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聖刻PROJECT
2021年1月28日 18:11
南の空に黒雲が広がっている。 それは、あの人外の存在が襲いくる兆しだった。 人のように見えて人ならぬもの。 すでに亡き偉大なる術師は、あれを外つ神と呼んだ。 あの禍しき存在が神ならば、この地は滅ぶしかないことになる。 だが、希望はあった。 山より降り立ちし賢者たちが、石から作り出した巨人たちを平原の民にもたらしたのだ。 賢者たちは、巨人を「獣のごとく荒々しきもの」と呼んだ。 後の