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#トキ体験 を創る 2021.12.23

#トキ体験 とは「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しみたい」という欲求を満たす体験のことを表した言葉です。これまでトキ体験を構成する要素を様々な側面から考察してきました。

・時間
・空間
・一体感
・距離感
・安心感
・平等感
・組織の人格
・個人の人格
・所属欲求
・自己超越欲求
・時間という言葉
・雑踏と潜在意識
・TPO
・感動体験
・体験のCtoC
・コストとトキ体験
・パッシブなトキ体験

トキ体験の連続考察noteはマガジン化していますので、ご参照ください。

今回は「エンゲージメント」について考察します。

エンゲージメントとは

まず「エンゲージメント」という言葉について調べてみました。

・人事
・顧客
・マーケティング

などの領域で多く使われており、様々な記事において多角的に用いられている概念であることがわかりました。

・人事とエンゲージメント

「エンゲージメント(engagement)」は、「婚約、誓約、約束、契約」を意味する言葉です。ここから派生して、人事領域におけるエンゲージメントでは「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」という意味合いで使われています。
シチュエーションによってさまざまな意味に解釈されるエンゲージメントは、人事の領域で用いられる場合、従業員の会社に対する、

・愛着心
・愛社精神
・思い入れ

といった解釈をします。従業員一人ひとりが組織に愛着を持ち、従業員と企業が一体となってお互いに成長し合い絆を深める関係をイメージするとよいでしょう。

・顧客とエンゲージメント

顧客エンゲージメントとは、企業と顧客との間の信頼関係のことです。企業やその商品・サービスに対し顧客が信頼している場合は、他社の同様商品に目移りすることなく自社のものを購入してくれる可能性が高いです。

・マーケティングとエンゲージメント

エンゲージメントは、ビジネスシーンでも使われており、マーケティングにおいては「企業の商品やサービス、広告宣伝や記事、ブランドが顧客を引き付ける力」を指します。
エンゲージメントが高ければ、顧客の興味や関心を集めていると判断できるため、集客数や売上の向上といった結果につながりやすいです。
エンゲージメントとは企業自体や商品やブランドなどに対する消費者の深い関係性のこと。対象の消費者が各種のメディアを通して触れるコンテンツや広告メッセージにより、特定の企業(コンテンツ・商品・ブランド)に対して、高いロイヤルティーや好感を感じ、消費者の積極的な関与や行動が伴うなど、強い絆で結びついている状態の事をいう

いづれの場合も、

・個人と組織
・個人と企業
・個人と商品/サービス

というように、ある個人と対象の集団、モノ、コトとの「深い関わり合いや関係性」を表す概念としての説明がなされています。

では、トキ体験とエンゲージメントとにはどのような関係性があるのでしょうか。

トキ体験とエンゲージメント

「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しむ体験」における「深い関わり合いや関係性」とは。

まず、
「その時・その場でしか味わえない」
の部分です。

「その時・その場でしか」ということは、その時・その場のことだけを考えれば良いのでしょうか。様々なトキ体験の場を考えて見ました。

・飲食店は
(×)その場で食欲を満たすためだけの場所である
(○)雰囲気や接客も含め総合的な体験の場である

・イベントは
(×)その日その時その場のことだけを考えれば良い
(○)その前後も含めた長期のタイムラインで考える

・会社は
(×)給料を得るために割り切って通勤する場所
(○)一体感を持って成長でき関係を深める場所

次に、
「盛り上がりを楽しむ体験」
の部分です。

盛り上がりを楽しむための、様々な場を考えてみました。

・飲食店は
(×)ただ美味しいものさえ出てくれば満足できる
(○)産地の説明や演出が自分を主役にしてくれる

・イベントは
(×)コンテンツさえ良ければ盛り上がる
(○)盛り上げ役の司会が場を「温める」

・会社は
(×)その組織内の人とだけ盛り上がる
(○)企業ミッションとの一体感が持てる

このように、「トキ体験=その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しむ体験」とエンゲージメントの概念は深い関係性があることがわかりました。つまり、

トキ体験=個とのエンゲージメント

である、ということができます。この観点を持たずに、つまり「個」との「関係性の深化」を図らずに、ただモノやサービスを提供するだけでは

コト体験

に留まりますが、そこから一歩踏み込んで個とのエンゲージメント実現を図るための

トキ体験

を提供者側が意識し、よりよい関係性の構築を目指していくことが重要です。

今や「あたりまえ」になったオンラインイベントでは、

・コンテンツありき
・「型」ありき
・内輪ノリ

がまだ散見されます。大切なことは、徹底的なまでに

相手(参加者)の目線

を追求することです。何が、相手の望むものなのか。何が「あたりまえ」になったオンラインイベントの「お土産」なのか。参加者から

#お土産は楽しかった

と心から言ってもらえる「体験のデザイン」が今こそ求められています。

イベント「体験デザイン」のゆく年くる年

オンライン/オフラインイベントの
・今年はどうだったのか?
・来年はどうなるのか?
・形態は?
・課題は?
・解決策は?

について、12/28 20:00〜「オンラインイベント」を行います

"コミュニティのオンラインイベントが多く開催される中で「コミュニティの枠を超えて」イベントノウハウを共有しているコミュニティです"

イベントの「くる年」を一緒に考えましょう!

おわり

(次回 #トキ体験 を創る 2021.12.24)

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