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【話のハナシ04】興味・関心④

これだけで会話が上手くなるわけではないけれど、意識するとしないとではちょっと違いが出てくる。そんな温度感で日々のコミュニケーションに関するTipsをお届けしています。

前回は相手から興味を持たれることを待つより、意識的に自分から持つことを大切にしようというお話でした。
ではイザ「相手に興味を持とう!」となったとしとて、いったいどうしたら良いでしょう。目安がなければ着想も難しい。今回は興味の対象を考えて行きたいと思います。

日常において相手に興味を持とうという時、どの様な点に着目しようとしていますか。話している内容でしょうか、着ているものでしょうか、好きな食べ物や趣味でしょうか。

こういう時、実はちょっとしたポイントがあって、それは「自分だけの興味」を最優先にしないということなのです。というのも話し相手への興味の示し方で一番盛り上がりやすいのものは「相手の興味」に対して興味を持つことだからです。
少しややこしいので説明しますね。あなたが質問される側の立場だとします。その時、もしあんまりあなたの興味がないことを何回も質問されたとしたらどうでしょう。それについて前のめりに話したくなることも、そう多くはないはず。
それならば自分が話しかける場合だって、そこに気をつけることは大切。

反対に「相手の興味」に興味を持っている会話を考えてみます。
「この前、教えてもらった漫画面白かったよ!最後のどんでん返しが予想外だった。途中で結末わかった?」「いやいや!まさかあんな展開になって終るとはおもわなくてさ〜」云々、という具合に興味が兼ね合って(※教えてもらった漫画=相手の興味)いる場合はそれに関してドンドン話したくなるのが人の心というものではないでしょうか。
「相手の興味」に興味をもつということは、自分と相手が同じ興味を持っている状態を意識的に作るということです。片方だけの興味で話の盛り上がりを作るのはなかなか難しいのです。

こういったことは言うは易しで行うには意外と難しい。日常、そこそこの頻度で目の前の人の興味を見落としたり、相手の興味を深掘りせずスルーしたりしているものです。
例えば、それなりに付き合いの長いカップルで彼女の方が「なんか最近彼氏に興味持たれてないな…雑だな」と思っていたとします。慣れも手伝い彼氏が気を抜いて彼女の興味に対し鈍感になり、さらにその鈍感が小さく積もり積もって後々大きな不満になる、というケースなどはしばしばありますよね。
ある程度親密になった関係ですらこうですから、初対面の人の場合なら「相手の興味」は気をつけなければ見落とすものだ、というくらいの心構えでいるのが良いのではないでしょうか。

勿論、相手の興味がわからないので自分の興味に基づいて探り探り話をするといったこともありますが、なるべく相手の興味をみつけるようにすると話の盛り上がりを作りやすくなるでしょう。
会話をする時は「自分の興味」だけにとらわれず、「相手の興味(=相手が話したい話)」に敏感になるという視点が持てると良いでしょう。

今回は少しややこしかったかもしれませんね。次回は、一歩手前の「どの様にしたら興味を抱けるか」について考えたいと思います。

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