なりたい自分のなり方

モチベーションや意思の力に頼らない生き方もあります。実際に僕はモチベーションや意思の力があまりないですがそれなりには夢を叶えてきました。

僕がモチベーションや意思の力を信用しないのは、それらが非常に弱く不安定に増減するものと理解しているからです。

一般的に、やりたいことができないのは、モチベーションや意思の力が弱いからと思い込む風潮を感じます。といいますか、幼少期からそのように刷り込まれてきたようにも感じます。よくビジネス書でも、このモチベーションと意思の力を鍛える方法が説かれていますし、僕はモチベーションも意思の力もありませんと誰かに言ったらそれは駄目な人のように見られそうで怖さを感じてしまいます。

しかし、それらがなくても駄目な人間ではないと僕は思います。そして、実際には、夢を叶えるためにそれらはあまり必要ないと考えます。誰しもがそんな高いモチベーションや強い意思が一生続くわけがないですし。

では高いモチベーションや強い意思がなくても夢を叶えられるようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

それには「習慣化」というキーワードについて知る必要があります。

習慣化とは、ある行為を無意識的に毎日行えるようにすること。

習慣化すれば無意識的に課題をこなせるようになるので、モチベーションや意思とは無関係となります。

ではどうすれば習慣化できるのでしょうか?

そもそも習慣化の方が難しいという意見も聞こえてきそうですが、次の3つの脳の特徴を把握すれば、特定の行為をうまく習慣化し、夢を叶えるために行動することが簡単になります。

1・脳は(大きな)変化を嫌う。

そのため、これまでと違う何かをしたいと思うとき、私たちは自身の脳を自身で誤魔化す必要があります。

ではどう誤魔化したら良いのでしょう?

その最善の方法として挙げられるのが「課題を極限まで小さく設定する」ことです。

例えば、ダイエットしたいなら、先ずは服を着替えるというとても小さく絶対に実現可能な課題にすることが大切となります。もちろん、トレーニングウェアに着替えることだけでは痩せませんが、我々は確実に実現可能な小さな課題をこなすことで、次へとつながる高揚感や肯定感を得ます。

そこで、もちろん実際に着替える行為だけで終わっても良いのですが、高揚感からその先の家の外に出て10メートル歩くなどにつなげていっても良いのです。重要なのは確実に実現可能な課題を設定することです。

この方法の注意点として、着替えるという行為以上のことを課題として実は心の中などで設定してしまうと、それに脳は気づき大きな負担感を心で感じることが挙げられます。それをしてしまうと全ての計画は失敗してしまいますので、如何なるときでも実現可能な小さな課題を本当に信じて設定することが大切になります。小さな課題をこなすことで、したい、という気持ちが次第に高まってくるのを育てるイメージで取り組みます。

2・脳は毎日することを、無意識化する。

脳は基本的にサボることが大好きです。ですので、いつもと同じパターンならばそれを自動化してエネルギーを使わない方法を選びます。それが無意識化です。

無意識化のためには、毎日毎日同じことをすることで同じパターンと脳に認識させる必要があるということです。しかしながら、前述の1の特徴の通りですので、大きな課題をこなすのではなく、小さな課題を毎日毎日続けることが前提となります。

また、小さな課題は比較的に無意識化しやすいという特徴もあります。大きな課題を設定して夢や目標に関する大きな前進を得たいという気持ちは分かりますが、確実に脳はそれらを無意識化することを拒みます。無意識化、即ち、習慣化への成功を掴みたいのであれば、課題を分割可能な小ささまで切り取った上で設定する必要があるのです。

3・脳は過去の可視化された記録を報酬として感じる。

過去の成果を正確に感じ取る機能が脳には備わっていません。過去の道のりを記録しなければ、脳はこれまでの実績をほぼ無いものとしてみなしてしまいます。なので、小さな課題を達成した記録を手帳などにつけることが必須となります。

ここでの注意点は情報(達成した記録)は散逸させないことが挙げられます。情報は必ず一箇所にまとめておく必要があります。

さて、これらの3つの特徴を利用して望む習慣を促進させます。

繰り返しにはなりますがもう一度、キーポイントは、小さく、毎日、記録となります。ここまできたらあとは実行です。

でも実行できない?

それはきっと課題が大きすぎるからです。例えば勉強したいなら本や文房具を机の上に出す、というレベルの課題から始めましょう。また、読書がしたいのであればとりあえず1ページだけ本を読むくらいの小さな課題が大切となります。馬鹿馬鹿しいほど小さな課題を設定するのです。こんなことをしても遠回りと思えるかも知れませんが、これが実際には近道となります。

小さな課題は必ずや習慣となり、結果として大きな前進を生み出します。そして次第に習慣は人格となってきます。人格はあらゆる人生の問題に対して自動的に解決策を提示し始めます。夢はそうして自動的に叶ってゆくのです。

この方法に従えば苦痛は無用です。習慣化されたことは無意識的に私たちの行動をコントロールし始めます。

大概の偉人はこのようにして、苦痛を感じない習慣化によって偉業を成し遂げてきたのだろうと私は考えます。

以上、モチベーションや意思の力に頼らない夢の叶え方を始めてみませんか?でした。

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