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自分を取り戻すためのひとり旅 in minatomirai🌺

前日の夜、あるアーティストさんの展示が明日までなのを知った。
このところ元気が出なかったから、どこかへ出かけたい気分だった。

どこかへ出かけてこの気分の流れを変えなければいけないと思った。

次の日の朝。
気分を変えるなら着る服から変えたい。

ハワイ島で着ていた赤いラップスカートか、
シンガポールで一目ぼれして買ったまだ一度も着ていないワンピースか。

よし、まだ着たことのない緑のワンピースを試してみよう。
新しいシャツも着て、完全にいつもとは違う気分。

一目惚れだったワンピース。

春だからいつもより薄着で行ったけれど、ちょうどよかった。

おしゃれは足元からとかいうけれど、
気分を変えたいなら着る服から、だなと思った。

それだけで気分がすごくよくなったから。

準備を終えて外に出る。
最寄りの駅ではなく、隣の駅から乗ることにした。

アルバイトの途中で見た花の写真を撮りたいと思ったから。

この前見た時は花びらの色が半透明で
さらに光を放っているように見えた。

今日の天気は雲一つない青空。

駅について電車を探すと最寄りから一本で行ける電車があった。
この駅からでも同じ電車に乗れるはずだけど、、結局1つ前の駅まで電車で戻った。

旅の相棒。

駅の構内にセブンティーンアイスの自販機が出始めたのを見て、
私の好きな夏までもそんなに遠くはないのだと思った。

みなとみらいまで一時間半。
こんなに田舎から一本で行ける電車があるのはかなり楽。

そこから電車で何をしていたのかはあまり記憶していないけれど、
最後の一時間はNetflixでもともとダウンロードしていた、
Words on bathroom wallsという映画を見た。

日本のタイトルは僕の頭の中の落書きたち。

見えないはずのもの、聞こえないはずの声が聞こえる高校生の話。
みなとみらい到着三分前に見終えたけれど、最後は電車の中で泣きそうになった。

みなとみらい到着。電車を出ると近未来な雰囲気を感じるような構内。

時間は13:30過ぎ。
お腹がすいたから調べて出てきたブルーボトルコーヒーに行くことにした。
これがいい決断だった。

何度でも着たい。
またすぐここに来よう。

ラテとアボカドトースト(いつもはアボカドなんて食べないのに)を注文。
『呼び出す用の名前を、、』といわれたけど、日本でこのスタイルで注文をあまりすることがないから、留学中によく使っていたLinoという名前を言いそうになった。

『えっと、上の名前ですか?』と変な質問をしてしまった。
そうだよね、〇〇様~って呼ぶもんね。
なんでかわからないけどこの質問にかなり混乱してしまった。

ラテも美味しかったなぁ。

お店は半テラスのような作りで、外向きに作られた席に座ると、
目の前にはガラスなどの壁もなく風が入り、太陽の光も直入ってきていた。

携帯もチェックせず、音楽も聞かず、ただ外の様子を見て過ごしていた。
流れている音楽が最高だった。
家の近くにもこんなお店があったらいいのに。

最近はお気に入りのお店を見つけることがよくあるけれど、
どれも家の近くではない。遠い場所にあるとそう思いやすいのかな。

目の前のスペースには椅子がいくつか置かれていた。
ヘッドホンらしきものがついていた。

ここはシティーで都会だけど、空間がとても広くて、緑が沢山ある。
もっと近いところにあればもっと頻繁にここに来たいのにと思った。

ブルーボトルコーヒーの目の前には蔦屋書店があっていこうかなと迷ったけど、まずは本来の目的のアーティストさんの展示を見に行くことにした。

みなとみらい東急スクエアで行われていたのは
@ayaterasaki さんと @etsukotaguchi_artさんのcollaboration展。

お二人のコラボ作品。
こちらはetsukoさんの作品。

@etsukotaguchi_artさんのインスタグラムをフォローしていて、
4/4まで展示をしていますという投稿を見て最終日に駆け込んだ。

お二人のそれぞれの作品の展示やポストカードやステッカーたち。
お二人の絵がかけ合わさってできた作品。

とても素敵な空間だった。
@etsukotaguchi_artさんは会場にいらっしゃってお話をすることができた。
フォローをした時にフォローを返していただいてそのことをお話したら
『ハワイ島の投稿をしている子かな?』と少し覚えてくださっていたようで、ハワイ島の話や絵の話をさせていただいた。

展示ではお二人のポストカードなどを購入。
素敵でかわいいもの達をおうちに連れて帰ることができて嬉しかった。

どこに飾ろうかな。

『マリーンウォークのほうに歩いて行ってみてください』
そう教えてもらって、そっちのほうへ行くことにした。

そこに向かう前にさっき見た蔦屋によって本を見ようと思ったけど、
「たまたまであった素敵な本」に出合いたかった気分の私にはちょっと違う場所だったみたい。

帰る前最後の目的地に行く途中にはたくさんのお花を見た。
そこまで花には興味がなかった私だけど、ハワイ島で沢山の花を教えてもらって帰ってきて初めて迎えた日本の春。
この一人旅の初めにもわざわざ遠回りして椿を見に行ったけど、
お花に興味を持ち始めたみたい。

色が濃くて存在感を放っている美しい花たち。

桜の木の下で座って会話を楽しんでいる人が沢山いるのを見て、
この光景はこの季節だから特に見れる日本の光景なんだなと最近気づくようになった。

マリーンウォークへ向かう途中、船着き場があった。
明日は休みだし、このまま知らない島に行ってもいいな、と思った。
どこにいくのかはわからないけど。

最近福岡旅行で島に行ったので船着きターミナルを見たとき
このまま「どこかに行ける!」と本当に思った。

最後は海を前にしてぼーっとした。
都会の中にある、砂浜があるようなビーチではないけれど、
この海も世界中のいろんな海につながっているのだなとふと思った。

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小さなひとり旅をしてみて、とても気分が良かった。

だけど1人で探検している時間を満喫していることから生まれた自信をどこか誇って歩いている自分がいた。

自分だけでもこんなにも楽しめるのだと。
不思議な気分だった。

正直このワンピースが最強だったのかも。



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