FAQ|住宅ローンで家具や家電を買っても大丈夫?
回答「基本はダメです」
『オーバーローン』という言葉をご存じですか?
たとえば、家を売るとき。売却価格では住宅ローンを完済できず、借入金が一部残ってしまうことがあります。これを、不動産用語でオーバーローンといいます。
そして、オーバーローンという言葉はもうひとつ、その物件の価格以上の融資を受ける場合にも使われます。
家具や家電の購入費を住宅ローンに含めることは、この後者のオーバーローンにあたります。
家具や家電に限らず、諸費用だけでもトータルではかなりの額になりますから、それを住宅ローンに含めることができれば、手持ち資金のない人は助かりますよね。
ただし、住宅ローンは基本的に住宅(および住宅用地)の購入以外の用途には使えないので注意が必要です。
そもそも、住宅ローンの金利がほかのローンに比べて低く設定されているのは、「住宅取得のため」と目的が明確化されているから。担保も設定されているし、「衣・食・住」の「住」にあたる部分なので、返済が滞るリスクが比較的低いというのが、その理由です。
だから、基本的には家を買うという用途にしか使えないのです。
そうは言っても、家を建てると同時に車が新しくなるなど、住宅ローンを不正に利用している人が多いのも事実。
では、オーバーローンが違法なのかというと、そういうわけでもないんですよね。
ただ、オーバーローン自体に違法性はないものの、契約金額を水増ししたなどの理由で“文書偽造罪”や“詐欺罪”に問われる可能性はあります。
実際に文書を偽造するのは住宅会社なので、罪に問われるのも住宅会社ですが。
しかし、お施主さまがこの事実を知っていながら黙認していた場合には、住宅会社と同罪となり罪を問われる可能性もゼロではありません。
また、仮にお施主さまがオーバーローンを知らなかった場合でも、万が一、不正がバレてしまった場合には、ローンの一括返済などの対応を求められることも。
つまり、オーバーローンは住宅会社だけでなく、お客さまにとってもリスクのある行為なんですね。
以前、ライフプランの席で「ほかの会社で、住宅ローンで家具とか買えるって聞いたんですけど…」という質問を受けたことがあるのですが、その瞬間ライフプランナーが、
「そんなことしちゃダメですよ! まともな会社なら、そんなことは絶対に勧めません。そういう口車に乗っちゃダメです!」
と、一喝。
お客さまをリスクに晒すような提案は、私どもとしても避けたいところです。
ただし、なかにはオーバーローンOKな住宅ローンもありますので、要チェック!
諸費用や家具・家電の購入費はもちろん、自動車購入、教育資金など、最高500万円まで利用できますよ。もちろん、その分も住宅ローンと同じ金利が適用されます。
あえて不正をする必要はない、ということですね。
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