LINKIN PARK, FROM ZEROを買ってきた
2003年に安室奈美恵にどハマりしたことは、この記事で以前にちらっと書いた。
同じ2003年にどハマりしたアーティストがもうひと組いる。
それがLINKIN PARKだ。
LINKINもテスト期間中に見ていたMTVで知った。
(テストの結果についてはまぁ…)
初めて聴いたのはFrom The Inside。
デモ隊と警官隊の衝突の中心で叫ぶ少年とチェスターのシャウトが重なって、衝突が強制的に断絶するシーンが印象的なMVだ。
聴いた瞬間にビリビリっと衝撃が走ったのは、人生思い返してもこの曲だけだと思う。
メロディアスで優しいチェスターのボーカル、それに沿うようなマイクの穏やかなラップ…と思ってたら2番目のサビが終わったあとの「I won’t waste myself on you」のところのシャウトのインパクトよ!
もうほんとびっくりした。
え、なにこれ、さっきまでの優しい声のお兄さんが歌ってんの?なにこのひと、すごくない?いやそれよかかっこよすぎない?
ほぁぁぁぁぁくぁあ!
マジでこんな感じだったw
問題集を解くのなんかやめて、必死で画面下に映るバンド名と曲名のクレジットを頭に叩き込んだ。
今みたく、鼻歌検索もできなかったし、ましてや時代はまだまだガラケーの頃。
初代iPhoneが出るより前の時代だった。
テストが終わってから、わたしはCDショップへ駆け込んで、Meteoraを買った。
いやもうほんとね、Meteoraは今聴いても何度も聴いても名盤だと思う。
多感な時期に出会えたことが幸福だったよなぁと今でも思う。
なによりチェスターのあの声に魅了されていた。
洋楽への扉を開いたのも間違いなくLINKIN PARKだった。
ここからいろんな洋楽も聴くようになった。
レッチリ、グリーンディ、ロストプロフェッツ、フランツフェルディナンド、JET、The Darkness、Maroon5、Rooster、エヴァネッセンス、グッドシャーロット…と脈絡があるのかないのかよくわからんラインナップだったがw
さらにここに安室ちゃんが入るというまさにすさまじい混在っぷりの趣味w
まぁでも「好き❤️」に理由はいらないから、気にしてなかった。
2007年にはワールドツアーの来日公演も行った。
Minutes to Midnight のツアーで、会場は大阪市中央体育館、オープニングアクトはYellowcardってバンドだった記憶。(確か、バイオリニストのお兄さんがいたバンドだと…)
オープニングのNo more sorrowでチェスターってマジでライブでもあの声出るんだすげぇ…と感動したなぁ。
アンコールのFaintはむちゃくちゃ盛り上がった。
マイクが「オオサカ〜」「マイドオオキニ〜」など日本語MCを入れてくれてかわいかったのも覚えてる。
このときのライブは、当日の音源を後日ダウンロードできるコードをグッズとして販売していたので、当時参加した記憶が割と鮮明なのだ。
今でもiPodの中にその音源はある。
いいグッズだと思うんだけど、後にも先にもわたしはLINKIN PARKのライブ以外で出会ったことがない。
※安室ちゃんのライブ盤はTSUTAYAのレンタル限定であったが
ちなみにこのコード、前の公演で余ったものにシールを上から重ねて貼ってあったので、運がいいと複数公演のコードが一枚分のお値段で手に入ったw
そういうわけで、わたしは香港公演も持ってる。
当時のmixiの情報だと、最高5公演分くらい入手したひともいたらしい。
そのあとも新譜が出るたびにちょくちょくチェックはしていたものの、社会人になったりでライブへ行くことはなく、CDを聴く程度になっていた。
A Thousand Sunsの路線変更もそんなに気にせず聴いていたと思う。
かつての熱量はないけど、変わらず好きなアーティストだった。
そうこうしていたら、2017年7月20日にあのニュースが飛び込んできた。
いや、時差があるから7月21日だったかもしれない。
チェスター・ベニントンの自殺。
昼休みに会社でYahooニュースを見ていたら飛び込んできて、自席ではぁぁぁ?と思わず声が出た。
隣でご飯を食べていた先輩になんやねんどないしたんよ、とびっくりされた。
いやちょっと待て、チェスターってお子さんたくさんいるし死ぬような年齢でもないし、なによりこないだ新譜出たとこよな??
うせやん?なんでよ?と大混乱。
とりあえずその日は締め切りの近かったプログラム改修を放り出して、呆然とMeteoraを聴きながら帰った。
YouTubeでライブ映像やMVを見まくって、もうこの声を出す、優しく笑うひとはいないと思うと、悲しくて悲しくてならなかった。
なおこの2ヶ月後には安室奈美恵の引退発表もあり、わたしの音楽人生的には大事件が続きすぎて情緒はグチャグチャだった。
まぁ安室ちゃんのほうはついにか…だったので、まだ受け入れられたけど、チェスターのほうはあまりにも急すぎる永遠の別れであり、心的ダメージはデカかった。
長々と思い出語りをしてしまったけど、このたび女性ボーカルのエミリーを迎えて再始動してくれたことは素直にすごく嬉しい。
新しいアルバムのFrom Zeroも買ってきた。
まだちらっとしか聴けていないけど、いいんじゃないかな。
Two Facedとか、カッコイイよね。
ライブ映像を見ると、かつてチェスターが歌っていたナンバーはちょっとキー的にキツイのかな?とも思うので、エミリーの歌いやすいキーにしてもいいんじゃないかな。
個人的にはLiving Things収録のCastle of Glassなんかはエミリーのボーカルも合いそうかなと思います。
新曲のThe Emptiness Machineはエミリーのボーカルとマイクのボーカルが合っていて、新生、再始動一曲目として申し分ないと思うなぁ。
なにより、マイクがうれしそうだし楽しそうだよね。
もうそれだけでいいと思うの。
チェスターがいなくなって、一番ショックだったのはご家族やメンバーだと思う。
そのメンバーが楽しそうならそれでいいじゃない。
チェスター以外を受け入れられないファンの気持ちももちろんわかる。
でもこれは再始動なんだから、またここから新しいサウンドが生み出されるならそれでいい。
エミリーのボーカルで、Faintのようなライブで盛り上がるナンバーが生まれてくれたら嬉しいな!
さいたまのライブも行きたいけど、お金はどうとでもなるけど、体力がもうないアラフォーなのでお若い方のレビューがここで読めるのを待とうと思います。
おかえり、LINKIN。
おわり