見出し画像

声優・"マルチ"アーティスト渕上舞ベストアルバム『Dreamy Stories』のお話

こんばんは、カクトひかりみずです。
今回は、だいぶ久々に発売となった渕上舞さんの新曲とともに、そのベストアルバムに関する所感をお話ししたいと思います。

今回はいつもの論考チックな感じじゃなくて、もうちょっとおおざっぱに、感じたことを純粋に書いてみようかなぁと考えております。

まず先にお話しておきたいこととして、純粋に
「はやく新曲のMVを出せ」
という思いがあげられます。
いや今回のアルバム、非常に良かったのですが…その、新曲にMVがございません。公開されておりません。
たぶん撮影などしている余裕はなかったんだろうなぁと思いますが、頼む、MV出してくれ…という思いです。

さてそんな否定的なお話はさておいて、アルバムの物自体はどういったものでしょうか。


写真じゃ実際わかりにくいサイズ。
たぶん、通常のCDのひとまわり、いやにまわり、さんまわりくらいあります。結構大きいんです。
その大きさゆえに、たぶん店舗の店員さんがわからないと感じる。
実際私もアニメイトで予約した商品を回収しにいったのですが、こんなわかりにくい字体をしているから、店員さんが10分くらいうろちょろしてしまったんですよね。どれだろうどれだろう、と。
SNSを見るとほかにもそういったことが散見されるようで…逆に言うとそれくらい凝った作りをした商品だということです。

さて、このベストアルバム。
アルバムとは言いますが、音楽的なアルバムというよりは、本当に個々人の「アルバム」という感じです。
つまりこれは音楽というより一種の形の「書籍」と言っても過言ではありません。
その理由が、「3rdライブ星空を含めた3公演のライブ映像(1st,2ndはオーディオコメンタリー付き)」、「さく え・ふちがみまい ひとりぼっちのおひめさま(絵本)」がついていることになります。

まず最初にブルーレイの話をしましょう。
3rdライブ星空については本当に待ち望んでいました。いや、正直に言うなら「もっと早く出してくれ」という思いだったのです。
むしろなんで出さなかった。旬はすぎただろう。というちょっと怒りの気持ちもあったのです。
この辺についてはどなたかがまた別の記事で書かれるかと思いますが、それくらいファンとしては焦りを感じるものでした。

とはいえ、結構よいなと思ったのは、その星空ライブ映像ではなく、実はオーディオコメンタリーのついた1st、2ndライブ映像でした。
視聴してみると、これまで舞さんのアーティストスタッフとしてかかわってきた方々がぞろぞろと出てきまして、いろいろな思い出、トラブル、今後のことなどを話されていまして…
具体的にネタバレなどはしていきませんが、今後、渕上舞さんがどうしていくのか、どういうアーティスト活動をしていくのか、といった未来の構想がちょっとずつ見えている気がします。
一つだけネタバレしてしまうようなことを言うならば、スタッフさんにとっても、アーティスト渕上舞って、実は楽な存在なのかもしれないな、と思う事です。
それは楽しいともいえるし、単に「楽(らく)」とも言えます。
楽しい面があるのは、渕上さんのその感受性だったり表現性から窺えるのですが、それはそれとしていろいろな準備を舞さん自身がやり、また企画をしていくので、もしかするとそんな面が楽なのかな~と。
なんならアーティスト兼プロデューサー(自分をプロデュース?)みたいな、そういう企画職というかマネジメントというか、とにもかくにも「なんか自分でいろいろやってる!!」。そんな部分がちらほら見えるので…
さらに考えれば、アーティスト渕上舞って、もしかすると音楽ってだけでなく、書籍であったり楽しいイベントの企画表現であったり、下手すると画家になったり、さまざまマルチなアーティストととらえられるのでは?
という風な解釈ができるように思えます。もちろん歌も非常にうまく、そこを伸ばしていってほしいとは思いますが、音楽だけでない様々な部分を伸ばしていけるのがアーティスト渕上舞なのではなかろうか。
作詞活動をしていたのも、自然にその布石であったのだろうと思われます。
音楽だけだったら自分の事務所いつか作りそうだな…面倒だからやらないっていうかもだけど、何かスイッチ入ったら作っちゃいそうだな。


さて、だいぶ話が長くなりました。
そんなマルチアーティスト渕上舞、ですけれど(もう今後はそう呼んでいく、もっとよい表現があったら変えるw)。

そのマルチアーティストが手掛けてきたのが、これまでの作詞活動に加えて、この絵本だということです。
この絵本ももちろん中身のネタバレはできませんけど…
純粋に言えるのは、「まずこの絵本を読んでから新曲を聞いてほしい」ということになります。
これ本当にどこまでネタバレしてよいのか。
ネタバレできないんだろうか。
書籍の中身を電子だけでも別個に販売してくれないだろうか?
マルチアーティスト渕上舞、音楽活動を根っこにしているだけあって、さっそく販売媒介の問題でこの絵本を広めることができません。
ただ少なからずいえるのは、今回の新曲たちの考え方の根っこになっていることは間違いありません。


そんな中で新曲の話をすれば、私はこの曲が好き。


大好きな青が滲んでも~っていう歌詞、歌詞で見るとすごくいいなって思います。渕上舞さんが大好きな青という、舞さん自身の好きとかその人格が表れた色が、さまざまな出来事で滲む(傷つけられる?損なわれる?)といったことがあるのかな?と。

あと、舞さんの曲や歌詞を眺めていると、だいたい物語というべきか、構成が「傷ついている自分に、だれかが駆けつけて助けてくれる。あなたが手を差し伸べて助けてくれた」という、ある種の願望めいたものが見えてくる気がします。
もちろん、これまでの様々な曲には一切救いがなかったものもありますけれど…
だから、そんなお姫様と、白馬に乗った王子様とかじゃないけど、そんなお姫様願望というか、そういった思いがあるのかな~と。
でもそんな白馬の王子様は、実はずっと身の回りにいる王様や后様、城にいる兵隊であったり、メイドの皆さん、町の人々なんだよな~~と考えちゃう。何言ってるんだ?と思った方は、ぜひこのアルバム買って、絵本を読んでね!!(???)

これはあえて語りませんが、「びしょ濡れになっても誰かがすぐ駆けつけてくれるから」って歌詞も結構個人的に刺さる。まあそこらへんが我々ファン冥利というか。個人的にも、またほかのファンの方々にとっても、いろいろ悩んだ甲斐があった。


そんなベストアルバム、1万5千円ほどするすんごい高いお値段なのでなかなか手をつけられません。
正直、渕上舞さんにそこまで興味がないという方は買わなくてよいかと思います。これはさすがに「買いなさい」って言えないのが正直なところ。
でも、それでも「俺も舞さんの白馬の王子様になりたいな~~」って思った方は、頑張って資金捻出して買ってみてもいいかな?とは思います。
ぼくは、マルチアーティスト渕上舞さんへの先行投資として買わせていただきました。
だからこそ、やっぱりその白馬の王子様は1万人、いや、1億人いてほしいな、と。一人のファンとして思うところなのでした。


PS:曲はほかに3曲新しいのあるよ!各種サブスクで公開中!


いいなと思ったら応援しよう!