「うちはベンチャーだから」と言い訳をして義務を果たさない会社はブラック企業だ
ベンチャー企業に勤めていると、「うちはベンチャーだから○○が無い」といった言葉を耳にすることがあります。
それが賞与や特別休暇など、企業が任意に設けるものであれば仕方のないことですが、残業代や有給など企業側の義務であることに関しては話が別です。
はっきり言いますが、ベンチャー企業だからといって残業代の支給や有給の付与をしなくていい訳がありませんし、それをしないならただのブラック企業です。
今回は、「うちはベンチャーだから○○が無い」と言い訳をして会社としての義務を果たさない企業がブラック企業である理由を解説します。
「うちはベンチャーだから」と言い訳をして義務を放棄する会社がブラックである理由
「うちはベンチャーだから○○が無い」などと言い、都合の悪いことを誤魔化そうとする会社が多く存在します。
先にも書きましたが、賞与などそれが企業側が任意に設ける制度が無いという話であれば、特に問題はありません。
そうではなく、会社の義務である残業代の支払いや有給の付与をせず、「うちはベンチャーだから」と言い訳をする会社はただのブラック企業です。
ここではその理由を詳しく解説します。
「ベンチャーだから」は義務を果たさない言い訳にならない
まず、「うちはベンチャーだから有給が無い」などと訳の分からない事を言う会社がありますが、「ベンチャー企業だから」は会社としての義務を果たさない言い訳にはなりません。
会社の規模や設立年数に関わらず、課せられた義務をしっかり果たすのは企業として当然のことです。
「ベンチャーだから義務を果たせないのは仕方がない」などと考えている経営者は考えが甘すぎますし、そんな人間がトップに立っている会社はブラック企業だと言えます。
義務を果たせないなら人を雇う資格はない
残業代の支給や有給休暇の付与・消化等の義務を果たせないのであれば、そもそも人を雇うべきではありません。
ベンチャー企業だったとしても、社員を雇うならそれに伴う義務を果たすのは当たり前のことです。
それができないなら、「会社」として成り立っていないと言えます。
そんな会社は人を雇う資格はありません、個人や親族だけで事業を行うべきです。
社員を犠牲にしているだけ
「うちはベンチャーだから残業代は出ない、有給は使えない」などと言い訳をする会社は、結局のところ社員を犠牲にした上で経営者が得をしているに過ぎません。
残業代を払わず社員をタダ働きさせたり、与えるべき有給を与えずに好き放題働かせるなら、会社の利益は増えるかもしれません。
しかし、それは社員を犠牲にした結果です。
そんな事をして利益を増やそうとする会社はただのブラック企業だと言えますし、今現在そんな会社に勤めているならさっさと転職することをお勧めします。
最後に
今回は、「うちはベンチャーだから」と言い訳をして企業としての義務を放棄する会社がブラック企業であることについて解説しました。
「ベンチャーだから」は会社や経営者に課せられた義務を果たさない理由にはなりません。
また、それによって不利益を被っているのは従業員ですし、そんな会社は従業員を犠牲にして成り立っているとも言えます。
「うちはベンチャーだから○○が無いのは当然」などといった言い訳を真に受けると、永遠に搾取され続けることになります。
有給や残業代が無いならその会社はただのブラック企業なので、早めに転職することをお勧めします。