく戦局が変わる。
相場の世界も例えるなら、マネーゲームの【合戦】なのです。
あなたは国を代表する軍師。
証拠金は兵の数。
「利益を確定する」という事はその数の敵兵が降伏してこちら側の武力(証拠金)となると考えます。
逆に口座破綻ゼロカットは全滅。完全敗北です。その場合、あなたの国が滅びますから軍師のあなたも死刑。それだけは何としてでも避けねばなりません。
早く損切りすることは、降伏で残念ですが自分の残りの軍(資産)を守る事でもあるのです。
そして損切せず、オールブルー(全ポジプラス)を狙うという事は兵士を一人も死なせず戦争に勝利するという事ですから、いかにそれが無謀な事かわかるはず。
OK?
そもそも、FXにおける敵とは何か?
ではまずFXにおける敵とは何か?を認識する事から始めましょう。
チャートの向こう側にいる人ライバルで全員が敵、とも言えますね。
自制できない、損切できない、ルールを守れない自分自身こそ最大の敵、ともいえる。
ではFX業者はどうでしょうか?
顧客の損失あってこそ業者は生き残れるわけですから駆け引きが生まれてる時点で敵と言えます。
そしてここでは、FX業者を敵とします。
FXとは業者と顧客(トレーダー)との戦争。
そして敵側の業者の立場になって考えるわけです。
私がFX業者として、顧客が新規口座開設をしてくれました。
そして、その顧客は1000万の資金を持っている。
業者の私としては、その1000万を入金してもらい、全溶かししてくれれば全て業者の丸儲け、完全勝利となります。
しれっと恐ろしいことを言ってますが、投機の勝負の世界は普通の事なんです。利益を出し続ける億トレーダーだっているので、業者も自分達が潰れないために、生き残るのに必死なんです。
だから、口座に高額入金し、ハイレバで、損切りせず、無限ナンピンで1000万一撃ゼロカ、なんてことをしてくれたら業者は超ラクチンなんです。
逆に、損小利大を徹底し、損切を徹底し、資金管理も完璧。なんてうまいトレーダーは業者から嫌われます。負けないんですから。業者からすればもう頼むからどっかいってほしいw
だから皆さん、低レバできちんと損切して損小利大で資金管理したら勝てるのでルール守って頑張りましょうね!!
。。。
という内容など書きませんよ!w
そんなんわかっとるわい!!それができんのじゃい!!というツッコミが聞こえてきそうです。
大事なのは、【いかに業者にラクに勝たせないか、しぶとく口座を生き残らせるか。】それがこのキングダム戦略の核心であり根幹です。
『キングダム』戦略の概要
その【敵(業者)にラクして勝たせない】ための戦略を書いていきます。
この戦略がうまくハマるのは、コツコツドカンなどで【守備力が弱すぎて相場にボコボコにされてトータルで負けている人】です。
たとえ守備力が弱くてもそれをカバーする高勝率やホームランなどが打てる人でトータルで勝ち越せるならそれはそれで問題ないと思います。
(※既にFXで勝ち続けている人は自分なりの武器を必ず持っているはずですからそれを磨いちゃってください)
また、損切貧乏で今は勝ててないけど光明は見えている、という人は余計な事をせずそのままトレードの精度を高める事に全振りしちゃった方がいいかもしれません。
ではいきましょう!
まず簡単な例をひとつ。
最近の相場は円安なのでそれを根拠に円売り、つまりクロス円ロングをあなたが狙っているとします。
(※便宜上、USDJPYもクロス円カテゴリに含めます)
通貨の選択をどうしますか?
ボラの高いGBPJPY買い?
必要証拠金の安いAUDJPY買い?
最近はユーロが強いからEURJPY買い?
やはり安定のUSDJPY買い?
