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中小企業診断士 養成課程入試合格までの道のり

受験校を決める。

2021年度の診断士一次試験を8月に受けて、自己採点をして突破を確信。
そこから二次試験の勉強と養成課程の情報収集を始めました。

ただ、僕の中で2021年度は養成課程挑戦の一択でした。
二次試験の勉強をしていたのは、養成課程にも役立ちそうなのと、2022年度に本気で二次試験を受ける可能性があったからです。

養成課程の入試は受験料が高く、出願の手間もかかります。
完全に受験生の足元を見ている。
だから、受験するところは慎重に選定して、2校に絞りました。
比較すると次のような感じです。

A

平日夜2日と土曜中心
・1年制
・アクセス良好
・学費がBより100万円ほど安い
・選考は書類(小論文含む)→面接
・養成課程に興味を持つきっかけになったところ

B

土日曜中心
・2年制
・アクセス良好
・学費がAより100万円ほど高い
・選考は書類・筆記試験(小論文)→面接
・MBAの学位も取得可能

仕事のことを考えると、平日に開講されることが多いAより休日メインのBの方が都合がよい。
診断士になれるまでの年数の違いはそこまで気にしない。
アクセスはどちらもそれほど変わらない。
学費はAの圧勝ですが、MBAの分だけBの方が多く学べると考えられ、コスパはそれほど変わらないかもしれない。
選考はAの方が楽そう。

AとBのどちらがよいか、一長一短で一概には言えない。
学費を無視すれば、一番のネックは仕事との両立。
それを考えると、Bに軍配が上がるか。


いざ、受験。

(だいたい時系列通り)

B 第一次選考

Bの一次選考は書類審査と筆記試験。

書類審査での重要項目は学習計画書だったと思っています。
志望理由を求められていて、A4一枚分ほど書いて、出願書類と一緒に提出。
間もなく、筆記試験の案内が来ました。

筆記試験は学校で受けました。
幅広い年齢層の優秀そうな人たちが勢ぞろい。
スーツの人が多く、私服の僕は浮いていたかもしれません。
そして、募集人員に対して受験者がかなり多い。
挫けそうになりました。

試験は小論文。
所要時間は1時間半。
字数制限はなし。
ある経営テーマについて、問題文に関する講評と自分の考えを述べること。

時間ぎりぎりまで必死に解答を書きました。
ただ、周りは僕の倍近くの解答文量のようでした。
一次で落ちたと思いました。

しかし、間もなく二次選考の案内をもらえてホッとしました。

B 第二次選考

Bの二次選考は面接試験。
一次と二次の合計点で最終的な合否が決まります。
一次の出来が悪かった僕は二次で挽回しなければいけません。

面接は勤めている会社のことや通学できる状況かの確認くらいで、これで何がわかるのだろうと思いました。
受ける前から合否が決まっているような気さえしました。

合格者発表はAの一次選考の結果が出た次の日。

薄っぺらい封筒が届きました。
補欠者に選ばれて、合格者から辞退者が出れば、補欠合格になる。
まさに他力本願。
宙ぶらりんのまま2021年を終えることになりました。

A 第一次選考

Aの一次選考は書類審査だけでした。
そして、これだけで容赦なく志願者を落とします。
いきなり正念場です。

こちらの重要項目は、小論文。
これが厄介で苦戦しました。
テーマが本気で診断士として独立を目指している人向けだったからです。
それでもなんとかそれらしい形にして、出願書類と一緒に提出しました。

結果はBの二次選考の少しあと。
Aのホームページに掲載されました。

発表当日、そこに自分の受験番号がないか必死に探しました。

しかし、いくら探しても自分の番号が見当たらない。

不合格でした。

2年くらい想い続けた志望校。
あっけなく散りました。
あっけなさすぎて、あまり悔しい気持ちは湧きませんでした。
しかし、いきなり追い込まれて、焦りは増大。

この選考方法は他の人に小論文を書いてもらってもわからない。
いや、それを頼める人脈があることも含めての選考だったのかもしれない。

今回Aに受かったと思われる人のブログによると、一次選考の倍率は6倍ほどとのこと。
そして、入学した人たちの中には、弁護士や海外の有名大学院の卒業生など怪物揃いのようで、元々僕が入る余地はなかった気がします。

B 補欠合格者発表

2022年の1月と2月の2回に分けて補欠合格者発表がありました。
それを待っている時間は途方もなく長く感じました。

結果は、
2回とも見覚えのある薄っぺらい封筒が届きました。
補欠合格者にはなれませんでした。

B 追加募集 第一次・二次選考

最初の募集人員が満たない場合に実施予定だったはずの追加募集。
補欠合格者からはみ出た人間がいるのに実施されることに驚きました。

もちろん腑に落ちず、受験するか迷いました。
また高い受験料がかかり、おそらく最初の選考よりも難しい。
お金をどぶに捨てる行為に等しいかもしれないからです。

それでも受験することにしました。
合格の可能性はゼロでない。
やらない後悔よりやって後悔する方がマシだと自分に言い聞かせました。

今回は日程がタイトなせいか、受験者全員が一次選考で落とされることなく、二次選考も受けられるスタイルでした。
試験会場には前回の受験者数より少ない気はしましたが、追加募集人員は若干名としかなく、競争倍率の見当が付きません。

一次選考の書類審査では、学習計画書を前回より少しブラッシュアップさせて提出。
小論文も前回と少しアプローチを変えて、解答文量を増やしました。
二次選考の面接試験では、オーソドックスな質問がほとんどで、前回よりもうまくいきました。
面接官からは「マッコロさんのような人に入学してもらいたい」と言ってもらえたほどです。

試験から一週間も経たず、合格者発表がされました。
僕の元にはいつもの見慣れた薄っぺらい封筒が届きました。

結果を受け取ったあと、しばらく近所の公園のベンチに座って、ぼーっとしていました。
ゴールが見えず、無気力状態になってしまい、もう一年頑張ってもダメな気がしました。

しかし、そこからさらに一週間ほど過ぎたある日。
仕事中に知らない電話番号から電話がかかってきました。
出てみるとBの事務局?の人からでした。

B事務局?「受験いただいた入試で不合格通知をお送りしましたが、この度、合格者の中で辞退者が出ましたので、よろしければご入学を検討いただけませんでしょうか?」

僕「はい、ありがたく承諾させてもらいます」

気持ちを切り替えて、もう一年、診断士の二次試験と養成課程の入試の勉強を続けることを妻に話した矢先でした。
平静を装って返答しましたが、心の中でははしゃぎまくっていました。
その後の仕事もあまり手につかず。

家に帰って妻にこのことを報告すると、咳き込むほど驚いていました。
応援してくれていたから、ようやく朗報を伝えられてよかったです。

僕の診断士養成課程入学への挑戦。
最後の最後、大どんでん返しで成功に終わりました。
2022年4月からBの診断士養成課程(MBA)に入学します。

間もなく、初めてみる大きな封筒が届きました。
中には、入学に際しての書類一式が入っていました。

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