展fff -私も貴方も生きていく- Exhibition fff -You and I will live-
写真家”新道トモカ”とフローリスト”筧 奈鶴”による美術展
2021年10/30-11/2の期間で開催致しました。
この展示の内容と趣旨。
そして想いをお話します。
私と奈鶴さんの出会いはある方のご結婚ブーケを通じて知りあいました。
前撮り撮影に使用したブーケを頂けることになり、自宅で無心に撮影をしたことをよく覚えています。
奈鶴氏が丁寧に制作したブーケを私は知らずのうちに撮影していたのです。
その作品がこちらです。そしてこれはクリエイター のT.君に編集してもらいスケボーのデッキテープにプリントしてもらいました。
その撮影から暫くしてから奈鶴氏よりお声かけいただき、互いに存在の認識するのです。
以前より知っていてくださったようで、一緒に何か作りたいと言って頂いたのは心がキュンとしました。
2017年に撮影したブーケから具体的な話になったのは2019年。
こんな事やりませんか?こんな企画はどうですか?やりたい事ってなんですか?
いくつもの問いを交わし合い、春の風が暖かい季節に撮影はスタートします。
新道と筧は「花と人」をモチーフに制作を開始し、月毎に花やコンセプトを変え、2人の感性が交じり合うことにより未知のものに出会うような感覚で撮影を続けてきました。
しかし、撮影を継続中にCOVID-19が目の前に立ちはだかってしまうのです。
制作は途中で止まり、その間に新道は出産を経験、筧は自社ブランドなど立ち上げを行いお互いに社会との触れ合い方や人生に対しての考え方、自身のクリエイティブの在り方と表現したい内容が変わり始めたのです。
いつ、これらの作品を発表できるだろうか。また、この状況は変わるのだろうか。想像がつかない未来にどう向き合って行こうかと、話し合っている時に、きっと作ってきた作品は今、人々の心を癒すかもしれない。途中だろうけど、きっと今しかないんだと思う。と意見が一致し、私たちは敢えて、コロナ禍である2021年「展fff」の開催を決断致しました。
人々が作品に触れた時、あー来てよかったな。と
暖かい気持ちが生まれる事を願って。
”今”開催することに意義を感じた私たちは、未来に「展fff」をつなげるべく模索しながら制作していきました。
期間中は常に作品の為の光や空間の作りに変化を持たせながら、動き続けている何か、前に進もうとしている何かを表現。
この作品たちの為にモデルをやってくれた総勢28名のキャストで作り上げられた写真を様々な形態で展示。
そして造形物としての花のオブジェを展示。
また当時撮影していた時の想いとは別の感情で作品を構成し直すことで足を運んでくださる皆様の未来に繋がることを願い、
「過去」・「現在」・「未来」を体感できる美術展と題しました。
また、今回の美術展では写真集を販売させていただきました。自費出版だからこそできた内容です。
“「見る」だけではなく、想いを載せて「伝える」”をコンセプトに。
写真集にはあまり見ない形で、中に集の一部として封筒とポストカードを同封。
展fffの世界観の余韻をお楽しみいただけるように
作品の一部をお持ち帰りいただける演出もご用意しました。
いくつものピースが揃い始めたところで、展示を開催するにあたり、かねてからのトライしてみたかった事に挑戦しました。
それは音です。
写真展で無音や他の人の楽曲を流すのではなく今回は写真展の為だけの楽曲を制作し、それすらも持ち帰って欲しいと考えました。
そこで音楽は「美術館で聴く音楽」をテーマに即興ambient BGM演奏や、楽曲提供を行っている八木映美と静かな実験 に作曲を依頼し共同制作。
私は詩を描き、それを朗読して録音。
こちらがその音源のart work。マーブリングで制作しました。本来はマーブリングは気泡を入れないで描くものなのですが、今回の作品は子宮の中にいるような音をイメージしていて、ホワイトノイズを入れていただきました。子宮の中でbabyの魂や声が気泡となって浮遊しているような。
作曲の映美さんは私の詩の朗読を聞き、この絵を見て、このように言ってます。
「ふわんふわんと浮いてるのが言霊みたいで、赤ちゃんにも思えて、素敵だな」と
なんとも素敵に解釈してくださいました。
こちらをカード形式で当日は写真集につけてお渡ししました。裏にQRコードを印刷し、読み込むとダウンロードでき、音を楽しんで頂けるようにいたしました。
音が会場の空気を温めてくれる中、空間を包み込む物を光で。
作品をよく見せるためのスポットライトではなく、全ての感情を馴染ませるための光。これも今回が初めての試みでした。
Lighting Designerには日芸の後輩でもあり、ダンス仲間でもある、
Dortの純也を指名。展示ものの照明は初めてとの事でしたが普段、舞台畑での照明をdesignしているだけあって、会場の奥行きを生かして様々な光のレイヤーを作ってくれました。私が抽象的なイメージを投げ続けても全てキャッチして「どうすかね」の一言。
「完璧です。」信頼関係ですね。
ありがたい。
まだまだ触れていない豪華な制作メンバーの話はそのうちに。
運営と制作補佐の中村未来子氏にも感謝を。
実りある機会を有難うございました。
様々な仕掛けと感情をシェアし合った3日間。
■概要
日時:
2021年10月30日(土)〜11月2日(火)
10/30(土) 15:00~20:00
10/31(日) 11:00~19:00
11/1(月) 11:00~19:00
11/2(火) 11:00~18:00
また会いましょう。
credit
音楽: 八木映美と静かな実験 / Amy &her quiet experiments.
アートディレクション・デザイン:aimai
スタイリスト:SACHICO. (Independence)
ヘアー・メイク:HIKOHO (Self-love) mikaDezawa (Friendship)
Lighting Designer:本田純也(Dort)
制作:中村未来子
企画協力CAST
Friendship
…松GORI、IG
Family love
…大野愛郎、大野静恵、大野心愛
Independence
…UNO、Akanen、Miu Ide、AMI
Life
…陽向、松永都珀、生形紗楽、えふ・えな
Altruistic
…くみちょ、としひろ、yaus0227、がわっち、438、SHiN
Comrades in arms
…実優、梨帆、詩歩、孝太朗、芽浬、珠玖、さやか、莉温
Self-love
…新道トモカ
会場:
Tegu yoyogi uehara (studio)
〒151-0066 東京都渋谷区西原3丁目1−10
※会場内の混雑を避けるため、会場内は5組ずつの入場規制をさせていただきます。
入場料¥500
感染対策と混雑緩和のため、前売り入場券を用意しています。
※小学生までは無料でご入場いただけます。
チケット購入URL:
新道トモカ
https://www.instagram.com/tomokarintou3/
展fff Instagram:
https://instagram.com/ten_fff?utm_medium=copy_link
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