もう、全部エントリーしちゃいましょう★
円安を根拠にエントリーするのですから。(※あくまでシンプルな例です)
ただし、当然各通貨のロットは減らします。
もともと1ロット(10万通貨)で1通貨のみエントリーする予定だったなら、4通貨(4分割)だと0.25lotずつになります。
このように分散させます。
そして、エントリー後の決済を比較してみます。
利益にしろ損失にしろ、これらはもともと1通貨のみエントリーする予定だった場合と結果はさほど変わりません。(当然、各通貨ボラの差はある)
ここまでは簡単ですね。
問題はクロス通貨の強弱が偏る場合です。
4通貨エントリーだと利益は出ていますが、USDJPY1通貨に絞ればもっと大勝トレードにすることができました。
逆にこの場合は、もしUSDJPY1通貨でエントリーしていたら、負けトレードですが、4通貨エントリーだと足を引っ張るUSDJPYの損失を残り3通貨の利益でカバーでき、勝ちトレードにできます。
先の戦略の根幹で話した通り、大勝を狙うのではなく、トータルで負けない事を重視するのがキングダム戦略。
なので一番避けるべきは例Dの1通貨【USDJPY 損失】エントリーです。
これを避けるために例Cの1通貨【USDJPY 大利益】エントリーのような爆益も同時にあきらめます。
大勝ちはしないが大負けもしない、という勝負にもちこみます。
その中で少しでも優位性を高めていくのです。
これが基本の考え方です。
相場は単純ではありませんからここから臨機応変に対応していきます。
2通貨エントリーでも3通貨エントリーでも5通貨エントリーでも構いません。皆さん自分なりの戦術(手法)はお持ちですよね?それをミックスさせたりして、例えば【自分の中で根拠や自信がある通貨にロットを多めに張る】、【時間をずらしてポジションを建てていく】とかです。
相場は波の連続です。
その波に合わせて利確や損切、追撃をしていきます。
相場という波でサーフィンをしているような感覚です。
雲行きが怪しくなれば全軍早期撤退、含み益がトレンドにのったなら急遽キングダム戦略そのものを無視して、1通貨に絞って一極集中フルレバもありでしょう。
応用が利くようになると、色んな戦略の引き出しが増えます。
キングダム戦略という大枠の中に様々な小さな戦略が混在するイメージです。
このまま書き続けると記事の文字数があまりに膨大な量になるので、一つだけ紹介します。
【全方位戦略】とは?
先ほどの例えは複数通貨エントリーではありますが、方向としては円シリーズで見た場合、統一されたシンプルな円売りという、単一方向エントリーです。
そこから円高の流れになった場合、全てのポジションが含み損になります。
その時、トレーダーがとる行動としては【様子見(放置)】か【損切り(決済)】か【ナンピン(新規ポジ追加)】の3種類となります。
ここで、勝ち組トレーダーがとる行動は損切り。負け組トレーダーがとる行動はナンピン。と世間では認識されています。
いや全くもってその通り、私も異論はございません。
しかし、【全方位戦略】では、ここで新しいポジションを建てます。このタイミングで建てるポジションを第2陣と呼びます。
そのポジションを建てる通貨の選択条件としては、今持ってるポジション(クロス円ロング)に対しての【無相関】か【逆相関】のエントリー 。例えば。
そして、最初のポジションと合わせるとこうなります。
お気づきかもしれませんが、クロス円ロングとは、相反するポジション。だから、ナンピンではありません。かといって最初のポジを損切りするわけでもない。
ナンピンとドテンを足して割ったような感じです。
ナンピンをするタイミングでナンピンとは逆のポジを新規追加する行為を私は便宜上、ナンテン(難転)と呼んでます。もちろん、シン・FXの完全造語です。
これを最初のエントリーに比べて多めのロットで打ちます。これは必須です。
強さはそれぞれ臨機応変に。(私は自分の基準を作って管理してます。)
これで、最初のポジ(第1陣)が踏まれるほど(初期損失が進行するほど)、全体損益としてはプラスの方向に流れます。
ただし第2陣の通貨選択の注意点として、クロス円ショートはおすすめしません。
これは逆相関ポジではなく「両建て」ポジです。
