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ハノイDay1
まずは歩いて街の雰囲気を確かめる。
最初に思ったのは──カオス。
信号のない交差点を、車、スクーター、自転車、人が自由自在に行き交う。
クラクションの音が絶え間なく響き渡るけど、日本のように怒って鳴らしているわけではない。
「自分が行くよ」「ちょっと邪魔だよ」
そんな合図のようなものらしい。
逆走も自由。Uターンも自由。
そのルール無用の動きが、見ていてなぜか面白い。
道路を渡るのも、最初はタイミングが難しい。
でも、午後になる頃には「車もスクーターも、わたしが行くんだから止まりなさい」っていう気分になるのが不思議。
調べた情報を頼りに、フォーやバインミーを食べようと目論む。
でも、あの小さなプラスチックの椅子にいきなり座るのは、なかなか勇気がいる。
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…まあ、まだ初日だし。
初日は、ホアンキエム湖を散策し、バッチャン村まで足を伸ばす。
今回の旅の目的のひとつは、バッチャン焼きを買うこと。
おしゃれな急須、先日割ってしまった器、それからコーヒーカップや湯呑み……
そのために、スーツケースは空けてある。
深圳航空で重量オーバーしたときに英語で説明できるか不安だから、計量機まで持ってきた。
どんな陶器に出会えるか、楽しみで仕方ない。
Grabでバッチャン村へ。
でも、思っていたような陶器にはなかなか出会えず……
少し外れにある「レンジOK」のニューバッチャンの店へ。
思ったよりも高いけど、おしゃれな柄を発見。
母へのお土産にマグカップとお客様用に湯呑みを購入。
その足で、ハンザギャラリアへ向かう。
バッチャン焼きがもう少し安く手に入るかもしれない。
好きな柄の急須を見つけたけど、今日はやめておこう。
歩き疲れてホテルに戻り、フロントでおすすめのフォーの店を聞いてみる。
やっぱり、現地の人に聞くのが一番。
英語表記ならなんとなくわかるけど、ベトナム語はまったくわからない。
店もメニューも教えてもらい、いざ出発。
教えてもらったフォー、最高だった!
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一日中、あちこち歩き回って楽しかった。
でも、さすがに疲れた。
明日はハロン湾ツアー。
朝早いピックアップだから、早く寝なくちゃ……
……でも、眠たくない。
旅って、そういうものじゃない?