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書斎、復活!

昔の家は客間があったり、書斎があったり、今思えばとても贅沢ですよね。
だけど、そんな贅沢な住まいはせいぜい昭和の初期まで。
少なくとも、私がこの仕事を始めた頃には、ご主人がうっかり「書斎……」などと言おうものなら、奥様に睨まれてその場で却下というのが慣例でした。

ところが、最近また書斎のある家が増えているようです。
おそらく、きっかけはコロナ禍におけるステイホーム。
在宅勤務を余儀なくされたことで、ワークスペースを設ける家が増えました。
おうち時間が増えたことは、ライフスタイルを見直すきっかけにもなりました。
その結果、書斎(ワークスペース)が贅沢なものであるという認識が薄れ、奥様たちも「家での時間を充実させるためなら、趣味のスペースくらいつくってあげてもいいかな」と考えるようになった……というのが真相ではないかと、勝手に想像しています。
 
もちろん、個室を与えられるご主人はさすがに少ないかもしれませんが、リビングや寝室の一角、2階ホールの片隅などに、PCを置いて作業をしたり、ゲームをしたり、漫画を読んだりできるカウンタースペースをゲットしたというご主人の声を、あちらこちらで耳にします。
1畳とか半畳程度の小ぢんまりとしたスペースでも、自由に使える場所があるというのはうれしいですよね。

こうして家の中のパーソナルな空間が見直されつつあるというのも、新しい生活様式が人々の暮らしに浸透しつつある証なのかもしれません。
 
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