モノ需要? コト需要? 小売業は難しい時代に・・・?
ここ数年で聞いたことありませんか?
「モノ需要」が減少して「コト需要」が進んでいると・・・。
ざっくり言えば
モノ需要→欲しい物をショップで買物をする。
コト需要→アトラクション等で体験を購入する。
ざっくりこんなところですが、そのモノを購入する部分が減ってるらしんです。
極端な例では「いずれモノ需要がなくなる世の中になる!」とまで発信する評論家もいるそうです。
しかしなぜコト需要が進んでいるのか?いくつか理由があるそうなんです。
まず国内における消費の成熟化により必要とされてきた物が行き渡った事。
いつでも必要な物が手に入るようになった事。
物があふれ衝動買いが少なくなった事。
スマホの復旧もあって、欲しい情報が本屋へ行かなくても手に入り、時間潰しもスマホゲームで遊べて解消。
なんでもかんでも容易になり、色々便利になった事でモノへの執着がなくなった事で体験や経験などの「コト」に対する消費意欲が高まったと言われています。
そういえば先日こんな事が・・・
アルバイトA(以下A)・・・「signさん、来週の金曜日休んでもいいですか?」
自分・・・「えっ?以前からお客様との約束があるから、出勤してもらわないと困るんだけど・・・」
A・・・「そうですよね。早退も難しいですか?」
自分・・・「急用?一体どうしたの?」
A・・・「じつは推しのライブのチケットがリセールで当選して、どうしても行きたいんですぅ~」
自分・・・「あっ、そういうことか~。ン?またライブ行くの?毎月どこかしら行ってるよね」
A・・・「ハイ・・・もうそれが生きがいです!」
心の声・・・(まぁ自分も年間で1~2回位ライブに行くからな~気持ちはわかる)
自分・・・「ハハハ。ウン、早退できるよう先方と調整してみるよ。帰れる時間はもうちょっと待ってて」
A・・・「ありがとうございます。できれば欲しいグッズがあって、絶対に並ぶはずなのでできるだけ早めに・・・」
自分・・・「分かった」
しかもAさん、月2~3回どこかしらのイベント会場へ行ってます。
さらにウチで働いている20~40才台の男女、大体同様の趣味を持ってて休憩時間は「何々最高だった~」の絶賛コメントの嵐。
私もサラリー時代の前職から小売業で、いろんな地区の店舗を担当してきました。
その時からイベント好きなアルバイトさんを何人か見てきましたが、ここ数年はさらにその人口が増えたような気がします。
(体感なので実際のデータはありません・・・(;^_^A))
アーティスト側からするとCDソフトが売れなくなり、ライブやSNSに力を入れるようになった事でより身近になった事も影響してるのかもしれません。
ライブに行って感動を得る。これは立派なコト需要ですね~。
ただ「ライブ会場に行ってグッズを買う」はモノ需要です。並ばないと買えない物や限定品なんかはその時の中古市場でも人気商品です。
しかし必要ではない人には価値がない物で、今までのような大量消費という形の需要は少なくなるでしょう。
中古市場は非常に正直な業界です。当たり前ですが、総じて良い物や少ない物に価値が付く事が多いです。
ちょっと前までは大量生産された物でも安い価格を付ければ消費されてましたが、衝動買いが少なくなった今では在庫で残る傾向が強くなりました。
ある商品を売りたく安い原価で大量仕入れ、店頭で使用方法を提案するPOPで訴求する販売スタイル。
これまたスマホで調べれば解決してしまうので、以前より効果は薄れています。
個人的にはモノ需要はなくならないと思いますが、どんどんニーズは多様化されていくためタイミングにより商品価値が大きく変わります。
見極めが難しい時代になってきました。
ただ真理は一つだと思います。
良い物を安く仕入れて魅力的な価格で提供する。
これが当たり前で難しい事。
これを日々解決できるよう奮闘。
そんな毎日が続きます・・・。
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