石油ストーブを使うと結露するって本当?
冬、白く曇った窓ガラスに指で落書きしたこと。窓表面の水滴が流れて、床までびっしょり濡れているところに雑巾を敷き詰めたこと。
昭和の世代に生まれた方なら、誰しもこんな経験をしているはずです。
家の中だけではなく、車の窓にも落書きして怒られたりしましたよね(落書きの跡が残ってしまうので)。
そして、築40年とか50年の家にお住まいの方などは、今でも毎年こんな結露に悩まされているのではないでしょうか?
サッシやガラス、断熱材といった建材の性能、そして施工の技術が向上していることもあって、最近の家では結露を見ることもなくなりました。
そこで、ちょっと気になるのが、石油ストーブを使うと結露するという話。これは本当なのでしょうか?
石油やガスを燃焼して暖めるタイプの暖房器具は、燃焼と同時に灯油やガスとほぼ同じ量の水蒸気を放出するといわれています。
だから、結露するといわれているんですね。
だからといって、「水蒸気を出すから石油ストーブを使っちゃダメ」と言い切ってしまうのは、ちょっと性急すぎやしないでしょうか。
いくら水蒸気が出ているといっても、飽和水蒸気量を超えなければ結露はしないのです。このことは、皆さん中学校の理科の授業で習っているはずです。ちなみに私は、習ったかどうか覚えていません。
福井県はもともと湿度が高いのに加え、冬になると雪が降ります。そんな中でガンガン灯油やガスを燃焼するのは、確かにちょっと心配です。
だけど、エアコンと併用して使うということであれば、さほど問題ないのではないでしょうか。エアコンは空気を乾燥させますから、ときには加湿が必要になることもあるでしょう。
そんなとき、わざわざ加湿器を使わなくても石油ストーブが一台あれば、寒さも緩和できて、加湿もできて、一石二鳥。
ただし、ストーブの上でお湯を沸かすとか、鍋を置いて煮炊きをするとか、あるいはストーブの上で洗濯物を干すというのは、ちょっとやりすぎです。
今の家は気密性が上がっている分、隙間だらけだった昔の家よりも内部結露のリスクは高いので、そこのところは注意が必要です。
〈結論〉
石油ストーブやファンヒーター。使っちゃダメだとはいいませんが、使い方は考えましょう。
あと、最近の家はエアコンとストーブを併用しなければならないほど寒くもないので、あしからず。
余談ですが、灯油もずいぶんと高くなりましたね……。
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