「両建て」は損益固定に有効な戦略ではありますが、【全方位戦略】向けではありません。両建ては外すのがかなり難しく、戦いがかなり長期化します。
ポジションの長期化は、余力を割くため次のトレードの機会損失にもつながるので得策ではありません(※秒スキャ程度で超短時間の両建てなら構いません)。両建てをやるなら、両建て専用の戦略が機能するはずですから。(また気が向いたら、両建て戦略の記事も書きます。気が向いたら、、、)
そして、今度はエントリー直後にまた相場が逆転し、2陣のポジが踏まれ始めた場合、その時は第3陣の登場。第1陣の援軍です。
第1陣ポジ(最初のポジ)に追撃(ナンピン)です。あるいは、全く無相関の銘柄(例えばBTCやパラジウムなど)や薄相関のオージー系(GBPAUD、EURAUD)を混在させます。
ロットも、基本は合計で第2陣より多めのロットになるようにしてください。相場は気まぐれなので、波の流れに対応させていくのです。
全方位戦略の名前の由来、『全方位』とは、相場の波がどう(全方位に)動こうが、トータル利益を捕獲する戦略です。
もちろん、失敗もあります。
最近でいえば、ドル円は115円から140円まで上げ続けたわけですから、その流れの中で、第1陣ドル円ショート、第2陣GOLDショートをエントリーした場合。全方位戦略でそれなりに利益の補充はできているはずですが長期的に見ればドル円の負債のポジションが大トレンド発生しているので、かなりの痛手になります。
スイングでキングダム戦略をやると、プロスペクト理論的にも負けます。
できれば、日を跨いでの持ち越しはしない。スタイルとしてはスキャルかデイ、くらいの時間軸がおすすめです。
相場が気まぐれであるからこそ、短期決戦を推奨します。
早く決着を決めないと兵が疲弊する、そんなイメージがいいかも。
だから、援軍も第3陣までとしてください。
それ以上は危険です。引き際も重要です。
ここまで話した全方位戦略。その正体は、裁定取引です。
それをキングダム戦略の基盤である通貨強弱に重ねたものです。
やってる事は建玉操作。鞘取りに近いです。
証拠金(兵士の数)に合わせて、値動きに合わせて臨機応変に対応させていくのです。
だから余力を相当残しておくことが大事なんです。のちのちの派生する展開に対応するための柔軟性が武器なんです。
キングダム戦略や全方位戦略が少しは理解できたでしょうか?
noteを書く事すら馴れてないので説明がわかりづらかったら申し訳無いです。
わかりやすくさせるために、敢えてキングダム戦略の真逆を説明します。
それはシンプルに一撃フルレバ、です。
キングダムで言うなら合戦の開始と同時に軍師のあなたがいきなり、「全軍、ドル円フルレバロング突っ込め!」となるとどうでしょうか?
当然、フルレバスタートなので、スプレッドもある以上、そこそこの含み損スタートです。エントリーしてすぐに逆方向にチャートが走ってもあなたはすぐ切れますか?なかなか切れないですよね?(風のように切れる人もたまにいます)
もう、後戻りはできません。
証拠金維持率もギリギリですから後から融通もききません。
勝つか負けるか、賭けのような作戦です。
それが悪いと言っているわけではありません。
時折、そういう潔さも必要です。そもそも、それで勝てる人もたくさんいるし、私も実際そのようなトレードだってめっちゃやりますから。
(いや、私はトレードをやり続ける事などしない。人生でFXトレードは単発のこれ1回。だから、勝つか負けるか。小細工などしない。と、海外旅行のカジノやバカラ感覚でやるならそれも戦略としてありです。)
ただし、FXで勝ち続けるトレーダーになりたいにも関わらず、現在負け続けているのにただひたすらギャンブルトレードを繰り返している、のなら処置をしなければどんどん悪化する一方です。
冷静に考えたら普通にわかりそうなこと。
ところが現実にはそういう事をやり続けてしまう人はかなり多い。
それができないのはなぜか?
それは負け続ける事によって、あなたのIQが下がっているからです。取り返す事しか考えられない脳死状態になっています。
日常生活に例えましょう。
大地震が起きました。大津波がきました。
どうしますか?
「おお、神よ。。。どうか我々を救いたまえ」とか言って祈りますか?
祈るより安全なところへ逃げますよね?
