国府津のKURA。築106年の石蔵で楽しむアートと地域のつながり
仕事が一息ついた午後2時。
散歩がてら国府津の「KURA」へ。
自宅からわずか徒歩5分の場所に、こんな素敵な空間があることが嬉しい驚きです。
「KURA」は、築106年の歴史を持つ石蔵を改装したギャラリーで、アートと地域が交差する場所となっています。私が訪れた日は「いとしろみず」という3人のアーティストによる展示が行われていました。
シルクと蚕のオブジェ
なんとも美しい光景です。スポットライトに照らされた生糸は、自ら光を放っているかのようで、まるで月の光のように蔵全体を照らしていました。
アーティスト「ヌイト」さんは、自ら蚕を育て、桑の葉を集め、シルクを紡いでいます。
蚕という言葉には馴染みがあるものの、その姿を見る機会はほとんどありません。国内の養蚕農家が減少した今、彼女の作品は時代の流れとともに新しい表現として現代に受け入れられています。過ぎ去ったものが、新たな形で蘇る姿に、時間の流れを感じさせられます。
蔵と地域のつながり
この蔵が地域と馴染んでいる様子も印象的でした。
入口の前には、見にきた人たちが縁側のように座ってくつろいでいて、この建物が展示空間を超え、国府津の景観の一部として溶け込んでいることを感じました。
この「いとしろみず」は国府津全体がアートと食を通じて一体となる演出もありました。
蔵の外に出て歩くと、シェアキッチン「台所」で地元の食材を使った料理が提供され、ギャラリー鑑賞のあとに町全体を楽しむことができます。
この催しは9月29日(日)まで。皆さんもアートに触れ、地域の味を堪能しに来てみてはいかがでしょうか?
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