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個展「Between」グラデーションの間と私とみんな
何から書くべきなのか、非常に沢山のコンテンツがあったもんですから。中々キーボードが進まないのが私なんです。笑
では、早速。
2023年6月14(水)〜23(金) 下北沢reload(東京都世田谷区北沢3-19-20)にて新道トモカ個展「Between」を開催させていただきました。
ご来場の皆さま、お手伝い頂いた皆さま、制作に関わって頂いた技術の皆さま。家族、友達、有り難うございました!
今回の開催で現代アートとしての作品発表は3回目になりました。
本展では新作の写真転写によるシルクスクリーン作品、アクリルにUVプリント作品など、新たな技法も用いました。
Betweenのメインテーマである'グラデーション'を中心に作品群を展開しました。
まず今回のキービジュアルはこの流氷です。青の空。青の海。その間にあるのが流氷です。北海道の野付半島の細い道をぐんぐんと進み最も遠く一番奥まで車を走らせ、-16度の中で撮影いたしました。寒い。を超えて骨まで冷えました。そんな中での撮影は空気も透き通ってこんな世界観があったのか。こんな時間の流れがあったのか。そう私を思わせました。心は静かに心臓の音は大きく体内を響かせました。なんだ。なんだろう。涙が止まらない。シャッターを切ることさえ忘れてしまうほどでした。
私の目に写る青と青は緩やかにグラデーションをしながら、ゆっくりと色を変えていくのです。何色と断定できないカラーは言葉を持っているように私に話しかけてくるのです。心の中に問いかけてくるのです。
この瞬間に私は、これだ。これが今回の個展のキービジュアルだ。と瞬間的に思いました。
タイトルは浮かばなかったものの、間違いなく、これなんだ。と確信を持ちました。
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撮影は続き、2回目の北海道は確実なものになっていくのです。
1度目は12月末。美瑛を訪れました。'しろ'に向き合うために。そして写真を撮る。それのみの目的で向かったのです。
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そこで生命の眠る呼吸とこれからの準備の音を聞きました。
心の中にあったざわめきと整理整頓のできてない感情を一度まっさらにしたくでかけた場所だったので、それはそれは洗い流されていきました。ここにあったんだ。心の置き場。そんな感じに冬の北海道を受け取りました。
そしてもう一度訪れたいと思っての2月の末の北海道、野付半島が実現したのです。
下北沢リロードの2-1スペースの広さと天井の高さのおかげで、初のEdition作品、「呼吸の4色分解」も成立したり点数も過去一番に出展できました。
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昨年の夏から引き続くテーマの作品「表裏一体」を今回は大型100号で制作。
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写真をキャンバスにUVプリントして、そこにオールハンドでドローウィングするもので、使用しているメディウムはジェル、ガラスビーズやアクリル。制作過程でテストも何度も行いオールハンドに行きつきました。
筆やペイント用のナイフにアクリルを乗せて制作もしましたが、作品と距離が生まれる事とハンドの方が強弱が表現しやすく、またエネルギーが直接伝わっていくと思っています。
作品展示に加えて、WSも開催しました!
子供たちとダンスとアートを融合させた内容で一緒に作品を作っていくWS です。
書くことは描くことで、手じゃなくてもよいのです。足でも肘でも、膝でもいいのです。自由なのです。
体を動かして沢山の細胞が目を覚まして、活動を始めて、本能に動き出す。
頭で考えるより先に何かを想像してそこにぶつけてみる。
そんな体験をみんなとやりたくて、自分の個展会場の真ん中に場所を作って盛大に弾けてみました。
アートは自由だ!みんなの自由な発想に私が驚きの連続でした。
20人のkids達とそのママ達。前半はダンスと言っても体を動かす。
使い方、どこになにがついてるよ〜、指先こんなに動くね、とかとか。
ダンス用語で言えばアイソレーション。
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簡単に言えば体のパーツを分けて観察してみました。
リズムに乗って足をバタバタ。床を鳴らす。
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後半は体でアートを作るわけです。使ったアイテムはkitpas。米糠でつくられてるkitpasは万が一食べても大丈夫。水にも溶けるのでアクリルに塗って少し水で溶かして、それぞれの色を作ってもらいました。
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それを足につけたり手のひらで混ぜたり、そのまま、A2 の真っ白のキャンパスに作品を作りました。
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自分の体をA2サイズの大きな紙に写すって感じに。最後はサインをかいて、自分の作品完成。
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こんな時間は親も子供も本能の赴くまま。
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個展後半は次回!