逃げることができるのは「こいつはホンマにヤバイ!」とあなたの本能が察知してくれているからです。
ところがそれがトレードになった途端、逃げるべき(損切すべき)なのに多くの人間はお祈り(いつかレートは元に戻るはずと期待して耐える)という形で対処します。
相場の世界は残酷で祈りなど通じません。助かる根拠もありません。
でも相場が気まぐれだから偶然に助かってしまうからそのランダム性に賭けてしまうのです。
それで助かった経験が、『次も期待』させてしまうのです。これは心理学も大きく関係してくるのですが、、
いかん、また話が反れてしまった。
今日は損切りの話でも心理学の話でもない。
今回紹介しているのはあくまでも『トータルで利益を出す方法』『業者にラクして勝たせない』方法です。それをキングダムというマンガを媒体にしてFXをシミュレーションゲーム化させたのが今回の戦略です。
決済ポイントの要である【妥協点】とは?
何度も言いますが相場には波があります。
移りゆく波の流れを戦局とし、軍師のあなたが注視し続けるのはあくまで全体の建玉評価損益。
細かい事に目を向けてはいけません。
そしてポジションを保有していると、「今こそ決済すべき」というグッドタイミングが高確率で生まれます。
私はそのグッドタイミングを妥協点と名付けました。
損益分岐点のようなものと思ってください。
トレーダーにしかわからない心理描写ですが、「今切ればプラスなんだけど、、、」って感じる時ありますよね?あれは、心象的には攻めているよりも追い詰められている感が濃厚ですが、まあ、感覚としてはあれに近いです。
そして、妥協点よりさらに含み益が加算された状態、体感的には「来たぁ!」と思う初の瞬間。それが決済のベストタイミングです。そして、グッドタイミングからベストタイミングまでの間隔を妥協点プラス、と名付けてます。
そして本来のルールは妥協点を確認後、即、一括全ポジ決済です。
だから、基本は第1陣のみで回す事を考えてください。
第2陣や、第3陣の役目は爆益を狙う事ではなく第1陣の損失の補填を行う利益を出すためのリカバリー行為と考えて下さい。
ポジションの数やその時の相場環境によりますが、経験上「妥協点」も「妥協点プラス」の時間も想像以上にとても短いです。
単品エントリーなら、トレンドが出たらしばらく続きますがそれと違って、ポジション全ての通貨の波が自分にとって都合よく合うタイミングはごくわずかです。(※通貨数が多ければ多いほどチャンスは減る)
だからここで決済しておかないと、悪い方に短期トレンドが出ると含み損が大きく膨らみます。そして、次の妥協点はいつやってくるかわかりませんし、来ないかもしれません。
なので一括決済のインジケーターは必須です。1ポジずつ決済していては遅すぎるのです。
私はmt4でトレードするのがメインなのでナイトさんのspeedmt4を愛用して使ってますがそれでも体感的に遅いくらいです。(これはmt4の仕様上、どうしようもなく仕方ありません。ちなみにspeedmt4は超優秀です)
最速はctrader。0.1秒で全決済できますし、無料でかなり優秀なプラットフォームですが、残念な事に対応ブローカーがほぼありません。アキシオリーやTradeview(トレーディングビューと勘違いする人多い)くらいでしょうか。
ただ、多通貨戦略に慣れてきたり、そもそもトレード技術のあるトレーダーだと、その決済根拠がサポレジ到達とかであった場合、含み益のみ決済処理し、サポレジ転換で含み損ポジションの反転を狙うという事も十分可能です。
それがうまくはまれば、ましてや新トレンドなんぞ出ようものなら、資産は爆発的に増加します。
「相場を制する」なんて事は軽々しく言えませんが、逆相関のヘッジポジションも当初のポジも全てプラテン利確すれば、利益だけでなく経験値もものすごく上がります。
波に乗る感覚が身につきます。そしてその感覚の体得こそがこのキングダム戦略の副次的効果であり、真の価値だと私は思います。それを次項で詳しく話します。
キングダム戦略の真の価値とは?
