業界人から見たコンタクトレンズの重要ポイント
こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
私はコンタクトレンズ業界で長く働いていました。
ですのでコンタクトレンズのメーカーや製品、処方技術なども含めて、さまざまな知識を持っています。
今は中小企業診断士として転職しました。
実務経験と診断士の知識を合わせることで皆さんに価値ある情報を提供できると思いnoteを利用して発信しようと思います。
今回はコンタクトレンズの批評をする上で重要となるポイントについて書いていきます。
コンタクトレンズの重要ポイントとは
私が挙げる重要ポイントは5つです。
5点満点で表します。
1.つけ心地
2.見え方
3.安定性
4.取扱のしやすさ
5.乾燥感
総合ランクについても独断で判断します。
こちらも5点満点で表します。
私がコンタクトレンズの種類て批評する際にはこの点を抑えて解説します。
それぞれのポイントをもうちょっと説明します。
ただしコンタクトレンズの相性は個人差があります。
全ての方が快適に使えるコンタクトレンズは存在しません。
何万人も処方してきた業界人から見た傾向と捉えてください(^^)
1.つけ心地
コンタクトレンズを使用される方にとってかなり重要なポイントが「つけ心地」です。
コンタクトレンズを装着すると違和感があります。
ハードコンタクトレンズはかなり強いですが、ソフトコンタクトレンズでも多少は違和感があります。
全くつけている感じがないコンタクトレンズは存在しませんが、長時間つけることを考えると違和感は最小限に抑えたいところです。
一般的には薄型レンズのほうがつけ心地が楽な傾向にあります。
もちろんレンズとの相性はありますので一概には言えませんけどね(^^;)
2.見え方
コンタクトレンズのかなりの重要ポイントです。
先ほどのつけ心地よりも大事かもしれません。
コンタクトレンズを使用する方は「遠くが見えない」「見え方が二重になる」など生活する上で見え方に支障があります。
実はレンズの種類によって視力の出方が少し違います。
「見え方なんて度数が同じならどの種類も同じじゃないの!?」
そう思う方も多いはず。
しかし何万人も処方をしてきた私の経験からすると、視力が出やすい種類と出ずらい種類が存在します。
例えば、昔のハイドロゲル素材のほうが同じ度数の次世代素材シリコンハイドロゲル素材よりも視力が出やすい傾向があります。
他にも乱視用レンズや遠近両用レンズはメーカーの得意不得意が出ます。
そういったところを比較して今後解説します。
3.安定性
これは「レンズが目の中央でおさまるかどうか」というポイントです。
レンズを入れたときに中央で安定しないと視力に影響が出ます。
コンタクトレンズは度数の入っている部分である「光学部」が中央にあります。
あまりにも中央からずれてしまうと見え方がぶれる、見えないなどの症状が出やすいです。
また乱視用は安定性がかなり重要です。
純粋な近視の目はどの方向も同じ強さの近視があります。
乱視がある方の目はさらに一定方向に他の場所よりも強い近視を持っています。
ですので度数が一つしか入っていない近視用レンズだと矯正しきれません。
乱視矯正用のレンズは場所によって入っている度数が違います。
一定方向だけ更に強い矯正を入れることができるので乱視眼に対応できます。
しかしちょっとずれるだけで見え方が変わってしまうというデメリットがあります。
コンタクトレンズは目の中で動くので見え方が変化しやすいです。
乱視用コンタクトレンズは回転防止の工夫がしてありますが、メーカーによって安定度が違います。
そういったことも実務経験をもとに解説いたします。
4.取扱のしやすさ
先ほどの「つけ心地」「見え方」「安定性」に比べると優先度は少し低いですが実は大事なポイントです。
取り扱いのしやすさは、「ハンドリング」とも言われます。
レンズを目に装着するときに指先にお椀の形にしてのせますが、これがなかなかやりづらいコンタクトレンズがあります。
一般的には薄型になるとペラペラで取り扱いがしづらいです。
またワンデータイプになると「パッケージからコンタクトレンズが取り出しやすいか」という部分は大事です。
開けづらいものも存在します。
毎日使用することを考えるとストレスになったりします。
それと重要ポイントは「裏表がわかりやすい」です。
コンタクトレンズには裏表が存在します。
言葉で表現すると表は「お椀」裏は「お皿」のような形です。
裏側でコンタクトレンズを装着するとつけ心地がかなり悪いです。
種類によっては裏表がわかりずらいものが存在します。
そのあたりもできる限りお伝えしていきます。
5.乾燥感
最後に乾燥感を挙げましたが、正直個人差があり過ぎるので参考程度に書こうと思います。
乾燥感が出ないコンタクトレンズは存在しません。
潤いがあるタイプでも夕方には乾燥してしまいます。
特にソフトコンタクトレンズは水分を持っているので、素材から水分が蒸発すると目の中の水分を奪います。
目の中の水分と言えば「涙」です。
コンタクトレンズをつけていない状態の涙は蒸発しないようにバリアを張っているのですが、コンタクトレンズを装着するとバリア機能が低下して蒸発しやすくなってしまいます。
一般的にはソフトコンタクトよりもハードコンタクトのほうが乾燥に強いです。
しかしハードコンタクトでも涙のバリア機能を低下させてしまいますので、裸眼の時よりも感想を感じます。
個人差が出やすいところですが傾向がありますので、今後解説したいと思います。
まとめ
今回はコンタクトレンズの批評をする上で重要となるポイントについて書きました。
皆さんもコンタクトレンズを選ぶときにはこういった点を大事にしてください。
安定性は判断が難しいと思いますが(^^;)
もう一度お伝えすると、私が挙げるコンタクトレンズの重要ポイントは5つです。
1.つけ心地
2.見え方
3.安定性
4.取扱のしやすさ
5.乾燥感
コンタクトレンズ市場は飽和状態と言われて10年以上経過していますが、使用者が減っているわけではありませんのでまだまだ元気です。
海外市場はアメリカが中心ですが、今後は中国や東南アジアなど経済成長が著しい地域の需要が多くなると予想されます。
インターネットで購入する方が全体の25%に広がり製品の値崩れが心配されていますが、メーカーも新素材を開発しています。
付加価値の高いコンタクトレンズを市場に投入することによって利益率を確保している状態です。
「どのコンタクトレンズを選んだらよいかわからない」
「自分の使用しているコンタクトレンズって性能に問題なのか?」
などにお応えできるように魂を込めて書いていきますので、よろしくお願いいたします!
いただいたサポートは今後もより一層有益な情報を提供できるようにします! どうぞよろしくお願いいたします!