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#トキ体験 を創る 2021.12.05
#トキ体験 とは「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しみたい」という欲求を満たす体験のことを表した言葉です。トキ体験の構成要素としての「時間」について前回は「曜日・時間帯」について考察しました。
今回は、オンラインセミナーへの「申込タイミング」について考えます。
要素2−3.「時間」申込タイミング
LogMeIn社の調査によると、ウェビナーは開催1週間前に申込者が急増します。さらに17%は、ウェビナー当日に参加を申し込んでいます。
会場を用いたオフラインイベント・セミナーの場合は、1ヶ月先までいくつか予定が決定していることもあるビジネスパーソンを考慮し最低でも2週間前の告知が「常識」でした。主催者の「勘どころ」としては、1ヶ月前だと(参加者としても予定が読めず)あまり申込が見込めないので、3週間前から複数回にわたり告知をしていくことがノウハウだと考えていました。
また「ステイホーム」以前は、当日参加は「非常識」でした。しかしオンラインイベントが数多く開催されるようになった今では「あたりまえ」になりました。なぜこのような変化がおきたのか、更に考察してみました。
ドタ参(=参加)の背景
「ドタキャン」という言葉がありますが、では「ドタ参」は対義語なのでしょうか。(今や)そうではない、と考えています。理由としてオンラインセミナー(・ウェビナー)への参加・不参加は、実際の会場に足を運ぶこととは大きく性質が異うことが挙げられます。(※ここでは無償の営業セミナーを想定)
オンラインセミナー
【参加者の立場】
・「申込」に対する心理的ハードルが下がった
・「ノーショウ(申込むも参加せず)」が容易
・その場がムリなら「アーカイブ」を見れる
(アーカイブ視聴の提供がある場合)
【主催者の立場】
・「会場」が不要になり人数制限がなくなった
・「物理」準備が不要になった(資料や飲食等)
・「直前」の視聴アドレス配布も可能になった
では、どうしたら(ドタ参であれ)申込人数を確保し、実際の参加率を高めることができるのでしょうか。
参加率を高める手法
参加者が申込の段階で起こす行動には以下のパターンが考えられます。
(1)申込をしただけ(とりあえず)
(2)スケジュール(カレンダー)にも登録した
(3)スケジュール(カレンダー)に登録し忘れた
(4)スケジュール(カレンダー)にも登録したが見送った
上記(2)の人は日時や内容について強く意識していて、リアルタイムな参加を行う確率が最も高いと思われます
(1)の人のリアルタイム参加確率を高めるために、GoogleやTeams等のカレンダー登録のURLを申込受付メール内に掲載する例も増えてきました。また(3)の人の発生を抑止する効果もあるでしょう。
(4)の人が実はいちばん(理由を)聞いてみたい人、だと考えています。つまりなぜ参加できそうだったのに別のことをしたのか。それを考えていく場合に前提条件の分岐があります。
(4−1)アーカイブ視聴の提供があった
(4−2)そこまで「見たい」と思わなかった
→リアルタイムの時間を割くまでの価値を感じなかった
主催者がアーカイブ視聴を提供することは、そのコンテンツを非同期(=リアルタイム参加ではない)であっても確実に参加者へ届けたいという意思の現れです。しかし、問題は参加登録までしたにもかかわらず「面白そうではなかった」「必須そうではなかった」という判断に至らせた、企画側の「落ち度」です。そして視聴者とのエンゲージメントを深めていく前工程、さらには参加者とのエンゲージメントを深めていく後工程も必要です。これにはマーケティング的な側面、つまり
思わずリアルタイム参加をしたいと思わせる
・タイトル
・印象に残るデザイン
・登壇者プロフィール
・登壇内容のサマリー
・上記を濃縮したコピー
等も必要になってきます。
誰でも簡単にZoom等を用いて「企画」と「実施」が可能になり、オンラインセミナーの普及にともない主催者側は「魅せるマーケティング」が求められているのです。これらの点を意識して、参加者が申込後から実際の視聴時、そして事後に至るまで心に残るトキ体験を提供することが重要です。
#つながりを創る人 の集い
オンライン/オフラインイベントの
・今年はどうだったのか?
・来年はどうなるのか?
・形態は?
・課題は?
・解決策は?
について、年末に「オンラインイベント」を行います。
#つながりを創る人 が集い、未来を語るイベントです。
ご一緒に「リアルタイム」体験しませんか?
おわり
(次回 #トキ体験 を創る 2021.12.05 )