#トキ体験 を創る 2021.12.24
#トキ体験 とは「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しみたい」という欲求を満たす体験のことを表した言葉です。これまでトキ体験を構成する要素を様々な側面から考察してきました。
・時間
・空間
・一体感
・距離感
・安心感
・平等感
・組織の人格
・個人の人格
・所属欲求
・自己超越欲求
・時間という言葉
・雑踏と潜在意識
・TPO
・感動体験
・体験のCtoC
・コストとトキ体験
・パッシブなトキ体験
・エンゲージメント
トキ体験の連続考察noteはマガジン化していますので、ご参照ください。
今回は「非同期コミュニティ」について考察します。
同期と非同期
インターネットとSNS、業務におけるチャット・コラボレーションツールなどの普及により、コミュニケーションのあり方が変わってきました。
非同期コミュニケーションとは、ビジネスチャットツールや電子掲示板、メールなどを活用して、個々人が都合のよいタイミングで情報を共有するコミュニケーションスタイルのことを指します。非同期コミュニケーションでは、情報を共有する相手と時間を合わせる必要がないため、即時返信は求められず、各々のタイミングで返信をおこなえるのが特徴です。
同期コミュニケーションは、オンライン・オフラインでの会議の対面式交流、電話やビデオ通話といった、相手と同じタイミングで情報を共有するコミュニケーションスタイルです
過去には「同期」と「非同期」には大きな時間的な差がありました。たとえば電話と手紙では「日」単位の時間差がありました。しかし今日の「非同期」コミュニケーションにおいては数時間〜半日の差があっても良いものとされています。時間差のほかに、相手の受信を確認する手段の有無があります。
たとえば「電話」と「チャット」。
電話はお互いがその場で「同期」する必要があり、かけた側の都合で行われるコミュニケーションのあり方です。不在着信通知や留守番電話などが残り、相手の受信が必ず求められる前提があります。
しかし、ビジネス用チャットサービスの「Slack」や「チャットワーク」等では「同期」を必要としません。更には相手に自分が読んだことを知らせる「既読」の概念すらありません。
このように、インターネットとツールの社会への普及により基本的なコミュニケーションのあり方に変化が生じています。
非同期コミュニティ
IT業界で盛んな「コミュニティ」とは、特定の目的やサービス、概念や話題について交流するユーザーの集合を指しています。
この非同期なコミュニティもまた、SNSやチャット等を用いてそのコミュニケーションを図っています。
・コミュニティ「同期」
同じ場所に集まり、発表したり懇親会を行いコミュニケーションする
・コミュニティ「非同期」
SNSやチャット等で時間差があることを前提としてコミュニケーションする
先述のとおり基本的なコミュニケーションのあり方が変化してきているなか、日々多く行われている様々なイベントやセミナーのあり方も再考する時期が来ていると考えています。
・イベント/セミナー「同期」
日時を決め参加者にその場へ「必ず」居合わせてもらう
・イベント/セミナー「非同期」
「同期」の前後にもコミュニケーションの機会を創出する
多くの企画・主催者たちは未だに「イベント/セミナー『同期』」時代の発想に囚われているのではないか。「非同期」が前提の人(世代や個々の志向)にとってみれば、そこまで(なかば)強制的に「同期」を「強いる」ということは負担なのではないか。
またリモートワークが普及し、オンラインイベント/セミナーが増えたことにより「申込数」「参加率」が低下する事象に悩まされている企画・主催者も増えました。それは、生活スタイルの変化で視聴してもらう際の「競合」が増えたことが理由の一つと考えられます。
オンラインイベント/セミナーの「競合」増加
・家事
・外出
・個における趣味趣向の先鋭化
・他のオンラインイベント/セミナー
などが「前提」となってしまっている現状があります。つまり、
「よほど」のことをしないと
見てもらえない時代になった
ということが言えます。このような背景のなか企画・主催者が「同期」第一主義にこだわり続けることは逆に顧客にとっての「心地よい体験」にならない可能性を秘めており、今後においてより意識を行う必要があります。
すでに早い時期からオンラインイベントを始めて様々な試行錯誤をしてきた企画・主催者による「新たな取組み」が見られるようになりました。
・募集時から「見逃し配信」を告知
・事後の「アーカイブ」提供メール
・ライブ/録画の視聴形態混在イベント
・後日の「アーカイブ」ライブ配信
このように「非同期」による、企画・主催者と視聴者(参加者)との狭義・短期間(開催前〜開催直前〜開催時〜開催後)の「コミュニティ」を育成と維持を図ることが「盛り上がり」の創出や顧客エンゲージメントの強化につながると考えています。
オンラインで簡単に誰でも「イベント」「セミナー」そして「コミュニティ」活動ができようになった今、改めて「同期」「非同期」のあり方について考えることが必要なときが訪れているように思います。
「コミュニティ」をつくる人たちのトークイベント
オンライン/オフラインイベントの
・今年はどうだったのか?
・来年はどうなるのか?
・形態は?
・課題は?
・解決策は?
について、12/28 20:00〜「オンラインイベント」を行います。
イベントやコミュニティにおける盛り上がりの創出を、主催者・参加者の目線で考えます。
年末は「同期」で、盛り上がりませんか?
おわり
(次回 #トキ体験 を創る 2021.12.25 )
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