説明しましょう。小難しいから頑張って聞いてね。
例えば『損切はいつも20pips、利確は40pips、RR(リスクリワード)1:2のトレード』のみをあなたが10年間続けたとします。そしてあなたは努力の末にマイルールを守るメンタルの向上やエントリーポイントの精度が向上し、資金は増え、トレーダーとして成功した。素晴らしい。
でもそれはあなたがトレード技術が上がったわけであって、戦略のレベルが上がったわけではないですよね。戦略は最初からシンプルでずっと同じ。
ですがキングダム戦略は複雑ゆえ、幅が無限です。使いこなせないうちは自滅も多いでしょう。
ポジションを複数取るという事はスプレッドが存在する以上まず含み損が大幅に増えます。そしてそれは証拠金維持率が下がる=危険度が上がるという事です。
しかし、使いこなすことができれば相場の波に乗る感覚を養いながら、戦略そのものも経験と共に研ぎ澄ましていく事ができます。
両者を比較して何が言いたいかといえば、戦術(手法)に加え「戦略」という【要素を増やす】ことによって、つまり、【より局面を複雑化させる事によって、勝負というものは簡単に負けない事ができる】事を知ってほしいのです。
これはFXに限った話ではなく、【勝負】というのは構造がシンプルであるほど勝ちやすく同時に負けやすいんです。(例えばじゃんけんや徒競走など)
FXも上がるか下がるかの勝負と考えれば勝つ確率は50%もあり、負ける確率も50%もあります。
だから、FXで利確した事がない人はおそらく存在しませんし、損切りした事がない人も存在しません。
特にFXに限っては守備力が重要視されます。普通の人は損切りできないので。
つまり、生存確率を高めるだけであなたは他のライバルトレーダーより優位性がある(自動的に相対的に勝ち組への可能性が高まる)のです。
どうしても損切り(口座の延命)ができないのなら、損切りしなくても長生きさせる方法を考えるべきです。
私も損切りは苦手だったのでそこから生まれたのが両建て戦略や、このキングダム戦略でした。
キングダム戦略は実戦でもかなり使えますが、トレーダーとして成長するための模擬戦略としての側面としても私は重視しています。
キングダム戦略の欠点
では、デメリットについてもお伝えします。
まず、先ほど例にあげた「ドル円フルレバトレード」や、「RR1対2のシンプルトレード」は、ポジション1つだけのエントリーなのでシンプルさ故に色々楽です。TP・SL設定も楽。気分も楽です。損切りも明確だからしやすい。スマホでできるし、片手間でできる。ロットや維持率は人それぞれなのでポジションにかかる負担も各々ですが、基本的にお手軽なんです。
ところが、キングダム戦略は大局を見据えた戦略になるので大がかりになる可能性がある。途中裁量が生じるのでエントリーしたら後は放置。というわけにいかない。
さらには含み損を、より多くの含み益でカバーするというのが主軸になってくるので、そこそこ含み損が進行する度に損切をする感覚そのものも失われがち。(訓練すれば問題ないのですが)
本来なら全軍撤退すべき状況なのに、波の途切れ目やタイミング、妥協点などで損切りポイントもあるのですが見失いやすい、といった感じでしょうか。総じて、複雑さゆえに沼にハマる可能性があるのがデメリットです。
策士策に溺れると言う事もたくさんあります。私は何度も策に溺れ、溺死しました。
もう一つのデメリットとして、キングダム戦略だと余剰力を残しておく戦い方になるので初手(第1陣)がどうしても打診ポジ(お試しロット)になりやすいです。つまり、証拠金に対して安全なロットを張っているという事になります。もちろんそれがルールで安全は良いことなのですが、そのまま問題なく利益進行し、追撃もできず、「ああ、行ってしまわれた。。。」という事も多いです。
トレーダーとしての自分の属性を再認識しよう
海外ハイレバ勢で「おいらは神ポジやお宝ポジをしょっちゅう掴めるぜ」という人にとってはキングダム戦略は物足りなく感じる事でしょう。
だから、自分の性格やトレード環境からトレーダーとしての自分の属性(向き、不向き)を再認識してください。
これは戦略うんぬんの向き不向きだけではなく、スキャルかスイングか、国内FXか海外FXか、そもそもFXは自分にとって本当に向いているのかも含めて、いかに自分が一番高い期待値を再現できる環境を見つける事こそが人生で成功する秘訣と私は考えています。
