
デフレとインフレについて
皆さん、こんにちは!
今回は「インフレとデフレ」についてまとめます。
MUPうさぎLive第28回の動画を参考にしています。
●【前提】経済はどのように回っているか?
日々の買い物や公共交通機関の利用、旅行、食事など様々です。そして、経済を大きく支えている日は、「クリスマス」や「お正月」などがあります。ただ楽しむだけの日ではななく、経済を回す日でもあるのです。
●「デフレ」とは?
「買って!」が多い状態、すなわち物が売れにくい状態、をデフレと言います。人が店舗に来ないから、買いに来てもらうためにどんどん値段が下がっていきます。
例.「10円」のうまい棒が「5円」になること。
物価安、お金の価値が上がった状態であり、「景気が悪い状態!」では、なぜ景気が悪くなるのでしょうか。
①物が売れなくなると、生産性を抑えるために、会社の規模を小さくしたり、従業員の削減、残業時間を抑えたりする。
↓
②国民の所得が減少、給料が少なくなる。
↓
③世の中の消費が減少する。
↓
④会社の収益が減る。
↓
①に戻る。
これが続いた状態が「デフレスパイラル」と言われています。
この対策として国は「ETF」の購入をして、インフレにもっていこうとします。※ETF…日経平均の株のこと。
次に、インフレについて解説します。
●「インフレ」とは?
「欲しい!」が多い状態、すなわち物が売れる状態、をインフレと言います。買い手が多いため、値段がどんどん上がり、どんどん経済が成長していく状態です。
例.「10円」のうまい棒が「15円」になること。
物価高、お金の価値が下がった状態、すなわち、景気が良い状態…
デフレは景気が悪い状態だが、インフレは本当に景気が良い状態なのでしょうか?
そして、デフレからインフレにはどのようになるのか。
①ETF購入により企業の株価が上がり会社の中にお金が増える=金融政策
↓
②従業員の給料が増える
↓
③世の中の消費が増える
↓
④会社の収益が増える
↓
①に戻る
これを繰り返すことで、理論上は経済の動きを取り戻し、景気を良い状態に持っていくことができます。これが「良いインフレ」と言います。
すなわち、「給料が増えて物価も上がる」状態が良いインフレ状態です。
しかし、「悪いインフレ」がどのような状態なのかは、現在の日本の経済を踏まえて解説していきます。
●現在の日本経済は?
デフレとインフレの仕組みはまとめましたが、現在の日本の経済はどうだろうか?安倍政権時代に、ETFを購入して株価を上げたが、経済が戻らない、GDPもほとんど成長していない状態になっている。その理由は大きく2つあります。
①株価は上がったけれども給与は上がらなかった
②よくわからない状態で消費税の増税をした
ETFを購入しても給与上がらない。そうすると、会社にお金が溜まるだけで意味ないのではないか。それであれば、国が直接国民にお金を配った方が良いのではないかと思い、国は過去にヘリコプターマネーをしたこともあるそうです。そして、消費税が上がるとますます消費意欲は低下します。
しかし、これでも経済は元通りに回りませんでした。どうして、お金を株に入れても、国民に配っても景気は上がらなかったのか。
その理由は、「景気」は「人の気」であるからです。
人間は不安であれば貯金をするし、希望が持てれば投資(=お金の消費)していく生き物です。そして、現代の経済に不安を持っているがために、ETF購入をしても、ヘリコプターマネーでも景気は回復しないのです。
そのため、インフレに促す動きをしたことで、健在の日本はインフレになっています。
しかし、日本は契機がよい状態でしょうか。大体の場合が「悪いインフレ」に該当するので、悪いインフレについて解説します。
●悪いインフレとは?
大きく3つあります。
①投資(需要)以外で物価が上がること
⇒石油や異常気象などが原因で日用品や食物などの価格に影響してしまう
②国内で賄えないBADインフレ
⇒本来は海外産の商品を売っており、高騰に伴い商品が自動的に上がってしまう状態。(※国内で賄えれば、国内消費が増えるためGoodインフレになる。)
③過度な需要が発生
⇒本来は数人しか買わないものが急に需要が高まり、値段が吊り上がること。さらに、バブルがはじけてすぐにデフレに戻る危険性がある。
すなわち、「給料が上がらずに物価があがる」、「国内で賄えないものの物価上昇」は悪いインフレになります。
以上で、デフレとインフレについての解説になります。
単純に、「デフレ=景気が悪い」か「インフレ=景気が良い状態」ではないので、経済の動向を見ることで景気の状態が見えてくると思います。
そして、その知識が投資にも生きてくると思います。
最後までご覧いただきありがとうございます!