以前に書いた証券会社選びの重要性もそうです。
もう一度言います。
FXは期待値です。
期待値とは優位性と再現性です。
キングダム戦略の生まれた背景とまとめ
私、普段からそんなことばっかり考えたり、リアルマネーで実験トレード繰り返したりしてます。
このキングダム戦略も私の数ある引き出しの一つ。
他にも、『ブローカーとwinwin』戦略、『キャッシュバックなし取得ゼロPIPSで利益を生み出す方法』、今ちょうど地上波で再放送されている人気ドラマ『ガリレオ』戦略。
人生経験や趣味、日常から「これは使える」というものを見つけてはFXに取り入れる訓練をしています。
その研究や遊び心に注ぐリソースを、普通にチャート検証やテクニカル分析のみに全振りしてれば私ももっと資産は増えていたのかもしれません。でも私は、お金より幸福度(トレーディングそのものも楽しみたいし研究したい)を優先したいし、それに最終的な目標には今の自分の考えこそが近道であると信じてます。
FXで勝てるのは1割で、9割は脱落していく世界。
私は長年ビリヤード選手をやって、死ぬほど試合に出てきました。人数が10人程度の小さな試合から数百人の試合までありましたが、勝者(優勝)はいつも一人だった。一人を除いた人間全てが多少の満足度の違いはあれど、敗北という辛酸を舐めて散っていくのです。
それに比べれば「FXの世界は上位1割も勝てるのか!!しかも稼げる金額が半端ない!めっちゃ夢ある!」というのが率直な感想でした。
ところがすぐに、「なんだこの無理ゲーは」と。
普通の一般的な努力では無理だと気づくんですけどね。努力量が足らないのではなくそもそもの質が違うという事に。
それでも、9割が負けると聞いてビビって行動できない人よりは「上位1割も稼げる!チャンス!」と思えるだけでも成功へのスタートラインが全く違うわけですよ。
人生を成功したい人が1000人。
成功したいから行動に興味を持つ人が100人。
実際に行動する人が10人。
行動を続けている人が1人。
FXはゼロサムゲームといいますが、人生だって言ってしまえばゼロサムゲームみたいなもの。
私にしろ、これを読んでくれている現役トレーダーのあなたにしろ、行動してる時点でもはや勝ったようなもんでしょ。
だから極論、行動し続ける限り、最終的には何でもいいと思ってます。
早く勝ち組になる方がいいに決まってますが、人生遠回りも悪くないです。
大事なのは前のめりになりすぎない事。
金は追うと逃げます。女の子と同じ。
焦らず、楽しみつつ、苦しみつつ、FXというゼロサムゲームで最終的に上位1割を維持できればいいってくらいの温度感が大事。
今回の記事は1万4000字越え。(通常記事の約7倍)
キングダムという冠を使わせてもらってる分、実はまだ戦略スケールがもっと深いのですがもうこれ以上書くのは無理w 需要もないしw 無料だしw
疲れたよ😭書く方も読む方もw
「面白かった」とか「タメになった」とか思ってもらえたなら嬉しいな。
私は勝負事ばかりやってきた人生なので戦略家ですが、人間としては超単純なので、反応がもし良ければ次々と提供するネタはありますw
今回は戦略編でしたので、次回書くとしたら資金管理編『シン・FX流【非常識な資産形成計画】とお金の器の話』 、それか、回想編『全財産70万から専業トレーダーになって地獄を見た話』のどちらかかなぁ。
断言はできませんw
たかが趣味で週末の執筆の練習に書いてるnoteなので、全然違うジャンルの記事やコラム書くかもしれませんし(むしろ週末くらいは相場から離れたい)、今回のようなFXの戦略や手法の記事はアップしたとしても移り気で突然消すかもしれません。
ラーメン屋が自分の店のスープのレシピこそっと公開してるようなもんですから。
書いたり消したりも弱小アカウントだからこそできる自由(笑)
最後にサービスカットで将軍からの別れのあいさつ。
主人公のシン(信)はトップ画像だけで結局そこから一枚も出てきませんでしたね(笑)
ではでは、長い話に付き合っていただき、ありがとうございました。
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